未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年05月23日)

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かたる:それにしてもなかなか正常な状態に戻らない世界の金融市場です。欧州では米国発の金融危機の余波を受け、財政状況も問題が提起されユーロの存在価値が問われています。しかしグローバル化の進展を考えれば、地球連邦としては何れ通らねばならぬ壁ですね。SDRが世界の基軸通貨に成り得るのかどうか分かりませんが…米国も交えた金融機能の統一がBIS規制などの厳格化です。ボルガー・ルールもその一環ですが、JPモルガンの損失が金融デリバティブを否定している様な展開です。リスクを回避できるCDSの存在は有意義だとは思います。その為にはCDS市場を活性化させることが必要で、取引量を制限すべき規制は排除すべきだと考えています。バフェットのような考え方が正しいのかどうか…。僕にはBRICsの発展を考えると、人類にとってデリバティブは重要だと考えています。余りに未成熟な為、予期せぬ損失が膨らむのでしょう。ボルガー・ルールはある意味で、日本で行った小泉・竹中改革に似た面もありますね。

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ここに来て再び世界の金利は下げています。
米国の10年物金利は1.7%台まで下落しており、99%の貧乏人と1%の成功者の理由が分かるようですね。たった1.7%を上回る成功を収めることが、難しい現実だと言うことですね。日本の場合は…底値で金利は推移しています。先進国の技術革新が、なかなかイメージできないのでしょう。産業革命は鉄道網の整備など…、人々の暮らしを一新させました。インターネットを中心とする情報革命の利用を促進させれば、お金を多額に使わずとも成長率を押し上げることが可能になると思っています。地方自治体が音頭を取りPFIを利用した公共事業を更に促進させるべきでしょう。情報化の利用が小さなボランティア組織を支え、社会に貢献する新ビジネスが生まれています。


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折角の鎖国制度から培った村論理を更に発展させ、情報を融合し効率的な社会が創れないものでしょうか? コストはたった2%なんですね。今の時代はこの段階でリスクを取れる人が少ないから、金利がこれだけ低いのですね。だから「我々は99%」とのデモが流行るのでしょう。先進国の低金利が続くと言うことは…この程度のコストパフォーマンスを得る産業が育たないことを示しています。つまり従来型の考え方の否定と言う事なのでしょう。成功者が少なくフェースブックなどは例外的な事例なのでしょう。そのフェースブック、売り上げの25倍もの株価を支えることが出来るのでしょうか?

かたるは、前回の日銀の政策会議の前に、緩和期待から僅かな株価の揺り戻しがあるんじゃないかと思い、ワンタッチを狙い野村証券を買いましたが投げさせられ、代わりに太陽電池のサニックスを選択しましたね。市場への参加者が少ないから、仕手系の材料株しか選択がないと思いましたが…その後のコンプガチャへの規制などを受け、ネット・トレーダー達の短期筋も沈んだようです。全体がこれほど低迷すると個別株の動きも消えています。この金利推移は非常に重要です。1%を割れる金余りの現象が存在し、僕も大量の資金を借りて三菱UFJなどを大量買いしておけば、何れ、大きく値戻しすると考えています。何しろ、配当利回りの世界なのですから…。

通常は金利が下がれば、上場企業は資金調達を急ぎ、設備投資を行う筈ですが…勝ち組が少ないのでしょう。メディアは安全・安心を求める報道ばかりです。どんなに安全対策を実行しても事故が起きる時は起こるもの。何故、こんなに単純な理屈が一般化しないのでしょう。余りにも社会の要求基準が厳しく、その条件をクリアできない為に産業が衰退しています。エルピーダからルネサスまで…旧来型の産業形態が否定され、HTML5などのプログラムを書く有能な技術者が1000万を超える高給を得られる新社会か…。99%のデモは産業形態の転換を迫られ、その狭間に揺れる現象なのでしょう。

でも不思議ですね。世界一の債権大国なのに…貿易赤字が膨らんでも円高が続くミスマッチは政策の選択を間違っているとしか…考えられませんね。円高金融ファシリティーに続く政策は必要だろうと考えています。日銀がジャンジャン円を刷って、米国の優良企業を買収すれば間違いなく円高は止まり、国内産業は一息つけるでしょう。いろんな面で日本の改善は進んでいるが…株高の切っ掛けはどんな形で訪れるのか? 外人投資家に支配される東京市場。今日もギリシャの離脱に揺れる展開か…情けない市場の姿ですね。

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投稿者 kataru : 2012年05月23日 13:48