未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年05月09日)

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かたる:今年から取り入れたRSIの指標数字。225のデータを取り下げ波動が止まったと底入れ予測を提示したのが先週の株式教室の頃だったかな? 30以下の数字が極端に減り始めたので底入れ観測を書いた仮説を立てた訳ですが、その頃から下げがきつくなっています。この数字を元に僕は野村証券のワンタッチを日銀の緩和政策で狙えると考え試みたけれど、その規模の問題とタンミングの悪さでサプライズはなく市場は不満を述べました。その後、フランスの選挙の動向が判明し、米国の統計悪化、ギリシャの議会とコンプガチャの悪材料が次々に起こり現在に至っています。ここに来て欧州問題は混沌とし始め、いよいよ下げのクライマックスを演じているのか…それとも最終章ではなく二幕、三幕なのか?と言う相場展開ですね。

もともと25年ぶり10週連続陽線は欧州の緩和策を評価したもの。そうして日銀のバレンタインプレゼントでしたね。基準通貨を管理するFRBはQE3を見送っています。その理由はQE2効果が市場で出ているためですね。その結果、米国の景気指標が改善され実際に自動車販売は伸びています。住宅も底値買いが増えていますね。銀行は差し押さえを増やし始め、不良債権処理もいよいよ最終章に見えます。GSEの問題(米国住宅金融)も時間を要する問題ですが、AIGの決算数字を見れば順調に金融機能は戻り始めています。米国は改善傾向がはっきりしている所に、欧州の財政規律などの既存の枠組みの不透明感の広がりですね。

欧州の選択は緊縮財政への疲れ、日本と同じ選択なのです。日本はバブル崩壊後、財政的に多少のゆとりがあり、公共事業投資をバンバン増やしました。あれは橋本、いや竹下政権下でしたね。ふるさと創生事業などと言い全国の地方村町に1億円をばら撒きましたね。温泉を掘った村や金を買った村、色々でした。その後、何度も大型の財政出動をしましたが、肝心の資産デフレを放置したために不良債権は一向に減りませんでした。結局、最後はUFJを潰す強権を発動して、金融庁の独自判断で不良債権認定をして強引に引き当てを積んだのです。

その後のリーマンショックで中小企業円滑法だったかな? 亀井静香の演出で不良債権の山はありますが、この数字は乗り越えられるでしょう。しかし欧州、スペインはひどい状態ですね。スペインの銀行は日本の90年代初期か半ばの状態なのでしょう。でもEU全体で見ればスペインはリゾート地のようなものでしょう。米国ではマイアミに相当するのかな?ドラギ総裁が実行したクリスマス・プレゼントの効果はこれから市場に出てきます。そう気にはしていませんね。この下げ相場は、ただの演出と思っているのは僕だけかな?

野村は難しい評価ですが、ホンダは米国経済の状態を物語る会社ですよ。予想している200日線を今日も上回っていますね。現時点でマイナスからプラスに変化していますね。個人投資家のマインドが低いのは25年ぶり10週連続陽線の効果を全く受けず、ネット株は昨年から調整波動を続けています。DENAを見れば分かりますね。そうしてここに来てコンプガチャ、面白いですね。ある意味でワクワクしています。何故か?可能性のある株が僕のイメージする下値を大幅に下回っているからです。もっと下がれば面白い。

昨日も確か触れましたが、日本の国策が決められる瞬間です。わずか58人の教育されていない子供の被害を大げさに捉え、日本を代表する産業の時価総額は2000億以上も飛ばしたわけです。確かにゲームと言う産業を育てるべきか?社会に貢献するのかどうか?難しいですね。教育論の問題だからです。でも消費と言うのは人間の感情を刺激する産業でソフト産業は付加価値の高い産業です。軽工業から重工業に移り、生糸から車に変わりました。しかし最も高い付加価値は芸術の世界、ゲームもある意味で人間の欲を刺激する消費と言う考え方が成り立ちます。洗濯機や冷蔵庫は生活を豊かにした。ゲームは余暇と言う時間を豊かにしたのです。ストレスを緩和し、病気を防いでいるかもしれません。そう捉えたらどうかな? ゲームは子供の教育上、好ましくないと言う視点で見るのではなく…。規制は国の方向性を決める大切な問題です。58人の僅かな被害者の為に国策を向けるのか?それとも世界の娯楽を豊かにする産業を育てるのか?どちらが正しい政策なのでしょう。問題の視点はここにあるのです。

ここに来てパイオニアのカーナビもすごい技術ですね。まるでSFの世界になってきました。間もなく自動運転になるでしょう。シャープらしさも出てきましたね。蝶々の羽を真似た扇風機は素晴らしいね。お掃除ロボットも…シャープは液晶で失敗しましたが面白い企業です。さて東レが下げてきました。ようやく株価が崩れ始めましたね。ここからが儲けの場面に変化します。1年に何度か…不透明さが増し、株価が大きく下げますが逆にチャンスなのですね。騰落レシオは…まだ充分とは言えませんね。今日の市況の一番上からリンクしていますよ。この株価指標は時間をずらしてアップしていますが…過去の今日の市況から株価指標を見てジャンプしてください。

もともとRSI50以下は株価が下げていることを示しています。だから30以下の数字が極端に減っても株価が下げていても当然です。でもホンダは止まっていますね。あとは個別の注目企業の株価が下げ止まるかどうか…もちろん、多くの人が注目するグリーもその主要銘柄の一つです。さてどうなりますか…楽しみ、楽しみ…。リスクを取れない人は株価が上がり始めてから買えば良いし、リスクに余裕のある人はホンダなどの指標銘柄を見てから行動すればいいのです。野村も指標銘柄の一つです。東レもそうですね。マツダなんかもう下がそんなにないですね。でもあまり円高水準が続くと怪しくなります。でも先日の円安でかなり為替予約を実行している筈で4-6は勿論、うまい担当者なら7-9もある程度しているかもしれませんね。多くの銘柄が下値範囲に来たように感じるが…はたしてどうなるでしょう。

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投稿者 kataru : 2012年05月09日 14:03