未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年04月12日)

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かたる:株屋人生を長く続けると、世の中の裏を考えるようになります。表面上は株価も高く、将来も不安がないのに、何故か株を買うと下がるとか…色んなことで騙されることが多いからでしょう。世の中には似た例があります。恋愛中に好きなのに何故か、「あなたなんか嫌いよ。」と心情と相反することを口にすることは良くある事例ですね。草食系男子はひるまずに強引に押せば相手は折れるのに…変に相手の表面上の意思をそのまま受け取り、恋愛に発展する恋も未熟に枯れるケースもあるのではないでしょうか? まぁ、例えばよかったかどうか分かりませんが、基本的に物事には二面性があり、自分の思いどおりに世の中は動きません。

私にはイランも北朝鮮もシリアもメディアの論調が正しいか分かりません。国連決議が正しいような口調で述べていますが、イラクの事例は明らかに米国の勇み足で多くの犠牲を生みました。先日のリビアも内戦にNATO軍が空軍で参戦し加担しましたね。本当に民主主義と言うルールが正しいのでしょうか? 北朝鮮が人工衛星を打ち上げると言っており核開発していますが、何故、米国などは許され北朝鮮は駄目なのでしょう。イランも同じです。軍事目的の裏付けがあるのでしょうか? イラクは生物化学兵器が発見できませんでしたね。ドイツではイスラムのコーランを無料で配ることを問題視するニュースがありました。何が正しく、何が悪いのか?どうやって区別すべきか…悩むことは多いですね。

株も同じです。買い人には買う論理があり、株を売る人には売る論理があります。その論理が株価となって市場でぶつかり合い、正しい方向で安定する。株価が動くと言うことは論調の変化を示すのでしょう。状況が変化し材料が出現し、その変化に株価は反応し動き出します。一定の水準で落ち着きますがその変化日を見極めることが出来れば…億万長者ではなく兆万長者になれますね。その変化日が問題なのですね。変化日を見る為に多くの人が考えて株価が構成されています。もともと共通するルールなどないのでしょう。業種によりPERの水準はばらばらだし、国によりその基準も違いますし…日本株は嘗て異常に高いPERの水準でした。その株価を妥当かする為に株式持ち合いの影響だとか…高成長が期待できるからとか…色んなことが言われましたが、現在は世界でも低い位置ではないでしょうか?

何故、三菱UFJの純資産価値を大きく株価は下回っているのか?だれか明確な説明ができる人が居たら教えてほしいのです。今表示されている純資産価値は不動産鑑定士や公認会計士がチェックし正確な価格表示なのでしょう。おそらく三菱UFJが赤字に陥る確率はかなり低いでしょう。それなのに黒字で配当を続けており尚且つ純資産を大幅に下回る。おかしな現象が続いています。単純に三菱UFJの全ての株を買って解散したら、儲かるんじゃないでしょうか? 

金融の要の大銀行がこの株価と言うことは、日本株は非常に安い水準なのでしょうね。私がこの業界に入った時に銀行は株価に非常に神経質で価格統制がされていました。銀行に売り物が出ると必ず買う相手を紹介され、その人達が株価を支え信用を維持してきました。そんな時代だったのです。土地神話と同じく信用の重みを重視した時代ですね。変化したものですね。

人間の感情は様々な出来事で揺れ動きます。天気がいい例です。雨が好きな人もいるでしょが…たいがい多くの人は嫌いでしょう。晴れて真っ青な青空が広がり桜の花が満開なら心和みますね。既に東京では桜は散り、もう終わりを告げています。でもその代り様々な花が咲き春を感じています。今年は少し遅いのかな? 寒い日が多いですからね。株も一緒ですね。毎年、咲く花のように散る訳です。株式相場の場合、何度か咲いたり散ったりします。今、焦点の旬に企業が存在し、その旬の現象をどう評価するか? 先日はシャープの事例を述べましたね。何故、オールジャパンを選択せずに、台湾の鴻海精密工業の軍門に下る道を選んだのでしょう。この選択を株式市場はどう評価するのでしょう。

私は良い選択だと感じています。仲良しクラブの道を離脱し生き残りの道を歩んだんでしょう。ソニーはどうするのでしょうね。1万人の従業員を削減すると言います。シャープは経営権を手放し軍門に下る道を選びました。これから従業員の雇用問題はどう変化するのでしょう。経営者の決断はその後の株価に大きな変化を与え、企業の明暗を分けます。日産自動車はカルロス・ゴーンを社長に迎え大きな変化をしましたね。そうして見事に立ち直っています。しかし市場からの評価は画期的な評価ではありません。面白いものです。もっと上がると考えていましたが万年割安のような存在ですね。

最近、株価が逆転していたグリーとDENAの評価ですが…どちらが海外展開が進んでいるか分かりませんが、自社株買いの効果はてきめんのようです。南場さんが自社株を売り需給バランスが崩れ、本来、米国の追加出資に用意した100億円を自社株買いに回したのでしょうが…米国の展開が思わしくないから必要なくなった100億が生きているように感じますね。需給バランスとは面白いものですね。必ず、企業評価だけで株価が動いている訳じゃないようです。市場にはいろんな考え方が存在し、その戦いが株価になって現れる、日本株の評価はいま国会で論争されている消費税法案に大きく影響をされるのでしょう。仮に解散総選挙になれば、株価は不透明感を嫌いますから売られますね。自民党だって政権政党になれば消費税を引き上げるでしょうが…何故か反対しているように見えます。馬鹿な政治を繰り返していますね。まだ残された時間はあるようですね。

しかし…農業の事例を見れば分かりますね。三ちゃん農業で世界競争が出来る道理がありません。選択できない政治を国民は望んでないでしょう。失敗しても良いから正しいと思う決断を実施して責任を明確にする社会構成にすべきでしょうね。市場は常に選択に素直に反応します。

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投稿者 kataru : 2012年04月12日 14:06