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乖離率(2008年10月18日)
今日はあまり気分が乗らないようで…書くこと思い当たりません。
故に雑談的に簡単にしたいと思います。「乖離率」の話がよく最近出ますね。過去の平均値と現在を比べるのですが、これほど乖離が開くのは珍しいのです。
これまでの経験では大きな乖離が開いた所を買えば、多くの場合は利益を得られると思います。今回のように極端な乖離を示す数字が出るのですね。NY市場では過去20年間、このような下落幅はありません。日本も同じでしょうが、どうも日本株はNY市場の写真相場の様相を示しています。一つは日本市場の主導権が外資系証券に握られているのでしょう。売買代金シェアを見ると60%程度を外国人投資家が占めているようです。だから写真相場になるのも無理がありません。そこでNY市場はどんな状態か調べてみました。


SP500の推移を見ると、この20年間で最大の乖離状態なのですね。その様子が下のケースです。ITバブル後の底入れパターンには数ヶ月の時間を要しています。既に株価的にはいい水準なのでしょう。理論的に安すぎるデータが沢山揃っています。企業業績が赤字であっても、株価は既にそれを織り込んでいるように感じます。いずれ業績悪化の報道があっても株価は下がらずに上がるようになるでしょう。株価はかなり先を見込んで下げているわけです。このような株価が妥当な水準と言うことは、かなり業績が悪化すのでしょうね。それとも異常に警戒した株価が実体経済に合わせ戻るのか? 果たして、どっちが正しいのでしょう?
9月15日のリーマンの倒産から混乱している金融システムの動きを知るのに便利なのは、ドルの3ヶ月もののLIBORの動きでしょう。金利の推移を見ると金融システムは公的資金投入で落ち着きを取り戻し始めたのでしょう。いずれ3%を割れるのでしょう。まぁ当分、株価は乱高下するでしょうから、じっくりと自分の好みの株を見つけて売り買いをすれば良いでしょう。
