未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年04月13日)

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かたる:本日の相場は先物からの値上がりのようで、売買代金上位の銘柄はファーストリテイリング、ファナックとなっています。両者とも日経平均株価を引っ張る銘柄ですね。先物からの買いが増えると少ない資金で株価が動きます。ETFなどの指数を日経平均株価に効率よく連動させるために、これらの銘柄が使われますね。通常は225銘柄をすべて組み込むわけではなく30銘柄とか…過去のデータにより効率度を計算し、コア銘柄を中心に組み込むのですね。何故か、今日はホンダ、コマツとTDKもそうですし…コアの銘柄が買われており、大型のETFファンドが登場したような相場付きです。

ユニクロ(ファーストリテイリング)に関しては、GSのレーティング引き上げと言う自分達の持ち高を減らすための演出?…が加味されているようです。通常はこのチャートは二番天井の形の可能性が高いですからね。僕なら空売りを検討します。さて相場の主眼は金融政策の是非です。日銀の金融緩和は規模が小さくFRBは100兆円なら、日銀は50兆円程度の緩和処置は必要でしょうが…いつも5兆とか10兆円規模なのでサプライズはありませんが冷酒のようなものじゃないかな? 環境は円安環境が整ってきていますね。IRNETの読者には、既にご案内しているように富山の中小企業がインドネシアに進出するとか…大手だけでなく、最近では小さな町工場の海外進出が加速しており、この流れは完全に定着しました。日本では少子化と高福祉の話で、財源問題から全ての事業はやり難い規制が加速しています。金融業界と同じ現象が一般産業にも広がっているのでしょう。

それは原発もない方が良いに決まっています。しかし現実問題として電気は必要でコストもかかるのですね。電気料金を安くして安全にしろと言っても…できない要求をするより自然エネルギー大国になるように多少の負担をみんなで背負い、徐々に変換するしかありません。それをメディアは…復興が遅いとか…がれきの山を映し文句を述べます。しかし過去これだけ手厚く予算を使ったことがあるでしょうか? 既に震災から1年以上が経過し、頑張る人は一所懸命に与えられた環境で努力して生活していますね。アンカーに標準を合わせるのか?頑張る努力をする人に標準を合わせるのか?そりゃ、弱者救済からすれば最終ランナーに標準を合わせるべきと言う意見の人もいるでしょうが、それは個人レベルでやればいい。国家レベルでは財政問題もあり、努力する人の援助に留めるべきでしょう。失業保険を利用してパチンコ屋に行き、職がないと言っている人間を救う必要があるのでしょうか…。物事には限度がありますね。みのもんたさんのような意見もありますが僕は反対です。1年もあれば自力で動くのが普通でしょう。

基礎インフラコストの上昇でメリハリを付けないと、公務員の削減から議員の削減まで努力不足ですね。エルピーダだけでなくシャープが洗礼を受け、今度はソニーですか…。まぁ、企業の努力不足と言えばそれまでですが…さて相場の話に戻りましょう。

何度も言いますが、今の相場の主眼は金融政策にあり、日銀の動向が注目点になっています。更には日銀だけではなく金融庁の規制緩和など…金融界は既にバブル処理は完全に終わっており、あとは前向きな切っ掛けが必要な場面ですね。先日、三井住友は僅かですが欧州銀行の抱える債権を買い取りましたね。三菱UFJは子会社を通じ米国のシェアを上げています。しかし肝心のアジアへの話はなかなか浮上しませんね。流れを作らないとなりません。日本が規制で雁字搦めになっている以上、収益を海外に求めるのが自然な流れですね。だから円安なのです。6重苦問題もそうです。全ての環境が変化しています。だからマツダに注目しているわけです。日銀が的確な役割を果たすなら野村証券なのですね。

株などは簡単なのです。政策に連動して株価は動いています。規制がない自由の世界はネットですね。新しくできた業界だからです。ところが一部の「自由の権利」をはき違えている馬鹿は自分が損をすると社会体制を批判します。それが先日のガチャ問題ですね。嫌なら購入しなければいいわけです。それを子供の教育もせずに社会の仕組みに責任転嫁する。日本は個人の自由より役人のシェア拡大に動く体制です。だから役人は、これ幸いに自分達の天下り先組織を、規制と言う形で作りますね。大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件からの一連の批判を梃子に、組織解体論を利用して金融庁を創設したのです。その金融庁の誕生はUFJをつぶし、民間論理を規制で砕き金融庁の地位を確立させました。その影響も大きく失われた時代は続いています。

さて日本株は様々な試練を抱え浮上できるかどうか…。過去、失われた時代ではこの局面から時間闘争に持ち込まれ必ず期待を裏切ってきました。だから私は株が薦められなくなり会社を辞めましたが…強気を堅持するなら金融セクターから不動産株がセオリーですね。金融相場の3点セットは銀行・証券・不動産です。つまり資産価格が上がる過程で儲かる業種ですね。決してファーストリテイリングではありませんね。しかしユニクロはある意味で世界に羽ばたくブランドだから値嵩株に育ってきました。ヒートテックなど東レと組んで新素材革命を後押ししています。東レもこの成功が糧になり新素材開発に力を入れますね。そのうち薄手の生地で、夏も冬も過ごせる夢のような服が誕生するかもしれません。

考えられる流れは産業革命を彷彿させるネット産業、この背景は先進国の飛躍ですね。そうしてデフレからの脱却がテーマにあり、これは金融相場ですね。この二つがメインでしょう。だからユニクロは少し外れています。グローバリゼーションの流れ中心銘柄とも捉えられるかな? でも僕には調整が必要な局面に見えますね。GSはおそらく逃げる為に演出をしているのでしょう。あと2週間ほどでしょうか? 日銀の政策会議でどんな中身を出すのでしょう。株が堅調に推移すれば、対策に意外感がなければ株価はあまり反応しませんね。カタルの予想はこの程度です。だから野村証券も横ばいかな?と当初から考えています。しかし何も出ないのが、これまでの政策で、そうなると再び300円割れですね。出てもあまり上がらない可能性があるのですね。

最近思うのです。やはり株価位置は大切なのだと…この株価位置は過去のトレンドですね。過去最安値と過去最高値の…年初来の高安でもいいですが、その株価の位置がどこにあるかと言う相対的な需給バランスですね。要するに需給バランスは株価にとって非常に大切なのですね。グリーのように株価が下がると多くの人は損をしている水準ですから、回復まで時間がかかりますね。ソフトバンクもそうですね。既に相場全体は水準訂正をしたけれど両社はかなり下げています。日経平均株価と相反する形で上がり、先行する形で下げていますね。結局、需給のバランスは重要なキーワードの一つでもあります。

さてファーストリテイリングの株価は、カタルが考える二番天井なのか? それとも新高値をGSが主張するように駆け上がるのか?どっちなのでしょう。結果は時間の経過で判明します。本日は時間があるのでビスタにも寄稿します。

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投稿者 kataru : 2012年04月13日 13:46