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株価波動の考え方(2013年08月03日)

株価の波動論分析が難しいのは、株価の解釈に様々な見方があるからです。
例えばエリオットの波動論なら、上昇3波に下降2波により、一つのクルーズが完成されると解釈されています。その様に考えると、今回の11月からの上昇は長く5月からの調整でいったん上昇波動は終了し、6月13日を起点に反発したが7月19日に境に、再び下落波動が開始されていたはずです。だから6月13日の転換点を、再び下回る可能性があったはずです。しかし…この2日間の上げはどうも不可解ですね。通常、酒田五法でも言われるように「化け線は一本と知れ」との言葉がありますから、大幅高した後の翌日の下落があるのが普通でしょう。しかし現実は違いました。ソフトバンクなども2日間連続で続伸していますね。一体、この現実をどう解釈すべきなのでしょう。

今日は日経平均株価に対し、連動率が比較的に高い野村証券を事例に採用して検証してみましょう。そもそも相場の起点が問題にされます。アベノミクスが相場に織り込まれた11月16日の衆議院解散を起点とすべきかどうか…。

この衆議院の解散発言の前日がチャート上の分岐点で、11月13日の日経平均株価8619円を起点に考えるかどうかも意見が割れますね。カタルは前から述べているように、衆議院解散で相場の上昇波動が加速されましたが、実はその前から金融緩和のアクセルは踏み込まれており、野村証券は2012年6月から上げ始めています。しかしよく観察すると分かりますが、実際の野村の起点は2011年11月で日銀が包括的な金融政策を採用してから1年と1か月が経過してから株価が反応しています。2012年3月には、その予兆は一度、終わっていますね。今回の波動も少し奇妙です。通常、考える相場の起点は2012年6月なのでしょうが、相場が加速したのは11月からで、このアベノミクスの株価波動が移動平均線などの転換も伴っているので、故に2012年11月から起点がスターとして考ええるのが正しいとも捉えられます。

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そう考えると、第一波が2012年11月から2013年1月の2か月間で、お休みの波動が3か月の右肩上がりの下値切り上げのパターン。そうして第二波が4月から5月の2か月間、今回の下げは調整波動と言うと言うより、2波動から3波動に移行する休みとも考えられますね。そう考えると8月20日前後には3か月の調整期間が終わり、このまま9月~10月には一気に野村証券株の4ケタ越えのサマーラリーがあるかもしれません。2か月急騰して3か月休むパターンですね。(第一の考え方)

あるいは時間軸をもう少し長く伸ばし、2011年11月を起点にした第一波が2012年3月に終了して4月の上昇で、3月から11月まで8か月休み、2012年11月から5月まで6か月上昇し、同じ程度の8か月休むと来年の1月まで高値のボックスを演じると言う形かも知れません。当然、今回の休みのボックスは2012年の6月から2012年11月の下値切り上げのボックス相場なので、今回も同じパターンなら、6月27日の659円を下回ることがない、下値切り上げのボックス相場だとも考えられます。(第二の考え方)

どちらのパターンか? 全く、今の所は判断が付きませんね。あるいはこの認識が間違っているかもしれません。ただ一番、懸念しなければならないのは、6月の下げが、下げの一波動で、この安値を切る第二波動の下げ波動があるパターンです。このもっとも警戒すべきこの可能性は、ここ2日間連続で上がったので、可能性は薄いのではないかと思われますね。やはり自然な形は、高値のボックス相場じゃないかな…。(第二の考え方) 

ただこの考え方は期間のズレを、どう解釈するかにありますね。
第一の考え方の方が2か月上昇の3か月休みの方が形は綺麗ですね。でもこの綺麗な考え方では、サマーラリーが開始されたとして相場が終る10月には、調整波動になるので季節性のアノマリーなどとの整合性が失われますね。夏と言うか初秋と言うか、この時期に株価が上昇した記憶はあまりありません。

今日は株価波動論について検証していますが、エリオットの株価波動論にはいろんな考え方があり、判断が難しいのですね。ただ日経新聞をよく読んでみたら、昨日の舞浜のシェラトンホテル買収の話しの文中に、ケネディクスも300億円規模で買収したとありましたが、あれは僕の推測は…おそらく疎開させていた物件で、本来はケネディクスが保持していた物件の買戻しに過ぎないのでしょう。金融危機時にダヴィンチは援軍がなくやられ、ケネディクスが残ったのは、本当に紙一重なのでしょう。僅かな人脈の差が、残ったものと消えたものの差ですね。まだこの舞浜の事例は、不動産投資の「はしり」に過ぎませんね。この事例からも分かりますが、相場全体はやはり強そうに感じます。

歴史的なデータを検証してみると明らかですね。2003年からの不動産向け融資の増加以上に、今回の不動産向け融資が活発化すると言う推測は、三井住友銀行が10兆円もの国債を外したことも、これから影響してきますから明らかです。既に合計で30兆円を超える金額が自由度(行き場を探している)を獲得しています。この規模は大変な数字です。ケネディクスは、この先端を走る企業で、尚且つ仕手化しやすく、銀行の不動産融資が伸びるなら、確実に業績が激変して行きます。だから裏付けもあり、今の相場展開に一番ピッタリとくる銘柄の筈です。当然、意見対立があり、仕手化するから相場になりますね。これから夏本番ですが、全体の相場のエネルギーは期待感があっても乏しく、丁度手頃なサイズなのでしょう。だから確認が取れてからでも…充分ですよ。619円の高値をクリアしてから参戦しても充分なのでしょう。その方がリスクは少なく、相場の上昇スピードも早いかも知れませんね。

昨日の国債相場のレートは0.811%となってきました。順調ですね。このままなら、あの0.7%台に落ち込んだあの位置の解釈は、次のステップに歩む為の準備完了のサインとしての機能を発揮してきますね。外人ファンドは、間もなく、この現実に気付くでしょう。そうするとケネディクスの高値を買う援軍が続々と市場に参入し、一気に株価は4桁から4000円に向かう相場がスタートします。全体相場が下がらず、秋にはアベノミクスの成功へ向け、株価は加速される事でしょう。

何故か? この理由が、ホンダの決算にヒントが隠されていたのですが、読者の中で気付いた人は、居られたでしょう? 8月1日の日経新聞のホンダの決算記事に、ヒントは隠されています。明日は、この解説を含め、アベノミクスが加速される理由を述べようと考えています。