今日の市況(2012年06月06日)
かたる:報道によれば、『日本政府の歳出額は既に税収の2倍に達しており、資金の不足分については国債の発行で賄っている状況だ。日銀は年内に45兆6000億円規模の国債を購入する見通しで、発行計画の44兆円をやや上回っている。このため日銀によるマネタイゼーション(財政ファイナンス)の懸念が高まっている。パイパーインフレにつながりかねない第一歩だ。』との報告です。
実は欧州だけではなく米国の財政赤字も深刻なのですね。先進国の財政問題を軽くする方法はインフレですね。最近は中国の景気観測が鈍くなっており、ネガティブな発言が増えています。しかし…人件費は上がり続けていることは、どう解釈すべきなのでしょう。労働当局の調査では、「1―3月期は記録的な人手不足だったことが明らかになった。また公式統計によると、同時期の出稼ぎ労働者の賃金は前年同月比で16.6%上昇した」と言います。物価が安定しておれば可処分所得は増え、消費は上向き景気は拡大しますね。欧州への輸出減速を補う可能性は高いのです。
しかし日経新聞を読むと韓国経済の悪化なども伝えられており世界景気は混沌としているようです。いま伸びている産業は情報端末の分野ですね。スマフォ関連が中心で設備投資もこの分野が中心のようです。下請けと言うか受託生産のファンドリー大手のTSMCは80億ドルの投資だとか…サムソンなんかもすごい金額ですからね。今年は待ちに待った有機EL元年です。テレビが大きく変わります。壁掛けの効果は絶大ですね。米国の車も中国もそんなに減速はしませんね。むしろ拡大基調が続くのでしょう。
日本化現象と言うか、流動性の罠と言うか…お金が動かない現象は一時的なのでしょう。…日本は震災後の節電意識の変化から、スマートグリット関連が注目されそうですね。つまり新時代の情報革命が、現実の変化に移行しているように感じます。電力料金のピーク時課金と値引き料金の採用は、ブラックボックスだった仕組みが表に出しています。日本の景気を引っ張る業界が生まれそうですね。ある意味であの大震災は、やはりチャンスなのでしょう。
皆さんの関心は個別株なのでしょうが、グリーなどの株価予測は難しいものです。私は5ケタの可能性まで考えています。その必要条件が果たして満たされるかどうか…。でも今は仮に上がっても、現状の条件では下がる確率が高いのでしょうね。しかし業績に変化が出れば条件が変わり株価が再び上がります。この現象はいずれ出てきますが、いつ見られるのか? この時間が予測できないのです。内部者情報の範疇ですから一般人には分かりませんね。
欧州危機は他のサイトで情報を集めてください。カタルは基本的にメディアが騒ぎ出したら、天底のシグナルだと考えています。

投稿者 kataru : 2012年06月06日 10:30