今日の市況(2012年06月05日)
かたる:通常は買ってみたい水準なのだが…。資金的なユトリのある人だけが勝負を出来る水準なのでしょう。貧乏人は貧乏人らしく、波動が変わったら動くべきなのでしょうね。これまでの経験から日経新聞にG7の文字が躍っても…まだ早いのが通例です。基本は買い場なのでしょうが、未だに対策も見えず先物誘導の下げなのですね。まぁ、上がるときも先物からの上げで疑問を感じていたわけで…この下げもあまり中身はありません。漠然とした不安感が下げを呼んでいるだけの話です。欧州危機が切っ掛けとなり、新興国からの資金の引き上げ現象が起きているわけで…この指摘はブラジルの株を取り上げて、ずっと以前に説明していますね。米国と日本の金利水準を取り上げて、流動性の罠の日本化現象も説明しているし…日本の政治の話もしています。何度も日本化現象と中央銀行の綱引きだと述べています。しかし中央銀行はラストリゾートと呼ばれ何でもできるのです。
ベースマネーと市中の景気はタイムラグがあります。通常は半年から1年と言われていますが…日本化現象はこの時間軸を変えますね。おそらく2倍、3倍と変化させるのでしょう。そうして最後はやはり中央銀行の勝利なのですね。しかし日本化現象は危険ですね。日本の政治家が日銀を非難し、更なる緩和を求めるでしょうが…金融庁や日銀の窓口指導で変化させるべきなのですが、おそらく金融緩和と言う手法に力を込めるでしょうから…強烈な反動が、やがてやって来るのでしょう。既に新興国からも資金の引き上げが起こりジャブジャブですからね。怖い揺り戻し現象ですね。年金生活者などの弱者は大変な時代を迎えるのでしょうね。消費税は上がり物価が上がるのです。それも今までの蓄積がありますから、日本は特に世界でも先端を走っているのでしょう。この話はカタルの仮説の一つですが、良く覚えておくと良いですね。25年ぶり10週連続陽線はつい最近、3月の話です。順番はそろそろ来ているわけですね。
1989年当時の過剰流動性相場は今の逆でしたね。何故、あの株価が付いたのか?理屈に合いませんが、先物価格が現物価格を先導し、東宝など馬鹿高値が付くのです。超大型株が小型株のように騰がり、1000円以下の株がなくなるのです。今はどうですか?
三菱UFJが、何故、335円なの? おかしな話ですね。理屈に合わない株価がゴロゴロしています。皆さんが興味を持っているグリーやDENAの評価はこれからですね。海外展開が生命線です。何故、株価が下がるかと言えば、見えないからですよ。海外売り上げの変化が業績に見えるようになれば、新たな買い手は出現します。しかし現状はコンプガチャの規制の影響が見えないから、株価が理論価格以上に下げますね。007も同様です。見ないことほど怖いのですね。赤字が確定し止まったことが確定されれば株は上がるものです。前回は損失が確定されたと言うことで荏原が上がりましたね。昨日はオリンパスが強い動きになっていました。今日も上げているようですね。外人のファンドが株を外せば普通は下げますが…誰かが買っているのですね。世界一の内視鏡のトップメーカーです。一体、誰が買っているのでしょう。
こう言う下賤な発想は儲からないものですね。一番は先ほどの日本化現象と中央銀行の戦いの勝者に付くことですね。現状は日本化現象が広がっています。期待される中国も電力需要の話しから景気後退が指摘され、市場原理の国、米国も雇用統計値から失速が懸念されています。しかし車の販売はそれほど落ちていませんね。だからそんなに急速に減速している訳じゃなくて、上昇する確度が少し鈍くなっているのでしょう。一番、厄介なのは日本化現象の人間心理ですね。既にドイツ国債、米国債、日本国債と異常な数字ですよ。最後はマイナス金利もありなのです。理屈が付かない馬鹿な事をやるのが人間ですからね。過去の歴史は物語っています。しかしそんな話が起こるのかどうか…分かりません。流動性の罠は、先日の上場企業の無借金化現象にも表れていますね。50%に迫る水準でしたね。6月4日の日経新聞です。
通常、サスティナブル成長率、潜在成長率が高い企業は金利が低いのですから借り入れをおこし総資産の回転率をあげる方が効率経営です。ROEの数式を考えれば分かりますね。預金、社内留保は悪なのです。つまり無借金経営は素晴らしいと思うかもしれませんが、能力のない経営者の証明ですね。能力があるなら内部留保などせずに投資をして更に稼ぐべきなのですね。ところがデフレ化が続くと動いても成功する確率がどんどん減って行きます。だから無借金経営になっています。まぁ、長くなるから、この辺で別の機会に譲りましょう。
G7の話が登場し、そろそろ事態は終焉を迎える場面に来たのでしょう。ただ長引けば危険ですね。野村証券はまだ売る物がありますが、前回のように野村総研や建物を売る話が復活したら、あの劣後債のつなぎ資金はなくなったのです。もう市場からの資金調達は出来ませんね。あとがありません。ワクワク・ドキドキですね。面白くなってきましたよ。まぁ、当事者じゃないから気軽に、こんな風に現状を眺めていられるわけです。株なんか、簡単なのでしょう。日本化現象の行く末は見えるし、そうなることを望んでいる自分も存在します。もうすぐ、お正月の気分ですね。野田さんも消費税などでモタモタしている現状を見ると、能力はなさそうですね。一番恵まれているのだから、成長戦略を掲げないとなりませんね。教育改革は必要ですが高校生の飛び級程度じゃ…どうにもなりません。
東レが500円を割れそうなのですね。つまり2割の利回りになるのでしょう。いつでも600円は回復できます。通常はこういう投資が無難な選択なのでしょうね。僕のような博打感覚では、舞台を見ている分には面白いですが、主役になって舞台で踊るの人間はやはり3流の烙印なのでしょうね。

投稿者 kataru : 2012年06月05日 13:31