未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年06月18日)

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かたる:ギリシャではユーロ離脱が消えたようで、取りあえず買戻しが優勢になるのでしょうが基本的な状況は変わっていません。フランスで社会党が過半数を確保する様相です。つまりオランド大統領が掲げるユーロ各国が共同で発行するユーロ債券の導入案を支持する基盤が確立したわけですね。問題は負担を背負うドイツの反応ですがメルケルは選挙で敗北しましたが、依然、緊縮維持姿勢を貫いています。ドイツ国民も財政悪化した国を無条件で救う政策は反対でしょう。取りあえずは為替が円安に振れており、株価はギリシャの選挙結果を受け高いのでしょうが…薄氷のイメージですね。基本的には更なる量的緩和を引き出した訳ではなく、ギリシャの離脱からくる混乱は回避されましたが、実態は依然、不透明ですから短期の上昇で長続きはしないと考えられます。

しかし米国はQE3に踏み切れば話は変わります。あるいは共同債の発行になれば、かなり欧州問題の懸念は払拭されますね。かたるは年初からブラジル株の下落を心配しています。BRICsの新興国の中で、一番、恵まれている国からも資金の引き上げが続いており、本日の日経新聞のようにインドネシアも資金難の様相ですね。基本的に先進国の量的緩和の資金は新興国に回らずに、安全優先で米国やドイツ、日本などの国債に資金は回避され、更に中央銀行による国債買い支えも大きな影響なのでしょうが、金利が低下し続けていますから日本化現象の慎重な投資姿勢が続いています。

市場経済ではドラギのクリスマスプレゼントの量的緩和により株価は反応しましたが、足りないから株価が下げたと考えるべきなのでしょう。後つけのようですがギリシャ不安もスペイン情勢も新たな対策を引き出す事が市場命題との見方が成り立ちます。そうなるとギリシャの選挙を受け一時的に株価は上がっても、再び、新しい対策が出ない限り株価は二番底を模索し続けるとも考えられますね。

ただ先頃からテクニカル面で大幅な改善が見られ下値を固める需給バランスにありますから、大幅な下落はなく下げても小緩む程度なのでしょう。戻りの壁を確かめる動きかな?と今週は考えています。国会の行方は分かりませんが消費税法案も通過の見込みで…株高の条件は整っているようにも見え、微妙な立ち位置ですね。故にかたるは、本日は高寄りをするが長続きはしないと考えており、基本的にもう少し様子を見ようかとも考えています。

でも相場の格言に「強気相場は悲観の中で生まれ懐疑の中で育つ」…とありますから、仮に自分の予想が外れ、時間的に懐疑の中で相場が育むなら、考え方を変更し行動せねばならないでしょう。貧乏人は選択肢が縮まり、リスク負担が格段に上がります。資金的にユトリがあるならば、踊る阿呆になって打診を入れる人も居るでしょう。やはり投資の選択は人それぞれなのでしょう。日経新聞の米国の中古住宅の記事ですが…本当かな?よく読まなかったけれど、調べてみたら、販売数も伸びており価格だって上げっている統計値ですね。サイトは此方です。

表面的な新聞記事も裏を取る必要があります。記者は恣意的な表現を用いることがありますからね。国民感情を誘導する表現は多く、僕らは賢く判断せねばなりません。今日の記事の中では、インドネシアの資金不足が、一番、関心を覚えた現象です。日本はどんな選択をするのでしょう。基本的に円を売り、買ったドル資金をインドネシアに提供すればいいのです。その様に信用を供与して名目GDPを拡大させて行けばいいのです。ブラジル同様に資源もある国で人口が2億4千万人ですからね。一大消費地なので注意を要する動きです。

もしギリシャの選挙結果を受け相場に参加するなら早めの対応が良いのかもしれません。僕は貧乏人だからもう少し考えるでしょうが…資金量により投資行動が変わるのは自然な動きなのでしょう。まぁ、今の株価位置は低く、自分にも、ある程度の資金量があれば、当然、この相場に間髪入れず参加しますね。資金量が少なければ、即時の行動を自重し様子を見ることになります。高寄りと言っても色んなパターンがありますから、超短期の目先張りの人は楽しみな1週間なのでしょう。どっちにしても日本の消費税法案の行方を見極めて動くでしょうから、仮に本格的な上昇に転じても、今週は大きな上昇はないのでしょう。

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投稿者 kataru : 2012年06月18日 08:55