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底入れの形(2008年04月05日)

今日はかたる君の失敗銘柄から株価底入れの形を見てみたいと思います。この会社に注目したのは昨年5月の決算を増額修正したときですね。その後、リーマンから第三者割当増資を受け、クレジット関連の処理が終ったと思っていたのですが…それにしても金融業と言うのはすごい金額ですね。まぁ、銀行もそうなのですが…もともと自己資本は借り入れが主体なので低いのですが、あっという間に、自己資本は飛びますからね。アメリカの金融機関の損失が兆円単位に膨らむとは…思いもよりませんでした。武富士を継続的に追っていますが、過剰に思える過払い請求権に対する積み立ては(引当金)はどうなるのでしょうか? もともとGMOに倒産の危機が訪れたのはこの引当金を積めない事が原因でした。会計処理方法が、突然、変わるわけです。楽天も一括計上しましたね。楽天の場合、幸いに中国の旅行会社の株式が高く売れたために損失の原資があったのですね。楽天はついている会社です。ツキってあるのですね。あの会社の成長の原資は市場が好環境だったからです。上場時に多額の資金を集められましたからね。会社にも運命があるのでしょう。

さて、前置きが長くなりました。今日はかたる君が手がけて失敗した銘柄から底入れの考え方を、一例、紹介します。ただし応用が効く程度ぐらいに思ってくださいね。このケース通りになるとは限らないわけです。それにしても今の金融行政は当たり前の事を何度も事前警告しなくてはならないとは…国民を小学生だと考えているのでしょう。まずは下のチャートを見てください。上が週足、下が日足です。

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2年ほど下落しています。昨年はBRICs銘柄が後半下落しましたが、この株は主力銘柄が下落している時に横這い波動に入っています。およそ5ヶ月程度、「底練り」と呼ばれる下値固めを演じていますね。その後、ヤフーブランドの力でしょうが、第三者割当増資で市場の支持を得られる形になりこの会社の取り組みが再評価されだしました。かたるは昨年、700円台から800円台でこの株を買ったのですが…200円台までの下げを余儀なくされました。クレジット事業の失敗の為です。本業は好調だったのです。その様子は営業キャッシュフローに表れています。この形が示すように下値の上値抵抗線(傾向線)を上向いた辺りから注目すればいいのでしょうね。何も安値を買う必要はないのでしょう。Saasとよばれる形態が注目され始め、益々サーバーの需要は高まるでしょう。バックボーンの企業環境は、依然、追い風なのですね。

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