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底入れを示唆する現象(2013年08月24日)

昨日の日経平均株価の上昇は偽装上昇のように見えますが…果たしてどうなのでしょう。
何故、先物からの偽装上昇と考えているとかと言えば…、これまで人気株だったガンホーや東電は、昨日は下落していますね。まぁ、東電は、ここに来て新たな汚染水問題が発生しムードは悪いのですが、もともと、どう考えても原発の処理費用が、東電の責任として処理されている以上、再生は当面不可能です。実質的に債務超過の銘柄を上場維持させる取引所は信頼性を失いますね。投資家保護の責任も果たしてないのは問題でしょう。何故なら、将来、貸し手責任(銀行融資が不良債権化する)を含め、株主責任も(株式の価値がゼロになる)問題視される懸念がある訳ですから、その危険のある株を「おもちゃ」にする考え方が、間違っています。

相場を支えてきたと思われる人気株が下がるという事は、昨日の偽装の上げムードは見せかけで、実態はかなり悪く調整波動が続いているという事なのでしょう。日経平均株価は指数先行のテクニカルの上下に過ぎませんね。故に日経レバレッジのようなETFの空売りも、昨日の相場では選択肢の一つになるのでしょう。特に人気株のガンホーは、当初から関心がなく銘柄を調べてないので下値がどの辺なのか分かりませんが、それでも、やはりガンホーは、これまで相場の牽引役だったので、やはり注目されるのでしょう。3月8日と22日に48400円、48300円となっています。昨日は52500円なので、ソロソロ、テクニカル面では止まる株価水準にきた筈です。ただ中身を見てないので分かりませんが…。

カタルは当初の二段下げのパターンから相場観を修正しています。この意味は5月23日の大幅安の相場を見て、今年前半の相場は終わり6月に底入れし反発、二番天井に向けた値戻しが、夏に起こると考えていました。 当初の相場観は二番天井で戻れる銘柄は限られ、多くは高値に届かずに下がると考えていました。そうして再び6月の安値を再び下回る二段下げを頭に描いていたのです。このサマラリーに臨み、カタルは「信用創造」必要性から「ケネディクス」を選択しましたが、日銀の政策を含め外部環境の好転スピードが遅い事や、個別の増資問題を抱え、今回、ケネディクスは相場になりませんでした。このサマラリーで高値を取ったのは、建設などのセクターを始め、ソフトバンクなどの限られた銘柄だったですね。

当初は7月19日に二番天井を付け、株価はすんなり調整波動に入ると思っていました。なにしろ最初は6月の安値も下回ると考えていました。しかし8月2日の予想外の上げは、カタルの相場観に修正を迫りました。その為にカタルは、現在、本音は両睨みですが…、6月13日の12415円を割らずに、もう少しボックス相場を形成した後、5月23日の高値15942円を抜くのだろう…と、相場観を上方修正したのですね。そのレポートが8月3日の株式教室の「株価波動の考え方」と言うレポートです。もともとエリオットの波動論と言う解釈は、恣意的で判断に迷うものです。

現在は消費税の決定を待って、新しい相場がスタートすると言う相場のシナリオを優先して相場観が形成されています。相場の波動が転換するときは、様々なシグナルが出てきます。今日はその一つの現象で、嘗て相場をリードした人気株が、まだ下がるとしても一旦は底入れして上がる事も、条件の一つだと考えています。故にガンホーと採り上げたのです。他に騰落レシオも有力なテクニカル指標の一つですね。更に日経平均株価のRSIや乖離率などの問題も焦点の一つになります。いくつかある様々な指標や個別株の動向などが底入れを示唆するわけです。

最近カタルは空売り残高の多さから見て、グリーの反発を予測していました。おそらく、もう下がらない筈です。これからのグリーは売り屋の負けでしょう。更に大阪チタンの日経報道後の株価の動きも参考になると…今日の市況で解説しています。007も赤字決算にも拘らず下げませんでしたね。007を注目株として掲げているから…、昨日は陰線の4日連続安で弱いのですが…下値を切り上げましたね。実線は高寄りをしており22日の寄り値より上で引けています。下値は限定されているように見えます。下がらなければ…基本的に横ばいか、上がるしかないのですから…。

個別株の動向を見るうえで、下値を切り上げるとか…上値を更新するとか…のポイントは重要ですね。それと出来高です。007は完全に人気の圏外になっています。今年掲げたカタル銘柄、どれでも良いのですよ。アークでもケンウッドでもユニデンでも…どれも地相場に届いています。この地相場の意味は…完全に人気が冷めても、株価が下がらなくなっている株価水準との意味です。新たな事象が生まれれば別ですが、そのような状態で株価が横ばいを続けるなら、株価は次のステップへ向け準備が進むわけです。

この次のステップを決定づけるのは企業業績です。だからその会社の業績動向が上向きなのか? 下向きなのか?この方向性が重要なのです。多くのカタル銘柄は、赤字の段階で取り組み、その業績の変化率が高い銘柄を選定しているつもりです。そうして一過性の利益ではなく、継続的に積み上がる利益を選択しているつもりですね。ガンホーはグリーのように、今後も何度か人気化し戻すのでしょうが、高値は抜かないと思いますね。そうしてだんだんリバウンドが消えて、人気が離れていきます。先ほど掲げた48000円を割れて来たら、少し中身を検討してみても良いかもしれないが…所詮、駄目株のアヤを取るなんてやはり邪道ですね。

今日は、いくつかの条件が重なり始めていますから…そろそろ全体論も底入れする時期が近いのでしょう。その意味で最近、グリーや大阪チタン、更にはダイハツなどを「今日の市況」で取り上げていますね。やがて偽装の先物からの上下の相場が終わり、そろそろ新たな人気株が生まれる時期になってきたのです。故に注意深く、銘柄を見なくてはなりません。調整の日柄や出来高は株価の変動率以上に重要です。多くの人は値上がり率や値下がり率を見ますが…出来高の推移や調整期間の日柄など…をテクニカル面で観察することは重要です。カタルは昨日の上げは偽装上昇だと考えていますが…日柄と言う点では50日周期に、一昨日の株価は位置しており、昨日反発したのはテクニカル面で利に適っています。4月2日、6月13日、8月22日の下値は、それぞれ50日間周期ですね。

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次は、きっと本物の上昇波動に転換するのでは…と考えています。10月になりますね。ただし…8月2日、8月14日の二つの山を取るようなら…、ボックス圏の水準が、引き上がる可能性があります。それゆえ、ガンホーなどの株価は、注目する株価位置になってきたので…全体相場を見る上も観察は重要です。何故なら、多くの個別銘柄が底入れを示唆する段階に突入しているからですね。この辺りは今後の推移を見ながら判断することになります。今日は底入れを示唆するいくつかの現象と言う話を展開しました。