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パイオニア(2008年02月02日)

何故なのだろうか?
何故、パイオニアがこれほど、売られるのでしょうか? 実は900円台買いたいと思い薦めたのです。理由は明白でした。何故、シャープが1385円で3000万株も払い込んだのに、こんなに時価が安いのだろうか? と言う疑問です。シャープだって馬鹿じゃない、415億5千万円ものお金を投じるのに価値のないものにお金を投じない筈です。不思議な現象は続きました。理由として説明が付くとすれば、大幅な減損処理が発生するか、業績がすこぶる悪化している可能性です。しかし…決算発表された第3四半期からの業績から見ると理由は分かりません。だから金曜日は決算発表を受けて株価は修正されストップ高したのでしょう。

しかし私は四半期決算数字に疑問を持っています。昨年手痛い失敗を二度経験しています。一度はGMOです。四半期決算を見て増額修正をしたので買いに行きました。ところが…結果は、期末に公認会計士がクレジット会社の過払い引当金処理を巡り大幅な積み増し金を要求し、GMOはあえなく陥落しました。もう一例はUSENです。下のこのたび発表された第三四半期の貸借対照表を掲示しました。そうしてもう一つは過去に遡り数字の検証をしました。やはり大きな欠陥を、この数字から私は発見できません。あるとすれば、棚卸資産が膨らむことなのでしょう。しかし電機メーカー特有のクリスマス商戦用の在庫との認識ができます。確かにここ2年ほど縮小均等の道を歩んでいますが…果たして純資産価格を割るほどのことなのかどうか…

シャープは増資と言う形で日本的な緩やかな統合を図ったのでしょうが、TOBと言う形もあったのではないでしょうか? 今回は財務面のみの検証を試みましたが失敗ですね。原因が分かりませんでした。日本に正常な市場原理が働けば…マイクロソフトのヤフー買収提案のように、スピーディーなグローバル展開が実現されるのでしょうが、変化を恐れる日本人の気質なのでしょう。

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