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2014年01月25日
反省会
カタル君もなかなか3流のままで…目先の壁を抜けられずに居ますね。上がる銘柄は分かるのに…タイミングが大きくずれる時は、マツダのように2年半、日揮のような1年程度のズレはザラに存在するようです。そうかと思えば…狙いとははずれているが、その後、訪れる好材料を背景に熊谷組のように、あっという間に人気株に育つことがあるので、益々苛立ちを覚えます。その為に目先の動向を最近は重視し、板状況から市場の空気を読もうと考え始めデータを集めながら検証しています。ただこれも厄介で…グリーなどの事例は上がりだそうだと思っていても、明確な変化が分からない有様です。最近は信用買い残が大きく減り始め、明らかに空売りの玉はそのまま残っていますが、現物で渡し株の手当てをしているのでしょう。それとも別の形なのか…。まぁ、目先の動向はどうでも良いのです。グリーを諦めたのはガラケーとスマフォの形を、読み間違ったためですね。まさか、アップルが独自に囲い込みをしているとは思いませんでした。既に1兆円を超えているのです。
きっと悪しき慣習はソフトバンクが、アップルを獲得するために様々な条件を飲んだことにあるのでしょう。そのソフトバンクは、木曜日におかしな動きでした。えっ? 始まったかな…と考えたのが日経レバレッジファンドとの関連ですね。しかし今日の日経新聞を見れば明らかで…、カタルが述べていた「公共性の利益が優先され…」が分かるかと思います。むしろ下げた原因は、早耳筋の此方の影響が強いのでしょう。でも金曜日はファーストリテイリングも大きく下げていますから、カタルの発想も当たっているのでしょうね。きっと…。
この発想は白井さんの講演会が切っ掛けでした。先物から円安と組み合わせる仕組み債を、ヘッジファンドは利用しており、この講演を切っ掛けにして日本株は浮上し始めました。しかしこの背景の裏には、欧州筋の出遅れが原因で、彼らの実弾買いが押し上げていたのですね。この動きはダイフクを紹介した時に気付くべきだったのです。10月の初めに何度か登場させていました。先輩がダイフクのファンだったので、彼女の持ち株が上がっていたのですね。少し前は300円台の株が4ケタになっていたのです。彼女との電話でその動きを知ったのですが…きっと、もっと良く観ていればアルプスなども同様の動きで理解できていた筈なのです。カタルが証券マンを外れ、自らの資金が乏しい為に市場を見る視野が狭まっているためですね。やはり目先の努力をした方が良いかもしれません。

5月のFRB発言からの回復の形を見れば…明らかですからね。カタルはダイフクやアルプスのような形を、ケネディクスにイメージしていました。あのサマーラリーの時に…ケネディクスの600円台を抜けない原因が、あとで公募増資だと判明しましたが、そればかりではありませんね。その事に今頃、気付く訳ですね。なんと3流か…実力の無さが分かりますね。まるでヤンキーズの黒田投手のようです。彼と比べちゃ失礼ですね。彼は一流の範疇ですが…。きっとマー君も苦労しますね。世界の壁はそんなに甘いものではないでしょう。日本と大きく違う筈です。ある意味で日本は組織に入れば、楽な世界です。松井はその事を、今頃、噛みしめているのでしょう。武藤さんなどは、再びオリンピック事務総長だそうですね。日銀総裁選に敗れても救われる構図ですね。きっと優秀なのでしょうね。何しろ財務事務次官だからね。日本村は実に面白い構図です。みんな仲良しクラブですからね。
この見えない流れ…市場に流れている様々な流れを、どうやって捉えるか? 投資家層の好みに合わせ、物色の動向を探る訳です。カタルは信用創造からの「流動性の罠」からの脱出に拘り過ぎたようです。でもカタルには、やはりアルプスやダイフクなどを買えたかどうか…同時期に光通信を紹介しましたね。ナスダック新高値の話です。過去最高利益の水準が低すぎる為に、オークマや森精機なども見逃しています。前から設備投資だと分かっているのに…です。カタルの好きな安川電機でも良かったのです。でも証券マンを離れた僕にとって広範囲の観察は無理でした。
そうです。今日は反省会をしています。つまり自己弁護ですね。カタルの狙いは正しい筈なのですが…時間のズレが存在します。やはり株は、素人が応援するような分かりやすい形でないと駄目なのでしょうね。あまり大化けを狙い過ぎても時間のズレが生じますからね。でも5割程度の上昇だと分かっている株を…取り上げるカタルの性格ではないですからね。そりゃ、上がらないより上がる方が良いのですが…この辺りの見込み違いは、カタルの性格の問題も、関係しているようです。決して、まともなファンドは3Dマトリックスなど買いませんね。日立は買うけれど、アドウェイズやコロプラなどは買いません。でもカタルは、最初からこれらの人気株を知っていても、買えなかったでしょう。ゲーム等は一過性の利益だと考えているし…アドウェイズなどは、何かいいのか…サッパリですからね。背景を探るのも苦労します。しかし実際は10倍だから…もっとよく背景を調べて知るべきだったのでしょう。まぁ、007に期待しますよ。3万円ぐらいの10倍相場を…。
年初からの動きは明らかに昨年末と違い、逃げる動きですね。もともと僕らは昨年後半の恩恵に与っていませんから、調整があろうとなかろうと、あまり関係はありません。何しろ、拘り過ぎてサッパリだったのです。昨年の成績が4倍にとどまったのも、昨年後半が損ばかりだったためです。中間保ち合いに移り、市場は理想が現実になるかどうか…確かめたいためですね。この綱引きが52週線を挟み行われる訳です。
さて皆さんは、こんな話より、目先のNY市場の下げなどが気になるのでしょう。一昨日が中国で、昨晩はアルゼンチンですか…。まぁ、FRBの金融縮小に絡む仕掛けですね。もともとドルに勝てる道理がない。経済規模が違いますね。米国債を楯に脅しをかけられるのは、中国と日本程度のものです。でもこの切り札は使わない方が効果的ですね。日本は馬鹿ですよね。日産がタイに生産設備を移管するときに…、日銀が円を売れば良かったのです。そうして米国債を買えばよかったのですね。意地を張るから経済がおかしくなります。この4年程のタイムラグは、大きなダメージですね。でも幸い、安倍さんは近年では、最もまともな政治家のようでオリンピック開催など運にも恵まれ…面白いですね。官が三菱商事の金属部門移転に怯え、追い込まれているから、安倍さんのダボスでの岩盤規制の突破の「ドリル発言」になるのです。
この1―3月が一番、見えない時なので…年初からの売りはある程度は仕方ないのでしょう。大儲けするチャンスが間もなく来ますね。ようやく狙い通りの展開になりそうです。どうやって資金を調達するか…の勝負ですよ。今年は4月からと言うより、おそらく2月の末から3月には前倒しでスタートするのでしょう。そうして5月頃はバラ色でしょうね。花粉症が終る季節です。そろそろ、また始まりますね。嫌な季節が…。官僚の自然バランスを崩す小手先政策の為に、カタル君は杉花粉に早くから苦しんでいます。一見、杉を植林した方が効率的に思えたのでしょうね。しかし秋田の材木屋は2軒だったか…1軒しか、残りませんでした。その内の一軒が、カタルのお客様だった実家で…長年、輸入木材に苦しんでいました。まるでコメ政策と同じです。目先の「レベニューニュートラル」(税収中立)などに拘らずに、王道を歩む政策を実行せねばなりません。投資も同じでしょう。
みずほのやくざ融資が発覚したのは、10月頃でしたかね。たかが2億です。でも隠ぺいを図ったことが逆鱗に触れたのでしょうが…。穏便に諭す大人の対応が出来ないものだったのでしょうか…。このような事例が、後々の行動に響く弊害の方が余程大きいと考え、懸念するのは僕だけの発想なのでしょうか? 確かに悪は罰せねばなりませんが、子会社の不正であり、しかも僅かな金額です。1件当たり100万にも満たないのでしょう。バブル期は平気で、やくざ屋さん同業の地上げ屋に、子会社に迂回して数十億円も貸し付けていましたね。場合によれば数百億円規模でしょう。事実、よちゃんは、アポロファイナンスから数十億円を引出し仕手戦に使っていたのです。でも日本航空の時に政治家から「JALをおもちゃにするとは…何事か…」と、おしかりを受け融資を止められましたね。これは実話ですよ。当事者の弁ですからね。
政策を発動するタイミングが、全然、ずれていますね。あの時に厳格な検査をやっていれば、こんな「ていたらく」な日本になっていません。今は逆で、ガンガン融資を促進させて信用創造を計り、流動性の罠から抜け出し、正しい裁定概念を定着させる時の筈です。麻生さんは、態度はでかいけれど、心は小者ですね。官を抑え諭すのは、政治家の役割でしょう。この辺りの問題は、本格的な日本復活に大きく影響します。アベノミクスになるか、アベマゲドンか…今年は正念場ですよ。ジンバブエは極端な事例ですが、アルゼンチンぐらいの混乱はありますね。ガラガラポンだけは絶対に避けねばなりません。まぁ、一介の証券マン崩れのカタルが、懸念する話ではありませんが、僕の失敗を見ると政策の影響が大きすぎて…呆れる人生ですからね。明日は、皆さんが正確な判断が出来るかどうかの資料を提供して、もう一度、背景を探ってみましょう。
2014年01月18日
信用残の変化
皆さんの関心のあるのは、株価の動向なのでしょう。
例えばケネディクスの株は、昨日は出来高が大きく膨らみ、不動産株全般も人気になっていました。切っ掛けは、やはり日経新聞の市況解説に報じられているように、リートに対する人気報道が原因でしょう。カタルが述べているマネタリーベースの増大が、資産価格を押し上げる資産効果に繋がる訳ですね。不動産絡みの銀行融資も増え、東京都の地価動向を見れば、採算利回り下にあるのに…、安いまま放置されている矛盾が存在します。
この背景はダヴィンチが採算は合うのに…、金融庁の指導を受けて、銀行が減損会計を強要したために、会計上で損失を計上させられ、上場廃止に追い込まれた矛盾が存在します。バブル期の貸し出し主導で生まれた地価動向時に、厳密な査定をするなら文句は言いません。確かに、市況は金融庁が指摘するように下がった取引事例があるのでしょう。しかし土地の取引は相対売買で、市場価格は上下に大きく振れます。仕手株以上の価格変動でしょう。考えてみれば分かりますね。あなたの家の隣の土地が欲しいとしたら、市価の2倍の価格を提示しても、買えないかもしれませんね。そのような事例が参考価格になっているのです。しかし異常な取引は省いて、ある程度、標準化された価格を元に査定をするのですが、日本全体が過度に沈んでいる状態で、検査姿勢を強めるのは、どう考えてもおかしいのです。異常な清貧思想が小泉・竹中改革で実行され、UFJが消えた恐怖が銀行を縛っているのです。このような背景があるからカタルは、「みずほ」のやくざ融資問題で金融庁の厳格な姿勢を批判するのです。政治とは裁量権なのでしょう。バブル期にやらなかった反省が強過ぎますね。官僚では、一度、発見すれば目こぼしは出来ません。しかし大臣の責任で裁量権はあるのでしょう。今はデフレからの脱却が主眼なので、小さな間違いは、大目に見る大岡裁定が必要な筈です。麻生さんの役目ですね。権力に固守する官僚のいやらしさが目立ちます。
サラ金規制で最高裁の今井判事は、「法令が発令される前の分まで遡って、金利を付けて戻しなさい」との判例を下しました。それまでは高い金利で暴利を貪る姿を黙認しており法令が変わると…、法律が制定された前まで遡る判決は、どう考えてもおかしいのです。昨日までは認められていたのに…。法律が変わったからと言って、法律で認められていた時の過去まで、さかのぼって処罰されるなんて…やはり異常な判決です。改定後なら分かりますよ。しかし最高裁の判決ですから上告は出来ず、サラ金各社は倒産したのです。アコムだって、三菱UFJが支えなければ倒産です。全部のサラ金が倒産する判決ですよ。一つの産業が消えるのですね。どう考えても、おかしな判決ですね。だから、その怨念相場がJトラストに現れたのでしょう。株価は安値から100倍以上になりました。倒産価格まで叩かれたわけです。
同じことなのですね。ケネディクスも…。同業のダヴィンチは、金融庁が指導する銀行の査定により、減損会計を強要され、処理できずに市場から消えました。ケネディクスも消える寸前だったのです。何とか…違法すれすれの財務処理で、伊藤忠のブランドもあり、市場に残ったのでしょう。ダヴィンチと同じく厳密な減損処理を強要されていたはずです。しかし時代は大きく変化して、異常な「氷の世界」から、異次元緩和による正常な「春の世界」へ向き始めているのです。背景はJトラストのおかれた環境と同じ理屈ですね。
2013年12月期は増額修正されましたが、過去に減損会計をしない疎開物件があったので、利益と相殺しています。おそらく裏で、手打ちの「阿吽の呼吸」とやつですね。表面化しない借りです。その為に、昨年末のギリギリまで減損処理をしていましたね。そう疎開物件は多くない筈で、今度は利益が飛躍的に表面化しますね。なにしろ1兆2000億円ですからね。値上がり全てがケネディクスの分とは言いませんよ。様々なフィーで手数料を抜く訳ですね。通常は最大4割、常識的には1割の世界でしょう。一般的な不動産の売買は3%+αですが…。カタルが、何故、超強気か…。様々な背景を考えれば、株が上がるのは、既に決定事項なのでしょう。
問題は途中経過なのです。これが分からない。だって仕掛け人は僕ではないし…。5000万株の信用買い残を買い取るファンドと言えば、世界では限られますからね。通常のファンドは300億円程度で、限度は10%なのです。つまり30億だとすれば600万株ほどしか買えませんね。10のファンドが相乗りをしなくてはなりません。やはり本格的なヘッジファンドの参入が、株価上昇には必要なのです。その為に、何度か誘いをかける動きになっているのでしょう。板の状況を見ていると、だいぶ玉がこなれている様子なのです。100億程度買えば、一気にボックスを抜け出せるのではないかな?と、推察しています。素質は天下一品なので、必ず時代性から見て買われるのです。問題はいつ、新手のファンドが参入するか?

昨日は522円まで買った後、512円まで売られ、一度、再び切り返し518円の10万を買った直後に、515円までかな? 50万ほど売ったようです。仕掛人の演出か…それとも本人も疑心暗鬼なのか…。自分の度量以上の勝負は出来ませんからね。ましてや短期筋は日計りが前提です。しかし以前は、板にオーバー分が600万株ほどありましたが、今は、300万から400万なのですね。かなり玉がこなれています。何故、金曜日か…と言えば、通常は株価が下がると信用買いが膨らむのですが…、木曜日は、株価が下げても信用買い残は減っていましたね。むしろ空売り残が増えていました。このような現象を見ると、時間効果が生まれていますね。仮に1000億円規模の大規模なファンドマネジャーだとすれば、通常は買う前に…一度、売りますね。自分の打診売りの為に、株価が崩れるならドテン買いをせずに売り続けます。そのまま儲けになりますからね。買いたいと思っているのに売るなんて…と、一般の素人はおかしいと思うのでしょうが、当たり前の戦略なのです。しかし売る方もリスクがありますよ。相場全般が悪いなら、この方法は、かなり効きます。素人は株価を見て投資判断をするからです。
でもプロは、財務データや時代性を加味しているから、上がる株は事前に分かるのです。問題は市場全体が、応援してくれるか…どうかなのですね。発行株式総数全部を買うことだって出来るヘッジファンドは、多くあるでしょう。しかしそれは最終手段です。西武電鉄のようなケースは、多くの時間が掛かり大変ですからね。かなり勉強すれば、必ず、上がる株は分かります。しかしカタルの原稿を見て分かるように、時間のズレは生まれます。
マツダを見て御覧なさい。カタルが、かなり熱心だったのは、中国の進出からですね。あれは2010年だったかな…3年掛かりました。しかも狙いを外れ、実際の値上がりはアベノミクスの登場からです。周回遅れのマツダだったので、財務内容が弱く海外進出をしたくても出来なかったのです。それが「怪我の功名」になりました。あとしばらく…デフレ環境が続けば、ケネディクスも消えていたかもしれませんね。何しろ受託資産からの利益が得られず、自己物件の値下がりは100%以上の減損処理を強要されますからね。レバレッジもかけていたので…完全にアウトは、確定していたのでしょう。だからあの株価だったのです。しかしJトラストと同じですね。時代が大きく変化し浮上しました。今年は減損処理の物件がなくなり、利益を隠せない為に大幅な増益で復配は確定しています。
故にカタルは3月の300億円のリートへの物件移管で生まれる業績が分かる5月には、間違いなく株価は4桁になるだろうと読んでいます。(でも予測はよく外れますね。前は年末年始に爆発高と読んでいました。理由は公募株が種玉になっていると考えていたのです。)この材料を手掛かりに、うまい演出を出来るかどうか…。市場人気は抜群で素質もあるのです。問題はやる強気のファンドの参入が、いつ現れるか…だけの話ですね。007も同じなのですよ。本当は、金曜日は、僅かな売り物を、全部、買い切れば良かったのです。此処がカタルと…やり方が違うのです。市場は新しいスターを求めています。新興御三家と言う偽物では…人気が持ちません。日経レバレッジファンドなどの偽装演出では駄目なのですね。野村や三菱UFJを買うのが筋です。日経レバレッジファンドの10%は、ファーストリテイリングですからね。トヨタではないのです。トヨタの10倍ですよ。危うい構成ですね。背景を知らずに、表面だけを見て、踊らされることはしないでくださいね。裁定買い残の話など、あまり語ってない裏話もありますが、市場は一部の力あるプロに誘導されていると、思っていいのでしょう。何しろGSのトレーディング収入は1兆6400億円ですからね。
仕掛は、仕掛け人にしか…タイミングは分かりません。故に資金の無い人は、619円を抜いて、確実に仕掛けるファンドが居る状態を確認してからの参入で、充分な利益が得られると言っているのです。果たして力あるファンドが参加しているかどうか…。事前の予測は難しいけれど、後講釈は誰にでも出来ます。でも市場にある素質のある株はそう多くはなく、限られているのです。ただ割安で業績がある程度伸びる株はいくらでもあります。しかし強弱感が対立して、仕手化し、尚且つ、企業業績の大きな変化率が期待されるものはあまりありませんね。ケネディクスや007は、そんな期待が溢れる銘柄です。
2014年01月11日
チャートは語る
今日は冒頭からカタルがソニー批判をしている日本の家電業界の貧困さが、WSJの記事にも登場したのでご紹介しておきます。「テレビの未来?未来はない」と言うレポートですね。カタルはハードを売るのではなく、ソフトのデファクト・スタンダードを作ることを提唱しています。テレビはインターネットと融合し、情報のツールになりますが…そのソフト資産をどう活用するか? いい事例がNHKの「おしん」と言うドラマです。フジテレビの「東京ラブストリー」もありますね。過去つくられた日本の文化を核にアジアでソフトを販売するのです。この仕組みを世界に広げればいいわけです。ソニーには映画にゲームがあり、核企業としてのソフト配信機能が備えられています。更にテレビを製作し販売している訳で、簡単にユーザーを誘導できますね。当初は採算を度外視して、デファクト・スタンダードづくりをすれば良いのです。丁度、スマフォのアップル版ですね。つまりテレビでコンテンツを販売し、収益を上げることに専念すればいいのです。アップルは既に1兆円を超えたのです。この分野は付加価値が高いだけに、大きく伸びますね。BBCと組んだり、様々なアイディアが浮かびます。ゲームでは任天堂も参加させたり、映画も同じです。何故、この路線に舵を切らないのか…さっぱりカタルには分かりません。4Kなどと、3Dで失敗しているのに同じ過ちを繰り返す日本の家電業界の発想の貧困さが競争に敗退する理由でしょう。
たまたまニュースを見ていたら…ラスベガスの家電見本市の話で、このレポートが登場していたので紹介しました。今日の日経新聞には、以前、カタルは述べたダイフクの関連記事が、一面に踊っています。大和ハウスが通販向け物流に2000億円の投資と言う話ですね。海外ヘッジファンドなどが先行して物流拠点を大規模開発していたのですが…その後追いの投資です。設備投資関連が注目されており「ダイフク」の株が買われる背景が、この記事からも読み取れます。ただ株価的には既に第3ステージに入る所ですね。このように、一見、何気ない記事が株価を動かす原動力になっています。カタルはスペイン経済の立ち直りを見て、欧州の建設事情を予測し、更にグローバル展開の相場を見て、「板ガラス」を連想し登場させたのが、12月7日の株式教室のレポート「お年玉」ですね。日本板硝子は123円→157円でした。古河電工は233円→279円です。日経225の銘柄でも、この程度の上昇はするのですね。カタルのレポートを毎日よく読んでいれば、自ずと、自然に身に付くと思いますよ。さて自慢はこの程度にして…。
今日は、昨日は時間がなくチャートを書いて解説している暇がなかったので、その続編ですね。実は昨日は先輩からのお誘いで、昼食をしに東京駅に行ってきました。驚きましたね。なんと鰻重が4000円を超えるのです。二人で8200円程度の価格でした。もちろんお代は先輩の奢りですが…ごちそうさんでした。スーパーの鰻が1380円だったかな? だからやはり高くなっているのですね。中国産でも1000円ほどですからね。最近は主婦ならぬ主夫をやっていますから、野菜の価格高騰も身近に感じています。料理もなかなか面白いのですね。だしを煮干しからとったりして…面倒なのですが、はらわたを取ったりして丁寧に手を掛ければ、美味しい蕎麦のつゆが出来ますね。先日は3回目の挑戦でビーフシチューの肉が柔らかく仕上がり、何とかレストラン並みになったのです。
こんな話はどうでも良いですね。そうだ昨日は、ケネディクスのチャートの話しでしたね。先ずは基本概念ですね。実はメール相談で、同業の「いちごHD」の事を聞かれました。カタルは色んな理由があるので「ケネディクス」を選択していますが、基本的に同じことでしょう。発想が「信用創造機能の復活」ですからね。マネタリーベースの拡大から需給バランスの改善が進み、やがて株や土地の資産価格が上昇すると言うものですね。流動性の罠からの脱出です。何度も背景を話しているから、解説は省きますよ。今日はチャート論ですからね。基本的に綺麗な「三角フラッグ」と呼ばれる形をしています。この形は「買い手」と「売り手」の力関係が、拮抗しているときに生まれます。運動会の綱引きなのです。
先ずは全体的な動きを掴むために、時間軸を引き延ばします。見えなくなったら時間軸を引き延ばし、遠くから作品を眺めるのです。絵画でもそうですね。世の中の原理はたいがい同じものです。この時間軸の長い週足チャートをみると、この会社の全体像が把握できます。2008年からほぼ5年間、下値のボックスの範疇で動いています。そうして昨年4月に2009年の高値599円を抜き、このボックスの上限で、現在は揉み合いを続けています。この形は非常に綺麗ですね。過去5年間の利食いを消化している訳ですね。四季報の株主構成が大きく変わった理由も、このチャートを見ると読み取れますね。安値で買った人が利食いし…新たに流動性供給の思惑で買った新規の勢力が、その利食いを消化している様子なのですね。だから下値ボックスの高値で、株価が止まっているのです。

さてカタルの予測では、間もなくなのですが…。次のステップの1022円、この壁はほとんど売り物がなく、一気に通過するかもしれませんね。次の目標は1890円前後なのでしょう。そこを消化すると2600円どころの次が、4090円の高値挑戦です。異次元緩和は続きますから、時代の応援は続きます。さて今度はもう少し現実的に、目先のチャートを見てみましょう。

高値849円と最初の山である619円を結ぶAの線を、Cのポイント589円で、一旦、Aの下降線支持線を現実の株価は破っています。つまり下降トレンドは終了したのでしょう。…がしかし、Bの下値支持線もDの460円で破られていますね。カタルが金曜日に下値支持線に位置していると書いたのは、Bダッシュの311円と直近の安値480円を結ぶ線が現在の株価のラインだと言う意味ですね。このような三角保ち合いは間もなく力の均衡状態が崩れます。そうして上か下のどちらかに放れるのです。この力のバランスがきれいな三角を形成しているので三角フラッグと呼ばれ、みんなが注目しているのですね。
この揉み合いを離れる前に、「だまし」を形成することもあり、一度、下値に行くように見せかけた後に、上に行くケースもあります。つまり直近の安値480円を下回る場合もあるかもしれません。ただ400円を割る演出は難しいと考えています。まして311円を下回る確率はマネタリーベースの拡大や東京の容積率の拡大、オリンピックを控え、絶望的でしょう。つまりこの戦いは「勝ち」が決まっているのでしょう。週足もそう見えますね。だからカタルは、何度もこの日足ボックスの619円の橋頭保を破ってから、参戦しても良いよ。…と述べていますね。その方が時間的に早いのです。
ただ株の世界は、何が起こるか分からないのです。ある日突然、中国との戦争になるかもしれません。でもカタルは確実に勝利をものにできると、論理的な背景を、何度も解説しているのです。週足のチャートを見れば、大相場が確信されることだと考えています。今は日々の出来高が1000万株ほどですが、1億株を超える日が来るのでしょう。それが出発の合図と思っても良いのでしょう。「乗るは大相場」
2014年01月04日
企業理念
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。昨年末の大納会に安倍首相が列席され、彼へのカタルの評価は高くなっています。靖国参拝の見方は難しいですね。近隣諸国との関係を考えての行動で、オバマのシリア情勢やイランへの対応を考えると、時代はグローバル化に向け、一層、早く進んでいる様で、本来、戦争を知らない僕らの世代が、過去の歴史認識に縛られ、反省を未来永劫まで強いられるのかどうか…。過去の日本の経済援助の規模を考えると、日本はドイツのように、明確的に償いはしてこなかったけれど…、一旦けじめを付けているとの認識です。古典的な手法のナショナリズムを煽る中国、韓国のやり方が正しいのかどうか…。この事は安倍さんにも言えるかもしれません。安倍さんの行動評価はさておき、普通の日本人の感覚なら無用な摩擦を避け、参拝はしない筈ですが、敢えて参拝をしている彼の精神力の強さを、カタルは大きく評価しています。現状の日本において、失われた時代からの脱出は、数々の難関が内部に潜んでおり、あの行動力は、その壁を打ち破るんじゃないか…との期待感を抱かせるものです。そうして大納会の参加ですからね。やはり今年の相場に対する期待は、自然に膨らむわけです。
今年はいくつかのテーマが課題になりそうなので、その背景を探る試みを始めました。先ずは輸出企業に及ぼす「為替の影響」が、カギを握る材料になりそうなので「貿易収支」を調べてみました。一般常識としては産業競争力が高ければ、貿易収支は黒字になり、更に円高になる筈ですね。為替の決定要因は様々ありますが、もう一つの大きなウェイトを占めるのが「金利平価説」でしょう。お金は金利の低いところから、金利の高いところに資金は向かいますからね。後者は金融政策に大きく影響されます。現状は米国金利が日本より高く、FRBは既に金融緩和縮小を決めましたから、米国金利は上昇圧力が掛かり、日本は日銀の大量の国債買い入れにより、金融機関の資金がジャブジャブ状態で行き場を失っているから、日銀当座預金に100兆円もの資金が積み上がる訳です。故に金融環境は円安の流れです。分かりやすい事例は、日本の金融機関が日本国債を売り、米国債を買うなどの事例が増えると思われます。通常はこのような裁定取引が増えるはずですからね。しかし今日は、金融面より貿易面を見てみます。何故なら日本の生産力が落ちている可能性が高いからです。
日本は長い間、資源を輸入しその原材料を加工し、付加価値を付けて製品化して輸出をしてきました。その鞘(付加価値)を抜いて、国力(GDP)を付けてきました。1ドル=365円からプラザ合意を経て1ドル=100円割れを演じてきたわけです。米国とソ連の両大国の対立による東西冷戦下の環境の中で、米国の庇護のもとで日本は成長を遂げてきました。日米同盟の形は、仮想敵国ロシアより、現在は、中国への抑止力と言う方向性に変わり、第一次列島線、第二次列島線などの意味合いの重要度が増しています。同時に米国と中国の経済的に繋がりは日本より強くなり、GMを始め、米国の多くの企業が、中国経済の影響を受けています。この動きはITバブル前後の2000年辺りを境に、金融デリバティブの発展が、劣等国のBIRCsに信用を供与する形で、世界的な発展を遂げたことが影響を与えているのでしょう。下のグラフを見て下さい。明らかに2000年以降、グローバル化の加速が見て取れます。

しかし現状の日本経済は1985年のプラザ合意、そうして2000年のITバブルの変化を、日本の中央集権体制は上手くキャッチアップ出来ずに後手を踏んでいる印象です。特に国家、政府のあり方を巡り、2000年初頭の金融システムへの過度の強制力の発動(UFJの消滅)が、民間企業の自由度を奪ったとの印象を、強くかたるは抱いています。(ただ視点を変えれば、グローバル化への対応の一環かも知れません。)カタルは基本的に、米国共和党の考え方である「小さな政府」と言う基本概念を持っていますから、日本政府のあり方に強く疑問を抱いている訳です。基本的に国家体制はプラットホームづくりに留まり、自由な活動を制約すべきではないと言う考え方です。古びた社会資本設備を最新のものに入れ替え、方法論や手段は、民間企業の自由度に任せるべきだと言う規制緩和支持派です。江戸時代は地方の食えない百姓が、江戸をめざし長屋生活を営みました。この中央集権体制を、更に強化したのが明治政府です。明治以降、日本は基本的に中央集権体制をめざし国力を中央に集め富国強兵路線を歩んできたわけです。今は東京の落ちこぼれが、地方に活路を求める時代かもしれませんね。中央集中から地方への分散かな…。この基本概念が正しいのかどうか…。今の時代、インターネットの発展は価値観を大きく変えているようにも感じます。
豊かさとは何か?
最近では「長いデフレ環境」のせいか、物質的な豊かさを満足させるお金を集めるゲームから、自分の存在感を確かめる社会貢献度に主眼を置く、社会起業家が増えてきましたね。SFの世界では物質的な豊かさから、価値観が大きく変わる姿がよく描かれています。心の満足度とは、どこから来るか?と言う問いですね。日本は長いデフレ環境の中で、価値観の転換が、起こっているのかも知れません。株屋がこのようなテーマを考えるのはおかしいのですが…。株価を考えていくと、「利益の継続性」から「利益の質」を考えるわけです。そうすると付加価値とは、何か?…を考えるわけですね。人類史上で最も付加価値が高いものは何か? 現代社会では、お金でその価値観を表現している訳ですが…、人々を感動させる、心を揺さぶる時間…と言うものに、究極の付加価値のエキスは集約されるように感じています。その「感動」は、人により感じ方が様々です。小説であったり、音楽であったり、絵画であったり、性の快楽、恋愛からの家庭生活に安住を求める人も居るでしょう。食に感動を覚える人も居るでしょう。要するに生きている時間を、どんなに充実させるか…。なかにはお金の量で、喜びを感じる人も居るでしょう。しかし普段生活する分には、そんなにお金は必要なく、むしろ生きる時間を、どう過ごすか…その時間空間に満足度を求めるのが、正しい追及の姿かな?とも考えるわけです。
まぁ、株屋の概念から外れ、皆さんの希望通りに…話がなかなか向きませんが、豊かな時間を長く過ごしたいと願う訳です。お金など…は役に立たないことも、現実社会では良く起りえるのです。病気や痴呆など考えると、豊かな時間は、決してお金では買えませんからね。お金持ちでも家庭環境が悪く、精神的に豊かな時間が過ごせない人は大勢います。ブータンの幸福度と言う概念ですね。「3丁目の夕日」への憧れは、昭和30年代の希望の溢れる生活感なのでしょう。閉塞感に包まれた現代は、物質的には非常に豊かですが、心は、あの当時より貧困になっているようにも感じるわけです。現代社会における「生きる糧」とは…「理念」でしょうかね。共通する理念をもつ集団が企業なのかもしれません。
先日、友達と話していたら、娘さんが留学から帰ってきて、誰もが羨む「サイバーエージェント」に就職したのですが、僅か2年か3年で、社風に合わずに転職したと言うのです。僕も会社の実態は分かりませんが、一般的な話を総合する限りでは、サーバーエージェントは、なかなか社員更生も充実しており、良い会社だとの…評判だったのです。しかしきっと彼女は、トップとの理念を共有できなかったのでしょう。強い成長集団は、利益以外に追い求める「理念」がないと、なかなか大きく伸びませんからね。その事をよく理解している企業がソフトバンクですね。孫さんは、良く、この「理念」の話をします。何を目指すか? 僕らは力をつけ、何を社会に提供出来るのか? こればかりは一株利益を見ているだけでは、なかなか社風は、理解できませんね。株主となって、応援しようとする心は経営者と株主が、「理念」を共有できるかどうかに掛かっているのでしょう。
さて前文が長くなりました。
本当に世間が認識している一般常識が正しいのかどうか…。自分でデータを調べてみると色んな疑問が浮かぶわけです。最近の貿易赤字は大震災の影響から、輸入資源の代金が膨らみ赤字が増えていると言うのが一般的な認識でしょうが…実際に調べてみると、確かにLNGなどの購入代金は膨らんでいますが、それを含む鉱物性燃料全体の輸入代金は、先ほどのグラフのように増えてはいますが、突出して増えている訳ではありません。むしろITバブル以降、BRICsの発展する過程で、日本の競争力が劣化しているのではないか?…との疑問が、このグラフを観察していると浮かぶわけです。
日本が円高に悲鳴を上げ、政府に対策を求めたのは2009年頃からの話で、為替が90円台に突入した時です。この時期に日産は大衆車マーチのタイへの生産移管を決めています。しかし同時に、日銀は社会からの批判に反論する形で、よく実質実効為替レートの話を持ち出していました。日銀の主張のように…この時期の実効為替レートは是正されています。米国発の金融危機を切っ掛けにして、一気に日本はグローバル化を加速させ、長い間存在していた二重価格制度の内外価格差が解消したのが、この時期じゃないか…と、カタルは推察しています。日本は長い時間をかけ株式持ち合いなどを含め、構造改革を完了したのが、2010年と言う時期ではないかと思われます。カタル自身、実効為替レートの仕組みを理解しているのかどうか…怪しいのですが、この時期に名目と実質の価格が逆転していますね。実効為替レートとは、59か国の通貨と二国間為替レートを、3年ごとの貿易額をベースにウェイトを算出し、計算されているものらしいのです。消費者物価なども加味されているようです。BISが提唱したものですね。相対的な為替動向を判断する指数として一般化しており、現在は2010年基準です。

グラフは実効為替レートの名目と実質であり、その差は、カタルが思うには日本のガラパゴス化が引き起こした二重価格制度の「内外価格差」の実態を表しているように感じています。貿易や多くの通貨を参考に変動する指標だからですね。この認識が正しいかどうか、分かりませんが、ユニクロやニトリの株価、日産のマーチの移転などの時期を考えると、変化が一致しているように感じています。故に、グローバル展開が重要になり、ソフトバンクがスプリントの買収に動き、グローエの買収を決めたLIXILなども、このような環境が影響しているものと思われます。あくまでもカタル独自の仮説ですからね。誤解のないように…。

更に此方のグラフを見てもらうと…分かりますが、米国金融危機後、EUとの貿易も赤字化に拍車が掛かっています。中国だけでなく…おそらく日本の生産基地が中国を中心にアジア地域に移転したためでしょうが…。日本国内の産業競争力が総体的に落ちているのでしょう。EU向けの推移は、いったい何を物語るのでしょう。単に欧州危機に起因した通貨問題だけなのかどうか…。仮に…この動きが是正されるとすれば、欧州向け輸出企業に恩恵が傾き、欧州向け輸出比率の高いとされるキャノン、オリンパスにニコンのような精密企業が、株価上昇のバイアスが掛かる可能性が増大しているとの連想も働きます。コイルのスミダもそうですね。ただこの仮説が正しいのかどうか…。この辺りは「日本板硝子」を参照銘柄に掲げた発想にも似ています。この板ガラスですが、大納会では日経225の中での注目度は一番でした。米国経済や中国の回復も当然ですが、意外にEU関連が、今年は穴場かもしれません。
今日は少し難しい課題にチャレンジましたが…、「理念」が企業価値に大きな影響を及ぼすと言う考え方は、正しい見方ではないかと考えております。株価の評価の中には、企業業績は勿論ですが、時代性を加味した「企業理念」の重要性を理解されると良いのではないでしょうか? 明日は、変化率と言う観点から、銘柄の選別を念頭にレポートを作成させるつもりです。やはり年初らしく…、少し変わった視点のレポートに挑戦しています。