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グリーの決算から(2013年05月18日)

この所の株価は良く上がり、非常の良好な相場環境が続いています。期待される主力銘柄は三菱UFJの株価でもわかるように、野村証券でもそうですが、基本的にほぼアベノミクス効果をほぼ織り込んでいますね。マツダもトヨタもそうです。しかし既に相場は円安による景気活性化の作用を、過剰に期待していると思っています。相場は常に過剰に反応します。そうして行き過ぎは是正されますね。実態と株価とが常に語り合い、やがて株価の適正水準が生まれるのでしょう。007もその範疇です。007は明日解説しますが、安倍首相は飯島さんの訪朝など含め、よく対応している方でしょう。ただ若干、技術認識に対する未来都市への配慮は欠けています。公共事業投資を含め予防保全などの社会資本整備から未来都市への情報利用などの夢がありませんね。これはブレーンにその事を示唆する人が居ないのでしょう。もう少し電脳からSF未来都市のマンガを読ませると良いと感じています。人間の希望は未来への憧れなどの夢から現実が生まれるのです。

さて維新の会の橋下さんが批判されています。僕はやはり彼が好きですね。政治家と言う立場の人間が、現実をオブラートし発言する必要があるかどうかの論点なのでしょう。しかしメディアを敵に回すと…もともとメディアはモラル感が薄い人間たちの集団だから、やっかいですね。世界を見れば売春を容認している国もあります。ドイツ、オランダなど…大麻もそうですね。インターネットの世界は、かなりAVなどの情報が溢れています。任侠ものを描いた花村満月の小説「ワルツ」はカタルのお薦めの小説です。彼は、その時に日本政府が進駐する米兵を抑える為に、日本婦女子を提供する慰安婦制度創設の為に、日本国民を騙して人材募集をして、米兵に提供していたことを書いています。小説なので事実かどうか分かりませんが、おそらく事実を基にしているのでしょう。犯罪を防止するためのはけ口として、そのような組織は必要だと言う考え方も分かります。このような影の部分を公言する橋下氏は、ある意味で政治家としては失格なのでしょう。しかし彼にはバックもありませんからね。安倍さんの様な訳にはいかないでしょう。僕は橋下さんをよく理解できます。

相場の世界の解説も…この関係に似ています。僕が地位のある大手メディアや公共的な場所では、決して弱小企業などを採り上げないでしょう。それには二つの理由があります。一つは一時的な需給バランスで、相場が激しく上下する事。もう一つは結果の反応が激しく、自分の地位を失いかねない為の保身ですね。よく日経新聞の新春アンケートで未解答などの掲載がありますが、その手の保身が、働くのでしょう。特に未来の動向などは誰にでも分かりませんからね。不慮の事態が生まれ、その対処をどうやるか…いつも選択と実行なのです。その結果、人生の流れが生まれて行きます。小説なら波乱万丈は面白いですが、僕のような人生は、当人が望んでいる訳じゃありませんが、神様が決めた運命でしょう。僕は運命論者ですね。人との出会いも前世からの因縁があるのでしょう。こうやって僕のレポートを読んでいるのもある意味で運命でしょう。皆さんが宣伝もしてないカタルレポートを読むのも、何かに共感する分があるからでしょう。普通は見ませんね。ある意味で、僕の考え方は一般的ではありません。その点、橋下さんに似ているかも知れませんね。

グリーが唯一、僕の選択した銘柄でやられている株です。トホホ…。今回も買い増しさえしなければ…でもあの重なった読者メールを見て、僕は上がるかな?…と判断し買い増ししましたが実態をよく知りませんでしたね。グリーの推奨理由は前から述べていますが、海外売り上げの立ち上がりで、会員分布から見て日本で売り上げが上がるのに…海外で通用しない筈がないと言うものでした。しかしDENAはようやく出口が見えてきたようですが…まだ爆発はしていませんね。パズラーもそうでしょうが、インターネットの世界では、突然、人気が爆発します。それは情報と言う口コミが、ある日、突然一気に広がるからでしょう。人間のもった感性ですね。爆発したガンホーは調べたことはありませんが、海外売り上げはどうなのでしょうね。最近の日経産業新聞に詳しく載っていましたね。

僕はサードパーティーの存在が、グリーとDENAの価値を押し上げていると述べています。だから他の携帯ゲームの会社がPER10倍ならグリーやDENAは20倍程度の価値はあると考えています。ただし現在は国内売り上げが伸び悩み、更に投資した会社ののれん代の減損会計も懸念されマイナス面が予想される局面なので評価は下がっています。今回も特別損失がなければ、グリーの実態は一株利益120円程度なのでしょうね。だから株価は1200円ぐらいでも良いのに…実際は4桁の1000円を割れたのでしょう。この辺は綱引きですね。国内売り上げ劣化の部分と海外売り上げの立ち上がりと…はたまた国内は新規開発品の評価なのでしょう。グリーはどうも特定筋が絡んでいる様で、強弱感が対立しやすく面白い株です。僕は現時点では明らかに業績面からDENAに軍配を挙げますね。両社とも株価は下げていますがDENAの方がトンネルの出口は見えており有利です。今夏に海外部門は損益分岐点を超えるようです。しかし人間は困難な局面をクリアすると、また一回り逞しくなります。グループ経営のDENAよりワンマン運営のグリーの田中さんの方に、人間的には欠陥が見えるだけに惹かれます。この選択は難しい。カタルが問題にする海外売り上げの差は、明らかにDENAが有利です。

さてこの海外部門の上昇確度が問題で、提供するゲームの質もあるでしょう。売り上げの伸びが拡大するなら、のれん代などの減損会計の問題も浮上しませんが、現在のグリーには、やはりまだ今回の特損同様の懸念は残ります。しかし6月の決算を超えれば、もう少しはっきりしますね。過剰な減損懸念の可能性もあります。どうしてこのような考えになったかと言えば、アプリとブラウザの関係ですね。日経産業新聞には課金システムの問題だと思いますが、詳しく報じていませんでした。僕も海外の売上形態がどのような形なのか分かりません。だから推測ですね。おそらく海外ではアップルやグーグルの独擅場なのでしょう。ブラウザ(SNS)を利用しなくても、スマフォの時代になり直接アプリをダウンロードすれば、中間会社を使わなくても自分達が主役になれます。つまりカタルの見逃していたのは、サードパーティーの存在価値が劣化するのですね。ただ劣化すると言っても大きな影響はないと思いますが…それ以上に昨年立ち上げた協業事業、例えばヤフーなどのシステムが開発時間から見て、あの動きは今年から来年に稼働しますね。だから相場が出てくる時間は、年後半になるのでしょう。故に、この下げが買い場になる可能性と、過剰な「デフレ・ボトム・ポケット」のような落ち込みがあるかどうか分かりませんが、この二つが考えられます。

ただ正直に言えば、株価が1万円台に抜けるような爆発を期待していたのですが…スマフォのアプリがブラウザの価値を下げている事実は否めないでしょう。更に任天堂と違うところは、LTEなどのインフラ整備ですね。ガラケーの欧州を開拓できると思いますが、スマートフォーンの進展と合わせ、投入する時間のスピード判断が難しいですね。日本のような環境は、韓国、オーストラリア、米国などでしょうが、欧州や中国は、まだまだインフラ整備が遅れています。この辺りの評価も問題になります。

総合評価として11月の投資したグリーに拘り過ぎた面が否めませんね。海外売り上げの立ち上がりが遅い実態も、このような環境変化が影響しているのでしょう。ただ株価位置などから見て有望なのですが…、変化を待つ姿勢を継続して正しいかどうか…。確実に今の株価を上回り、株価は新高値を目指すのでしょうが、その時間が年後半から来年という事になると、効率観点から今の相場環境を更に楽しんでから、またあとで取り組んでも…良いのじゃないかとも考える次第ですね。この辺りは難しい選択です。参考資料はDENA、グリーの決算資料から…上段がDENA、下段がグリーです。海外部門は日本の二倍程度まで、早晩、発展するのでしょう。

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