未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年04月10日)

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かたる:何か出たような動きで…相場を眺め少し驚き、あれこれと…材料を探してみたが多少の円安と日銀への政策期待だとか…。きっと日経新聞が観測記事を掲げているからだろうが…日経には、今日は駄目でも27日は大丈夫と述べられていたが…本当だろうか?

確かに昨日のデータは、かなり急速に調整色を強めており、RSIの指数は日経平均採用銘柄で100銘柄を超え、123銘柄がRSI30以下と、3月上旬の逆転現象を演じている。しかし日柄で1か月しか経過しておらず、欧州景気と中国景気の行方は見えていない。どう解釈すべきなのだろうか?

最も懸念している「金融の保護主義」への懸念は今の所、皆無のようですね。
かたるはブラジルボベスパ指数などを気にしていたが、ブルームバーグでは『ホワイトハウスでの首脳会談で、ルセフ大統領は「拡張的」な金融政策が先進諸国の通貨下落につながり、高ペースで成長する途上国の成長を損なっていると懸念を表明した。同大統領は会談後に自国の記者団に対し、先進国の政策当局者は歳出を抑制して財政赤字の削減を目指す中で、景気刺激の面でゼロ金利政策に過度に依存するようになっていると指摘。こうした金融・財政政策の組み合わせが「金融の津波」を形成しつつあり、通貨高と輸出低迷を通じてブラジル経済に打撃を与えていると語った。先月のドイツ訪問の際にも同様の見解を示していた。』と相反する意見を述べている。

この発言を見ると、カタルの密かな懸念の仮説は完全に打ち消されている。日本のデフレ病がとうとうカタルの強気心も打ち砕いたのかな?

あの日経新聞の観測記事は厄介で、白川さんも当然読んでおり意識して臨んだ金融決定会合で何らかのアクションに繋がる圧力になっているのだろう。今日の相場の反発はきっとそれを織り込んでの動きなのだろう。

相場を長年、手がけてきて思惑で動いて成功した経験は少ない。特に今回のように不透明な時は安易に観測報道などで投資行動を変化させるべきではないだろう。仮に日銀が緩和策を、意外にも今回、発動したと言っても、それから行動をすれば十分に間に合う筈。事の是非が決まってから動くべきでしょう。これまで何度、思惑で動いて苦い経験をしてきたことか…流れは好材料に反応しなくなり、相場は疲れている感じがしており、25年ぶりの10週連続陽線でも儲かってない現実を考えると…、雪解けだが、徐々に変化する「カエルのゆでカエル」現象かな?とも感じています。何故なら失われた時代が長すぎますね。完全に強気派は戦意喪失している様子でしょう。

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3月7日の356円(C)を割り込んでの反発は悪くないが、同時に2月1日と2日の窓282円(A)も気になる形で野村のチャートも強くは見えないが…。むしろ3月21日と窓をあけた(B)3月22日の1億(D)を超える出来高を下回り下落している現実は、抵抗勢力が少なく時期がまだ早いとも訴えているように見えますね。ここでの反発はセオリーだが…調整は未了で、売りに歩があるように感じます。

25年ぶりの快挙を信じて行動するか…それとも失われた時代は続くのか?

政策の選択と結果なので何とも言えませんね。デフレ対策の話でもう一つ重要なことは日銀だけではなく金融庁の過剰なコンプライアンス規制を転換せねばなりません。だから以前述べたように土地担保融資制度の復活を提案したのですね。かつて日本は土地神話があり担保に土地を取っておれば融資目的など関係ない時代がありました。要するに担保至上主義で土地は下がらないと言う幻想の土地神話が、名目GDPを押し上げる機動力になっていたのです。収益還元法価格にまで下落し明らかに安くなった土地を、融資目的も問わずに担保に取れば大きく時代は動きますね。今だから提案できます。やがて地価は上がり採算に合わなくなりますから、またこの土地担保融資を規制すればいいのです。市場の状態に合わせ政策を機動的に変化させれば、日本は簡単にデフレから脱却できますね。銀行は日本国債を買わずに土地担保融資に走ります。だから金融庁の検査姿勢の変化は重要です。日銀と一緒に行動を起こすべきでしょう。

かたるのような馬鹿でもわかる簡単な景気浮上論を、何故、政策担当者は実現させないのでしょう。勇気がないのか批判を恐れてか…。私は長年、東大法学部神話を信じており、今でも日本の優秀な官僚たちが動かないのは、財政問題がネックで消費税の道筋が見えれば景気を浮上させるんじゃないかと疑っているのですね。彼らの記憶力は抜群です。頭の引き出しはスムーズに動きますね。

通常、金融政策は6か月から1年後に市場に現れると言うタイムラグがありますから、今回も次回の金融政策決定会合も日銀は動かないとみるのが妥当でしょう。しかしここで前回、日銀が提案した審議委員の河野さんの否決が、どのような心理になっているのか?他人の心の中は見えませんからね。故に明らかになってから行動すればいいのでしょう。

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投稿者 kataru : 2012年04月10日 13:04