今日の市況(2012年04月02日)
かたる:日銀短観が発表され横ばいの動きが確認されている。東北復興予算の執行で大工が不足し賃金が上昇していると日経新聞は報じていたが、人件費があがり大手建設も大きな利益には結びつかない可能性はある。しかし需要が生まれ景気が刺激されていることは事実だが全体が大きく浮上する事にはならない。だからこそ、未来都市プランなどの内需を刺激することは重要。国内インフラは終戦後に構築され昭和30年代のものが多い、多くの設備で一大更新需要を迎え近代化が望まれている。下水道から道路や橋などの建て替え工事をしなくてはならない。ITSや見える化の情報化整備が望まれるが…その種の話は報道されてないから、明確な計画づくりに至ってないのでしょう。現政権は民間の力を利用すべきで規制を解除し、民間企業の参入を許せば内需振興になる。例えば水道事業などのパイプ工事の更新は膨大なお金がかかり、地方自治体の負担は重いから民間金融の力を使い今なら実施できる。安定した料金が見込まれ事業化しやすい分野だからね。

日本の課題はここにあるのでしょう。米国の景気がようやく耐久消費財の自動車に現れてきました。この需要は簡単に落ちませんね。むかし金融危機の時に大きく自動車販売が落ち込みましたが米国人は2年程度は更新を先延ばししたようで待ったなしの更新需要が続きますから、日本企業にとって原油高も有利に働きHVやEVの需要は伸びるばかりでしょう。この数字はこれからどんどん上向くはずです。だからホンダは大きく上がりましたね。米国と言えばホンダのドル箱、最近は現代に後れを取っていますが、販売を握っており家電のような値崩れは起きにくいのです。ただEV化は参入障壁を低めますね。だから何れは…薄型テレビの領域に入ります。
一番懸念されるのは中国の状態ですね。世代交代を控え執行部の利権争いが過熱している様子です。殺人等も起こり嫌なニュースが背景に流れています。何処も一緒ですね。権力闘争は…不動産バブルとの指摘は多いですが、高い現金化で大きな問題にならないと思っています。心配なのは地方自治体の不良債権ですね。この辺りは政策に影響を受けますが、中国人は今までの所、優秀な指導者が生まれておりあまり心配していません。マーリン計画からの流れ、例えばスペインもそうですが、外部からの資金流入がなく、スペインの銀行がスペインの国債を買う。この比率が上昇しましたね。イタリアも同様です。ECBが大量の資金を銀行に任せたので…FRBのやり方と違いますね。この辺りは実験ですが火種を残しています。
難しい話なので結論は出ておらず、推測ですが「金融の保護主義」が一般化すると株価は大きく崩れます。ここに注意を払う必要があります。世界の金融は立ち直っておらず、中央銀行におんぶされて動いているのです。この点が今の問題点でしょう。GSEが処理されるまでまだ時間的に1年以上あるのでしょう。何処かでこの話が出る可能性は否定できません。一方、円安で素直に高くなるように…日本は恵まれていますね。米国が立ち直ると一番潤いますね。最近は中小企業までアジア進出を果たし、この動きは加速化されています。日本人が出稼ぎに行くのが一般的になる日が来るのかもしれません。隣のお父ちゃんは、今度、インドネシアで暮らすんだって…なんていう世界ですね。
今の相場の焦点は日銀の政策です。短観は足踏みで円安傾向を反映していませんが、インフレターゲット論の確立を望む市場の声に白川さんは反応するかどうか…バーナンキ議長はいつも市場動向を気にし、その度に談話しており市場と対話しています。ここが日本の問題点の一つですね。メディアは自殺者の数、うつ病患者の数などが、日銀のデフレ政策によるものだと言う報道が必要ですね。人間は…特に若者は明日はよくなると信じて行動する動物なのですね。ところが未来に希望が持てない社会ではどんどん落ち込みます。ここが社会の問題点の一つ、物価高でも名目の所得が増えれば活力が湧くのですね。今のデフレ経済は老人たちの年金生活者と公務員にあった政策ですね。だから失われた時代になっているのです。是非、ここで日銀に対する圧力が必要です。
資産デフレから資産インフレへ…
既に収益還元方価格を下回り不動産価値は株と同じで異常です。今日は時間がなくここまでです。明日は何故、日銀が態度を変更すると、どのような株が上がるか具体的な説明を交えて書こうと思っています。

投稿者 kataru : 2012年04月02日 14:15