今日の市況(2012年06月13日)
かたる:何やら…強弱感が対立し始めている様子ですね。ギリシャの離脱で第3幕があるのかどうか分かりませんが、RSIの統計上は再びチャンスが到来しているように見えます。その様子が下のグラフです。株価が下げなくなってきているのでしょう。故にRSIの低い銘柄数が減り続け、人気株が生まれるようになっています。昨日、人気になったグリーなどはその一例でしょう。

今日は個別株の話からチャート論で間違えやすい事例を紹介しましょう。
多くの人は過去の高値を覚えているためか、株価の下げ過程を買うケースが多いですね。グリーの場合、出来高から見れば5月8日の4599万株から5月9日の3006万株などは、多くの人が買い場だと判断するかもしれません。でも私も長年そうでしたが、下げ過程を買うのは余程の資金力がないと、実行しない方が良いですね。むしろ貧乏人は、貧乏人らしく、株価が上がり始めてから参加すればいいのでしょう。

4500万株と出来高が膨らんだ日の株価は1650円ですが、安値は1380円、高値は1727円ですね。基本的にはこの日の高値を抜かないとなりませんね。しかし多くの人は株価が下がってくる過程を買うものです。未だに1050円が底値だったのか分かりません。少なくとも上がる為の必要条件の一つは、この日の高値を抜くことです。私は何度も述べているように、大きな期待をこの株に抱いています。
営業マン時代なら、ここで利食いを入れたいですね。どうしようかな? 半分だけ売るか…と悩ましい所です。なかなか貧乏人根性が抜けませんね。大局的見れば利食いは完全に株価が止まってからでも良いのでしょう。しかし貧乏人は、いつも朝三暮四の世界に生きています。6連騰は変化の兆しですね。しかしまだ本格的かどうかは分かりません。業績の推移が問題なのです。
さて、そんな個別株の話しなんかより、生レバーの販売禁止は、やはり僕には理解できませんね。自由を束縛されるイメージが強く、何故、個人の選択の自由をこの国は奪うのでしょうか? 日本人はロボットなのでしょうか? 役人様が右を向けと言ったら右を向き、左に回れと言ったら犬のようにクルクル回るのでしょうか? 窮屈ですね。役人様が決めたレールを走り、日本人から、日々、ユトリが消えています。食うためにガツガツしており、人間としての心の豊かさが日本人から消えているように感じます。大坂の通り魔事件のような悲劇が、このままでは続きそうですね。
今朝の日経新聞は日銀のETFの事が述べられていました。僕と同じように考えている人は居るのですね。基本的に玉が枯れていきます。市場に出回っている浮動株が日銀に沈潜されて行きます。ある水準を超えると株価の動きが加速するように、僅かな買いだけで株価がスルスルと騰がるようになるのですね。この時期はいつでしょうかね? 兎も角、いくつかのポイントをしっかりと押さえておけば、あとは自然に色んな事が理解できるようになってきます。最近のIRNETは基本に忠実になろうと仕組み論が多いようです。市場経済の仕組みが理解できていれば、欧州危機の実態が分かりますね。ユーロと言う実験は面白いですね。グローバル化には欠かせない実験です。何れ国際通貨のドルもなくなりSDRになるかどうか…。その時期が来ますね。その実験ですね。スペイン国債が7%になろうがなるまいが、細かいことはどうでも良いのです。銀行に10兆円規模の資金を供給し今の所は仕組みを守ろうとしています。つまりこの路線に向かうのでしょう。
フランスの総選挙でオランド大統領率いる社会党をはじめとする左派が勝利し、メルケル率いる与党のキリスト教民主同盟が敗れたのですね。つまりユーロは妥協点を模索し、緊縮から成長へ舵を切らざるえませんから、ユーロ共同債の容認は決まったようなものだと理解しています。その過程の話しでしょう。民主党の主張が消え自民党が政策を担っている様な状態に日本だけでなく、欧州もなるのでしょう。その選択を市場が判断するのです。選択の判断が間違っていれば株価は下がるし、選択の判断が正しければ株価は上がります。
何故、グリーはこんなに人気が高いのか?
先ずは値動きですね。大きく動きます。その背景はあの会員数ですね。たった13%たらずの日本会員だけで一株利益が200円ですね。つまり7倍以上になる可能性があると言う事でしょう。コンプガチャの収益の減り方は、これから起こり半分になっても一株利益は700円に膨らむとしたら…PER5倍の世界で3500円、仮に世界へ広がる過程でフェースブックのような評価に変化したらPERは10倍から20倍、30倍になる。1万円説も不思議ではありません。強弱感は株価が上がる過程で生まれますね。人気はあるし強弱感が対立するから仕手化するのです。
一度、ECBのクリスマスプレゼントで消化した筈の欧州危機、二番煎じ、三番煎じは免疫があり恐くはありません。コンプガチャ問題で一度、株価を叩いたので実際に収益が減ってもそれほど怖くはありません。一番怖いのは最初の恐怖です。見えない恐怖ですね。予想される事態は対策があり、変化できるのですね。冒頭に下げ過程を買うなと言いました。何処まで下がるか分からないからです。安値から昨日までで6連騰し4割程度かな?上がったと言うことは…おそらく1050円が下値ですね。しかし出来高の下値(一番多い出来高)は1650円の日ですね。この壁を超えてからが株価的には面白くなるのでしょう。
市場経済は常に流動的で自分自身の考え方を常に修正しないとなりません。ここが難しいから僕は敗退したのでしょう。

投稿者 kataru : 2012年06月13日 14:16