未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年05月18日)

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かたる:悪いニュースに敏感な株式市場ですが、良いニュースもありますね。金融危機の最終章に関する報道がありました。前からかたるは米国の完全復活はGSEの問題解決と述べています。既にAIGまでは見通しが立ち、もうすぐ米国の金融機能は復活します。その関連ニュースですね。米国の住宅債務の差し押さえ件数は高止まりしたままですが、住宅ローンの遅延比率が低下していると言う報道です。米国抵当銀行協会の発表によれば3月末時点の支払いが30日以上延滞している、あるいは差し押さえ状態になっている住宅ローンに対する比率は11.8%だったそうです。前年同期は12.8%、前々年同期は14.7%だったそうです。一方、遅延しているが差し押さえになっていない人の割合も前年同期の8.3%から7.4%に低下しているようです。この調査は全米の住宅ローンの88%にあたる約4300万件を対象にしていると言います。

時間がかかる話ですが、確実に改善している様子が窺えます。日本は20年近い歳月をかけましたが、米国は素早い対応で改善が進んでいる実態が分かりますね。ムーディーズはスペインの銀行格付けをさらに引き下げJPモルガンのダイモンCEOは議会証言と悪いニュースもありますが確実に金融危機の爪痕は改善しています。ギリシャはどうなるのかな? まぁ、あの程度の小国がEUに逆らっても欧州全体への懸念は広がらないと思っています。問題はオランド政権に変わったフランスとドイツの関係でしょう。メルケル首相の率いるキリスト教民主同盟は選挙で後退を余儀なくされ、ドイツでも節約疲れが至る所で吹き出ています。まだ見えませんね。口で成長路線を言うのは簡単ですが、どんな対策をするのかが問題ですね。

株式市場は下げていますが、長年、相場を見ていると結局は株を上下させるだけの材料なのでしょうね。市場経済と言うのは様々な問題を提起し常に政策の修正を迫っているのでしょう。だから結成前から問題視されたEUの仕組みが、ギリシャを実験として再評価を迫っているのでしょう。JPモルガンの損失はボルガールールに繋がり流動性の供給を狭めるもので新興国の株価が下落している背景はこの金融規制懸念が背景にあります。ただ新興国のGDPが購買力平価とはいえ、先進国を抜くのですからそろそろ逆転現象が生じるのが普通でしょう。

1―3月期は円安になったこともあるのでしょうが、GDPデフレーターはようやく水面下から顔を出すかどうかの水準まで改善して来ました。相場を眺めていると為替に影響を大きく受けるようです。今日は自分で計算してグラフを作成する時間がないのですが、内閣府の数字発表から誰でも簡単に計算できます。日銀は金融緩和を実施しETFやリートに投資をしていますが、なかなか資産デフレを止めることはできません。しかし米国と同じでいつか止まりますね。もう既に回復傾向は鮮明に出ています。問題はどの時点で相場にその効果が出て来るのでしょう。前回の25年ぶり10週連続陽線はやはり予兆なのでしょうね。

だって常識的に考えれば、ベルリンの壁崩壊が東西冷戦の壁を壊し、金融デリバティブの発展が新興国の躍進に結びつき、その成果が先進国とのGDPの逆転現象になりました。グローバル化が進み先進国に偏った富が新興国へ流れ水平になった状態ですね。今度は産業革命と同じで技術革新による文明開化の進化で先進国がリードすると言う考え方は自然だと考えています。シェールガスの役割が問題ですが…日本は震災により割高の自然エネルギーへ傾斜し、見える化のスマートグリッドが進むのでしょう。情報と現実社会の結びつきの技術が効率社会を後押しするのでしょう。先進国の躍進はロボットなどの未来技術ですね。スマートフォンの応用も日本では盛んになっています。だからIT技術者が不足し年収1000万円と言う異常な状態になっています。

もっとも付加価値が高いのは、文化でありソフト資産なのですね。製品でもないし資源などの一次産品でもありません。少子高齢化でサービスの価値は上がるのです。この生活環境は日本が一番でしょう。「おもてなし」の心は日本の美徳ですね。株価は下がっていますが政策の方向性さえ間違わなければ、もう既に舞台の幕は上がっているように感じているのは私だけなのでしょうか? シャープが台湾企業の軍門に下り、敵対したライバルのソニーと松下がタッグを組みサムソンに挑む構図を政策支援しても、後ろ向きな緩和ケアに過ぎません。政策とは日本の文化をアジアに広め、新たな経済圏をつくる総合力が必要なのでしょう。東西回廊などのどぶ臭い社会基盤整備から、アニメのソフト戦略の広がり、ファッションのIT化など面白いビジネスがたくさん芽生えているようです。

まぁ、かたるの頭の中には昨年辺りから、新しい世界観が広がっているのですが、なかなかその流れに合う銘柄が見つかりません。ヤフーと同じく、米国のマイクロソフトを上回る空前の成長株が誕生する日が近いかもしれませんね。情報のアンテナを確り張って、市場を眺めていれば、何れ、アンテナに引っかかる銘柄も出て来るでしょう。駄目な相場の時も諦めず、常に冷静に相場を眺める努力は必要ですね。昨日は上がった相場も今日は「元の木阿弥」でも野村は寄り付きの269円を保っています。下げ圧力も限界点に近いのでしょう。ただやはり底打ちしたかと思っても参加者が少ないのが分かりますね。グリーの出来高のピークは8日の1380円ですが、16日は1359円、今日は今の所1366まで…出来高が減っており止まる前兆のようにも感じていますが…普通の相場ならこの辺りが底値近辺の筈ですが…参加者が少ないと言うことは、新たな支援が必要で業績の変化を待つかもしれませんからね。何とも言えません。

2銘柄の代表的な銘柄の株価に若干触れましたが、自分の資金量により投資姿勢は変わります。所詮、誰も先の事は分かりません。だから自分の資金量に見合った投資を考えねばなりません。前回のRSIからの仮説は外れましたが、興味深いグラフの変化ですね。今後、どう変化するのでしょう。テクニカル分析の分岐点を探る努力も必要なのでしょう。まだデータが不足していますが、何れ応用できるでしょう。

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投稿者 kataru : 2012年05月18日 14:54