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バーナンキの選択は…(2013年09月21日)
市場はFRBの態度に戸惑いを見せているように見えますが、カタルはバーナンキの判断は正しいのだろうと考えています。どうも日本の報道を見ると、共有化されていると言うか…奇妙なことに報道内容が統一されています。この現象は各局が独自分析できないのでしょう。日本人の教育方針が、そもそも多様性を認めず、画一化された教育をしている背景があるからでしょう。単一民族で島国なので村意識が高くなる地理的、歴史上の背景があります。株式投資を長く実践していると…世の中の多様性に戸惑いますね。今、市場で起こっている現象は一時的な現象で早晩、流れが変わるのではないか?と常に警戒心を抱きながら臨む癖がついてきます。
丁度、本日の日経新聞の私の履歴書には、カタルが問題としている1980年後半の事に触れられていますね。宮内さんの実践談ですが…バブル当時、カタルは上京し西葛西中心に新規開拓をし、その当時のお客様の態度が良く分かります。保険会社までが貸し出し競争に踊っていたのです。不動産融資は100%どころか…、未来の値上がり益を元に120%融資の実話までありました。これを許したのが澄田日銀総裁ですね。まぁ、彼ばかり責められませんが、プラザ合意後の円高の中で、政治家が日銀ばかりに円高対策を押し付け超低金利のものでの資産インフレを見逃していたのです。不動産神話がアダになり、今日の日本の低迷があるのです。
バーナンキが緩和縮小を見送った事を、何故、カタルは正しいと思うか…。
理由は色々ありますが、いくつか示せば、先ずは米国金融株の動向ですが、残念ながら未だにリーマンショック前の株価に、平均では届いていません。その指数化したものを今日は掲げましょう。現在は85.1%まで株価は回復しています。JPモルガンやバフェットが出資するウェルファーゴ、ゴールドマンサックスは、既にリーマン倒産前の株価を上回っていますが、バンカメ、シティーは50%以下と論外で、モルガンスタンレーは75.7%の水準ですね。


も一つが雇用統計と失業率のグラフを掲げます。未だに失業率は、嘗ての2003年のピークである6.3%を大きく超えており改善しているとはいえ、未だに7.3%水準なのです。金融機能が失われた影響は、非常に大きいのです。確かに最近の資産効果で自動車の買い替え需要は、金融危機の落ち込みの影響もあり伸びていますが、末端の人間まで仕事がない状況は依然続いているのでしょう。丁度、この米国と同じような時期に、日本は緩和縮小を始めたのですね。2006年の話です。その為にバブル崩壊の影響からは立ち直っているのに、金融危機の影響もありましたが、ダブルパンチで再び駄目押しを入れたのが2009年から2010年でしょう。アベノミクスが始まる前は、既にこれ以上、叩きようがない水準だったのです。まぁ、安倍さんはついている人です。このツキは大切です。宮内さんの水曜日の履歴書にも、USリースの経緯が書いてありました。顧問弁護士の助言が活きた顛末ですね。
成功するのは、必ず、努力だけでは駄目ですね。努力があり技量を磨いても、最後は「運」と言う神様のさじ加減が、人生を左右します。証券マン時代、様々な人の人生を見てきました。例えば、カタルのあるお客様は、大量の東電株を持っていました。カタルは退社する前に、この東電株を売って、全て三菱UFJ株に変えてきました。でも三菱UFJ株もその後、下がったのですね。たしか800円前後から買い始め、最後は500円台を残りの東電株を叩き売って、三菱UFJを買っていました。結果はその後、東電は原発事故を起こし、三菱UFJは生きていますね。きっと、これはお客様の運命ですね。たまたま僕がお客様の担当になり、銀行株の安さに魅了されていた。確かに銀行株もその後下がりましたから…一時は呆れていたでしょうが…。今では買いの平均買値を上回っていますね。人生、「塞翁が馬」とは、よく言ったものです。
金融日の米国株の大幅の下げは、FRBが緩和縮小をしなかったのは、実体経済が悪いとか…なんとか理由を付けているのでしょうね。きっと…。でも株価は高値を抜いて下がっていますから心配はないのでしょう。ダウ平均銘柄の入れ替えもあり、ダウはいい加減な指数ですね。SP500は綺麗な形をしています。バーナンキの選択はきっと正しいのでしょう。同時に金融株も、綺麗なチャートになっています。まだ利益が唸るほど増えていませんが、マズマズの水準ですね。しかし完全復活には、あと1年程度は必要なのでしょう。
カタルはいくつかの検索を用い銘柄選別をしていますが、どうも小型株が入ってなく見落としが、かなりあるようです。時代が大きく変化していますから、検索の範囲を広げる必要性もあるのでは、ないかとも考えています。更に会社を辞めてから3年が経とうとしていますが、この検索方針を少し見直そうとも思っています。その為に、ホームページの在り方も、少し変更するかもしれません。僕の場合は、こうして原稿を書くことにより自分の考えを確立させているので…その為にページのあり方を変えるかもしれませんから、ご了承ください。まぁ、希望的な思いですが…本来のカタル君は怠け者ですからね。システム転換させる時間も、かなり努力が必要で大変なのです。強い衝動がある訳でもないし…こうやって宣言しないと、なかなかカタルは努力をしようとしませんから…ある意味では書くことにより、自分を追い込みたいと願っているのでしょう。それではまた明日。