株価のみかた(2013年07月13日)
今日の日経新聞には、カタルが前から指摘している「電気用品安全法」の改正の話が載っていましたね。この記事の中身を理解する人は多くありません。カタルが前から007のWiFiの技術が優れており、任天堂や村田などに採用された話をしておかねば、あの記事が007に関連したものだと多くの人は気づきません。村田製作が協業第一弾に、このクラウド対応の無線LANを搭載したWiFiモジュールを組み込んだ意味を、007を買っている人もあまり知らないでしょう。多くの人は株価動向だけを気にするからですね。
しかし株価にも、それぞれ意味はあります。
金曜日の今日の市況で、ケネディクスの7月5日からの強弱感が対立するコマと、昨日のコマの意味は、少し違うと金曜日に予測を含め掲載しました。
ここでチャート上のコマ意味を説明すると、正月に遊ぶクルクル回るコマの形に似ているから命名されましたが、チャートの意味は、上下の髭〈高値と安値〉はあるが、実線(寄り値と引け値)は短く、売り方と買い方の強弱感が対立する様子がチャートの形に表れています。丁度、運動会の綱引きをイメージすると良いですね。力関係が拮抗している姿なのです。このAの形は6月27日の311円からの立ち上がった7月4日の値上がりDの動きに対する短期調整で、まだ安いと思う勢力と利食いや空売りをする株価は高いと思う勢力の力関係が拮抗していることを示しています。故に小さな揉み合いを示していますね。

本当に強く実弾比率が多いなら(短期筋ではなく筋の現物による買いで、玉の吸い上げが行われていれば…)、5日、8日、9日の小さな右肩上がりのコマで短期調整は終了し、一気にEの倍増波動に進むのが本筋なのですが…。実際の10日の動きは、ご丁寧に前日の安値を割る騙しを入れて11日の大陽線に繋がりました。本来は、昨日の12日も大幅な陽線を継続させて、一気に仕掛けるのが筋の話ですが、また迷い足を入れています。3連休を挟むリスクなどの考慮の表れなのでしょうが、まだ買い方の援軍が足りないのかもしれませんね。運動会の綱引きなら一気に決着するのが常なのですが…意外に売り方もしぶとく巻き戻しています。しかし7月4日の高値550円ですが、あの日のストップ高まで消化できない売り株数は、僅か400万株だったので、その後3日間の右肩上がりの動きで、既に勝敗はついているのです。出来高価格帯を載せたのでイメージしやすいと思いますが、この600円前後の売り物は519円の壁を超えるより少なく、相場の流れから次の壁へのステップは約束されているように感じる形ですね。おそらく来週は、このモタツキがバネになり、一気に新高値を目指す動きに突入するのでしょう。Dの上昇の株価波動が、Eとなって現れるケースが一番、確率が高いと推察しています。本当はカタルはCの動きを見て、相場が始まったと解釈したのですが…周りの市況関係から駄目押しを入れましたね。
良いですか、これまで書いたことは、カタルの推測であって需給バランスの実態など…誰にでも分からないのですよ。こんな事は常識なので誤解しないでくださいね。しかしカタルの頭の中では、このようなイメージが常に相場の形や流れを見て組み立てられています。それを分かりやすく解説しているだけの話ですよ。こんな需給バランスのテクニカル分析は、だましと言うかイレギュラーが多く後講釈に過ぎません。だから一番大切なのは時代の流れなのです。日銀が異次元緩和に踏み切り、一番恩恵が受ける業種は不動産で、その貸し出しの状況が日銀の資料から分かります。このグラフの解説も必要なのでしょう。

日本は土地神話や年功序列、終身雇用と言う優れた仕組みを有していました。その結果、信用創造機能が働き、フリードマンの恒常所得仮説が確立されていたので国民は希望を抱いていたのです。このグラフでは1970年から1985年ですが、実際は戦後から続いていました。ところが1985年10月のNYのプラザホテルでの合意で、状況は一変します。250円から、いきなり150円、100円と切り上がる為替動向に翻弄され、澄田総裁はバブルを放置したのです。その動きが1985年からの過剰流動性、日本は土地にこの現象が過剰に現れ、銀行の淘汰が始まりましたね。株価の天井は1989年に打ちましたが、過去の経験が婀娜になり、対処療法(A)を繰り返したために、なし崩し的に追い込まれたのが、失われた時代です。

その結果、人間が生きる希望の源泉である信用創造機能を壊して、労働システムを破壊したので、恒常所得仮説が失われたのですね。これが失われた時代の元凶なのでしょう。2010年10月に日銀は包括的金融政策に踏み切ったことは、非常に意義が大きいのですが…何しろ20年以上に及ぶ裏切りが、人間の心に沁みついているので、なかなか素直に相場が反応しませんね。黒田さんの異次元緩和は、一つのショック療法なのでしょう。ようやく、不動産向け融資が最近、伸び始めてきました。海外勢の参入も見られますね。昨日、上場された星野リゾートのリート上場なども一つの結果であり、その兆候です。本来は正しい規模まで不動産融資がこれから増え続けるのでしょう。だからカタルは最終目標としてケネディクスの4000円説も、あり得ると述べているのです。何故なら、この会社はレバレッジをかなりかけています。年率20%投資が可能なのですね。理屈上、5%の不動産利回りなので4倍のレバレッジを掛ければいいんです。つまり25%のエクイティー投資をすれば、20%成長は確保できますね。ザットの計算ですよ。細かいことは抜きにして下さいね。
今日はスバルの好決算が載っていますが、スバルがこれから数年続けて20%も成長を続けられる可能性は非常に薄いでしょう。今だけの一時的な乖離でしょうね。おそらく巡航速度は5%成長もないでしょう。日本の不動産は20年以上も下げ続けているのですよ。ここにケネディクスの狙いがあります。
さて本論に向かう株価の意味解説が…書き切れなくなってきました。読む方も大変なので明日にしましょう。007も株価解説をする予定です。テクニカル面の需給バランスの状況が、株価の動き、チャート(罫線)となって現れますね。どうしても時代の流れなどの動きは、大勢観であり方向性を示しますが、目先の動きは、必ずしも一致しません。相場は休むこともありますからね。しかしこれだけは言えます。初期波動が大きな株は、最終目標もかなり高いのですね。ケネディクスに山手線論理が応用できる理由も、時代背景を確り掴んでいれば、ご理解いただけるのでしょう。007も同じなのですね。だから電気用品安全法が改正されるのですね。更に不動産特定共同事業法の改正も同じ背景です。