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山手線論理2(2013年04月20日)

今日は山手線理論の再開ですね。前回はシャープに拘り説明の焦点がぼけました。今回も派生したらごめん。基本的に相場は繰り返すのです。企業業績の動向は3か月や半年で変化はしません。基本的に数年単位、中には一度成長が始まるとかなり長い期間、成長が持続する会社もあります。カタルはよく目標株価を言います。007は100万円は通過点と述べ、ケネデックスは10万円、三菱UFJは4桁で目先は700円など…と、述べていますね。アークのケースは最大で目先は750円程度と述べています。まぁ、目標株価はカタルの想像の産物ですが…論理的な裏付けがそれぞれにあります。しかし株は一気にその株価までたどり着くケースもあれば、途中で休みながら辿り着くケースもあり色々です。しかし概ね乖離が離れると利食い売りに押されるのが通例です。26週線、の乖離100%以上になると相場はかなり疲れています。100%乖離という事は26週線が300円なら600円以上になると…と言う意味ですね。今回はケネデックスをはじめとする不動産株はその範疇ですね。レーサムやサンフロントも同様ですね。いくらまだ株価が上がると思っていても時間を待たせられるわけです。故に概ね相場環境が良いと時間調整を…強いられますし、相場環境が悪いと値幅調整を強いられます。時間調整とは平均移動線が株価のラインまで上がって来るまで、株価は下がらずに日柄が経過することを示し、値幅調整は株価が下がり、移動平均線まで下がることを示します。勿論、両者ともに起こる場合もありますね。その比率はケース・バイ・ケースです。

言葉では分かり辛いので今回は11月から市場をリードしてきたアイフルを採り上げて山手線論理を解説しますね。実はアイフルは「筋」の銘柄で仕掛人が古くから参入しています。「筋」と言う表現は仕掛け人が存在するという事です。アイフルは再生銘柄なので、再建に関与したスポンサーが居ますね。そのスポンサーは投下資本を回収せねばなりません。だから環境さえよくなれば、必ず関与してきますね。僕がアークを選択した理由の一つに野村の実行部隊が関与している可能性があると仕掛け人の存在を指摘している理由と同じです。まぁ、これは僕の想像の産物ですが…。過去に何度も仕掛けていますが…なかなか環境に恵まれませんでしたね。それは業績動向や全体の相場環境が大きく影響しますから、あとで、もっと長いチャートを自分で見て、株価の動きを追うと、カタルの解説が一層理解されると思います。さて今回は8月に予兆があり、10月には既に相場は始まっていますね。カタルが主張した白川さんがマネタリーベースの増加を決めたからです。しかし一般認識はアベノミクス効果なのでしょうが…実際はその前からスタートしています。

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アイフルなどのサラ金株は基本的には業績は良かったのです。しかし過払い請求問題の為に財務内容が一時的に悪化しただけの話ですね。本来、武富士はアイフルよりずっと優良企業だったのですね。しかし…会計法の話で倒産を余儀なくされました。おかしな話です。まぁ、兎も角。最近はテレビで宣伝を見なくなりましたね。一時はこの請求を肩代わりする弁護士や司法書士の宣伝が多く、中にはテレビ宣伝するほど儲かっていたようです。この兆候は異常な現象です。たかが仲介手数料の話で…その一過性の手数料を得る弁護士や司法書士がテレビ宣伝まで出来る現象は明らかにピークを示しています。何気ないCMが利益を生みますね。故にJトラストの株価が大きく上がり、アイフルの株価が元に戻る訳ですね。異常に叩かれた株価が反発するのです。もともと一株当たり数百円の利益水準を誇っていたグループですね。しかも人為的に今井判事の間違った解釈で最高裁の決定がなされ市場に歪みが生じました。市場はこの歪みを是正するのですね。この修正が儲けになります。

サラ金株は儲けの卵だったのです。本当はアイフルではなくアコムですが…リスクの選択はそれぞれ自由ですから…。僕はアコムも良く採り上げていましたね。まだ株価上昇の途上でしょう。株価上昇は通常、数年は続くものです。だってアコムの株価は現在3000円台に過ぎません。しかし過去は1万円台でしたね。ここで月足などを使い過去の実力を参考にするわけですね。まぁ、今日は株価解説ではありませんが、考え方の問題です。

さてお待ちかねの山手線論理です。このように上値の大きな株は必ず途中で休みます。それは単なる乖離調整なのですね。それではアイフルの株価を見て下さい。10月から株価は上昇し11月に入ると、アベノミクス効果で相場環境の整備が済み一段高しますが、今年1月には早くも高値を付けて休みに入っています。当然と言えば当然です。この時期の26週線乖離はなんと177%です。いくらなんでも休みますね。この乖離が3月下旬には26週線は433円で株価の安値は454円まで乖離は縮小します。ほぼ調整は完了しましたね。この3月を起点に第二株価上昇波動が始まっています。わずか5週間で1月に付けた高値を一気に抜き去り、また人気化しています。

つまり昨年の11月からの列車に乗り遅れた人は待てばいいのですね。次に順番が来るまでじっと駅で待っていれば、山手線なのでクルクルと一周すればまた元も駅に戻ってきますから、アイフル号と書かれた列車を見て今度は3月末に乗ればいいのです。11月から1月、そうして2か月休養し3月から今度は…。現在の26週乖離は70%を超えています。ただチャートは「陽の陽」の包み足のように見え、あまり綺麗ではありませんね。どちらかと言えばそろそろ波乱を迎えるかもしれません。まぁ、色んなケースが今後も考えられケース・バイ・ケースですが…。

人気株は繰り返し上昇を繰り返す。この好循環が相場の原点を支え、さらにスケールアップして行きます。今日はアイフルを解説に用いただけで、何でもよかったのです。たまたま解説しやすかったから、用いただけの話ですよ。同時期のマツダは伸びません。当たり前ですね。だって過去最高利益の水準まで一気に買ったわけで…実際の業績が見えて来るまで株価をさらに上げようとするには無理があります。同様の事がトヨタにも言えます。まだ早いね。少なくとも…半年程度、今期、つまり2014年3月の数字が見える今年後半にならないと、これらの製造業の出番はないでしょう。多少の上下はありますが、本格的には無理の筈ですね。シャープは仕手化する可能性がありますが…背景が出来るかどうか…つまり9月には2000億円のCB償還を控えこの手当が問題になります。現状はカツカツなのです。ただクロトン効果により邦銀は貸出先を探しており、再建が確実ならいくらでも貸したいのです。だから僕は、野村が落ちぶれるアップルに提案をしろと述べています。アップルにはうなる資金が行き場を探しているのです。ここで技術評価が問題になります。今は液晶から有機ELへの移行期です。この狭間にIGZOが位置しているのでしょう。ところがサムソンが出資したように…有機ELの技術は出来ていても、量産効果と価格の問題がありますね。判断が難しいのです。この技術と時間の読みは…。だからカタルは日経新聞の資本問題にスポットを充てる報道姿勢は間違っていると述べたのですね。技術評価が問題なのですね。

本当にシャープの主張するようなIGZO効果があるなら、世界中のパネルがすべてIGZOに変わりますね。そうすれば2000億円など、あっという間に回収できます。しかし有機ELの進化が早いと…投下資本を回収できずに資金は焦げ付きます。だから日経新聞の記者は、この動向を正確に伝える事が使命なのです。分かりますかね? 記者は馬鹿ですよ。資本などの意味をよく理解していませんね。お金など、どうにでもなるのです。自分で株をしないから、分からないのでしょう。僕は僅かな期間に3億を40億円にしました。だから年収100万円が1億円になったのです。お金など価値はないのです。要するに使い方なのですよ。シャープは受け皿として相応しい企業なのです。借金をアークと同じ優先株に変えれば良いのですね。そうして企業再生機構でも、産業革新機構かに第三者割り当て増資を用いて信用を補完すればいいのですね。でもアップルが望ましいと思います。簡単な話です。故にシャープは、何れ4ケタになります。ただ有機ELの量産化が遅れると言う条件付きですね。おそらくサムソンも怖いから、自信がないからシャープに出資したのでしょう。だって有機ELは出井さんが判断を間違って、ソニーを転落させたのです。出井さんは1995年から2000年の話しですね。この時代にすでに試作として有機ELは出来上がっていたのです。しかし、なかなか量産化技術が確立されないのですね。LGは量産化に乗り出しましたが…まだまだ価格が高く一般化していません。

この時間の壁が仕手化を生みますね。強弱の対立を生みます。だからシャープの株は面白いのですが…あとは市場がどう判断するかですね。なかなかないですよ。このような逸材は…素質と言うか…ただシャープの天井は限られ魅力は乏しいですがね。故にカタルはリスクを負ってアークを選択したのですね。アークの乖離はまだ73%ですね。アイフルのこの時期の26週乖離は177%です。ケネデックスは207%まで行きましたね。J・TECは258%でした。007は128%から既に6週間の時間調整をしています。因みに右肩上がりの調整波動と言うか、上昇波動の持続は一番強い形です。概ね小型株ほど乖離が開きやすく値幅効果が出ますが007は抑えている感じですね。分かるかな? 株の場合は人気が爆発しない方が…良いのです。何れ爆発時期が来るでしょう。なんだか長くなりましたね。要するに、調整は列車がぐるぐる回っている様子で、乗り遅れたら…順番が来るまで待って、また乗ればいいのです。それだけの話ですね。山手線論理は相場環境が良ければ永遠に循環します。シャープはその列車は間もなく出発するのかな?そんなイメージです。因みに、三菱UFJは高速回転ですね。既に5週目に見えます。これは一気に離れないから25日線で周回しているように見えますね。それではまた。

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