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売り場の見分け方(2013年01月12日)
今は金曜日の夜ですが土曜日は予定があり出かけますから、株式教室の原稿を、いま書いています。相場が良くなってきたのでしょう。ようやくIRNETの読者も増えつつあり5000人を超えてきました。自分では上げ相場になれば真価が発揮できると思っていますが、今回のお金の増え方は過去の事例から見て見劣りがします。これまでの最高速度は半年で10倍だったのですが…今回は今のところ、2か月で2倍程度のようです。下手糞だと思っていますね。こんなにたくさんの株が、大きく上がっていますからね。これまでは受け渡し方式だったのですが、約定方式のリアルタイム型に決済方法が変化し、高速回転が可能のようです。ディーリングの経験は乏しく、あまりやったことがありませんからね。
僕の投資のやり方は、どちらかと言えばオーソドックスです。買った株は上がるまで売りませんし、故に買うタイミングは、株価が動かない時に仕入れていますからね。現在でも候補銘柄は数銘柄、用意されています。本当は株価が下値なので、全て買っておいても良いのですが…お金には限りがあります。今も買いたい株が数銘柄ありますが、売る方も、まだ上がりそうだし…。切り替えるタイミングまで、なかなか的確に予想は出来ません。しかし読者の方は、僕のレポートを毎日読んで頂いているので、ある程度、その概要が分かると思います。我ながら、素晴らしいタイミングで幾つか指摘していますね。最近は午前中にレポートをアップする事が多く、大体、タイミングは合っているようです。シャープの「ブレ」も的確に予想していますね。「アイフル」も9日にサラ金の解説をしているし、あの時は、アイフルは売らないが二番手のオリコの空売りまで言及していました。更に、みずほの年初からの動きの解説で158円まで下がった日に、159円で買ったとまで明言しています。でも下手糞です…。もっと他に方法がありそうです。
相場が良くなってくると、新規上場の話題株は暴騰します。「ユーグレナ」2931などは暴騰していますね。いくら何でもやり過ぎに感じますが…調べてないから分かりませんが、新規上場株もお金を作る卵かな? 3900円だったのに…前に棒が付くので驚きです。今日の株式教室は「売り場」の話をしようと考えています。何処で利食いをするか…非常に迷うものです。一般例として株価が、じり高のうちは買い続けます。買い乗せに「歩」がありますね。よく貧乏人は利食いをしますが、上げ続ける時は、買い乗せなのです。それでは何処で売り始めるか? 基本は出来高と株価の推移ですね。

例えばシャープ、12月18日は大きく出来高が膨らんでおり、株価も大きく飛び始めています。その前の12月13日も出来高が、それまでは1000万台だったのに2400万と増えていますから、売っているかもしれませんが株価の伸びが売りを支持していません。始まり値(241)で引け値(250)と僅かな差ですね。上髭は263円ですから寄り値から22円で1割弱ですね。迷いますが、売っても全部は売りませんね。
次に大きく出来高が膨らむのは18日です。36000万の出来高は、いくらなんでも、少しやり過ぎでしょう。おまけに、この日は大きな上髭です。寄りが311円で高値が372円まであり寄り値より2割近く跳ねています。この日に売るのは正解なのでしょう。この大幅高の動きは、事前に前兆が現れています。12月10日の大陰線の後に直ぐに高値を打ち破る上げは、最強の上げパターンの一つです。

実はマツダも1月7日の大陰線を、たった2日の休みでクリアしましたね。だからマツダは来週もひょっとすれば…との期待もあります。超短期的の話ですよ。12月10日のシャープは1日です。何れも非常に強い形ですね。ついでにマツダの12月21日も大陰線をクリアしていますね。通常は売り支持なのですが…。マツダの28日は飛んで十字に、1月4日には、さらに飛んで小さなコマの後で大陰線ですから、空売りをしたくなりますね。翌日の8日の下げは、よく理解できます。しかしおそらく空売りなのでしょう。大きく出来高が膨らんでおり、強弱感が対立しているようです。9日の動きは8日と同じように出来高が膨らみ、尚且つ、今度は大陽線で前日の動きを大きく包んでいます。
シャープの12月26日の大陽線も、この動きと似ており、両者とも生きている証のようです。故に11日の上げに繋がっていますが…僕には、この上げは節操のない動きに見えます。それ以上に背景に何か存在するのでしょうか?
シャープ、マツダは、アイフル以上に興味を掻き立てられます。この事は9日の「今日の市況」にも解説していますね。利益の出てない会社の株が上がっているときは、気を付けねばなりません。ましてやシャープは今期の大赤字は確定的で…にも拘らず、この動きがV字型回復の可能性を秘めていますね。マツダも似たようなものです。分かりますかね。基本的に出来高と株価の話をしていますが、チャート的にも大きく出来高が膨らみ「陽線」、「陽線」の行き詰まりを見せているアイフルには注意が必要ですね。1月8日、9日の陽線の並び足は頂けませんね。10日は、前日の寄りを切った時点で空売りが確定しますね。ただ10日、11日の陰の並びを見ると…捨てたものでないかもしれません。でも、おそらく駄目でしょうが…。

このような並びは、陽線でも陰線でも変化を表すタイミングで良く出てきます。あとは取り組みも含めた解説になりますが…こちらは、今日は省きます。本当は「株価」、「出来高」、「取り組み」など…を見て総合的に判断します。更に、売り物の取り方や、値動きですね。板状況を見ていれば、「付けろ」の売りが出てきたり、逆に「付けろ」の買いが出る時もあります。「付けろ」とは、板の買いや売りの玉がなくなり一旦消化されても、直ぐに売りや買いが追加され、継続的に出て来る事を言います。最近はディーリングが多く、この手の現象が良く出ています。その様な動きの状況を見て、相場の強さを判断するのですね。だから上げる前には、よく株は前兆の動きをしますね。所謂、打診の兆候現象が出てきます。
解説が理解出来なくても良いのです。キャリアを積まないと、なかなか身につきません。ケース・バイ・ケースですから、一律のマニュアルは存在しませんね。株価の値動きの中には、様々な人間の欲の変化が出ており、目に見えない人間心理の戦いなのでしょう。なんとなく、チャートの形や値動きで様々な現象を連想するものだと考えて置いて下さい。個別株の値動きだけでなく、総合的な絡みが、相場の流れを決めますからね。この個別株の流れの他に、先物や商品も、為替も絡んできて、カオスの世界の話ですから、相場は面白いのでしょうね。きっと…。誰も人の心は見えませんからね。なんとなく、株価より出来高推移の方が。重要らしいという事を理解して欲しくて、今日は株式教室の原稿を書きました。