« 株価のみかた | 最新の記事 | デフレ脱却と長期金利 »
揺れる心理(2013年07月20日)
昨日の日本株の振幅は、市場識者の空洞化の表れなのでしょう。残念ながら、末端セールスマンに充分な経験を持っている「知識の伝承」が行われていないのですね。故に目先の値動きに翻弄される展開が続きます。ITバブルの時から新人類が育ち始め、彼らはITを駆使し様々な分野で発展を遂げています。しかし物事の本質を見ておらず、表面しか見ていないようです。目に映る像は単なる欠片なのです。一つの情報に過ぎません。その陰には様々なシプナスが張り巡らされ、深層心理が隠されています。人間の感情は、様々な動機が重なり行動に繋がるのです。しかし今日では無作為なプログラムが勝手に動き増幅します。米国人は子供のころから市場原理に慣らされ、自ら考えて行動する人種の比率が多いのですね。しかし日本はロボット教育しか行ってきませんでした。その為に追随する能力は優れていますが、自分自身の思考パターンの組み立てが苦手なのでしょう。故にETFなどの影響により、僅かな切っ掛けが動揺を誘い、市場が大きく揺れるのでしょう。今日、日経レバレッジのような振幅度が増すように設計されているETFが登場し、日中の振幅度が大きくなってきましたね。

自分でものを考えれば方向性が見えてきますね。みずほのチャートをしばらく見てなかったのですが、やはり高値圏に戻って来ています。今回の戻りを二番天井の動きと見ていますが、このまま一気に走り出す可能性もある訳で、今後の展開は注目されます。カタルはケネディクスに「無限の広がり」を感じています。だから新高値更新は当然ですが、山手線論理が復活して、一気に4ケタまで株価が噴き上がるとみています。週足を見ると分かりますが、先週は大幅高からの陽線のコマ、今週は陰線のコマ、しかし今週の陰線は、先週の陽線より、実線が上に位置しています。明らかに玉の吸い上げは行われているのでしょう。日証金の信用残高推移も、その事を示しています。論理的な背景も確認されていますね。資金が回りはじめ受託資産談高が増えています。今はアセット・マネージメント・フィーの収益は1%に近く下限なのでしょうが、地価の高騰が受託資産の増大を招き、糊代(あがり)が増えますから、当然、このフィーも3%、5%に引き上がりますね。受託資産は既に1兆円を超えており1%の増大は100億円になります。地価が5%上がると500億円の種銭が増えるわけで、このレバレッジを5倍に拡大すると2500億円の新たな受託資産を組成できますね。


前回の2003年からの不動産融資残が増える過程では、ケネディクスの2003年の最終利益8億7100万円が、16億、47億、90億、146億と加速度的に増えました。分かりますかね。加えて受託資産の拡大は、これからも続くのです。既に1兆円からのパイが存在し、その多くは都心の物件で上昇を始めています。前回の利益増減率より、もっと大きく加速度が増すのでしょう。何故、かたるが1Qの受託資産増加額が92億の増加で、2Qが338億円の増加と、わざわざ提示した意味を、皆さんは充分に理解されているのでしょうか? 実に3倍です。四半期ペースで3倍増と増えるわけではないですが、年間1000億円~2000億円規模で膨らむ可能性もありますね。つまり毎年1000億円の5%と最大値を見れば50億円のフィーが加算されます。考えていくとケネディクスの株価が、過去最高値4000円を示現する可能性は極めて高いですね。故に、何度も不動産融資残高のグラフを、カタルは日銀から引っ張り、提示していたのか?その意味がだんだん理解されてきたことと思います。

政策にマッチし収益の裏付けも見え、お金はジャブジャブにあるのです。外人投資家に日本のおかれた環境をセールスすれば、1000万株ロットの注文を貰えますね。野村の国際部やロンドンの金融マンは、貧困な発想ではなく、市場にスター株を誕生させ、日本株にデフレ脱却の流れを定着させなければなりません。東電やソフトバンクなどの不適切な銘柄を無理に取り上げても意味がありませんね。ソフトバンクは時間が来れば、また新しい展開が見えるでしょうが、今ではないでしょう。ITバブルと同じ間違いを犯してはなりません。