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株式教室

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何処まで戻るか?(2007年12月01日)

先週の株式教室では主なBRICs銘柄の業績などを検証しました。
アメリカはすごいですね。日本は住専処理の時に躓き、その後、未曾有の大不況に突入しました。山一證券の倒産などから、最後は大手銀行の公的資金が注入されるまで、事態を悪化させた政策責任を日本は誰もとっていませんね。サブプライム問題は昨年に問題の深刻さに気付いたと言われています。そうして今年の春には外資系金融機関は、他国に盛んにアプローチしたそうです。幸い、バブル処理の後遺症が残るわが国は余裕がなかったのが幸いし、損失はほとんどありません。緊急利下げなどアメリカの対応はすばやいですね。金融政策は、1年後に表れると言われています。そうして今朝の日経新聞では、サブプライム向け融資金利上昇分の棚上げです。

このような処置を受け、ようやく下げ波動から反発場面を迎えたようです。しかし現状では、戻り売りの可能性が高いですね。そこで今日はテクニカル面から人気株の戻り水準を探ってみたいと思います。通常、株式市場では『半値戻しは全値戻し』と言いますから、私の相場観では1/3戻しが限界点かな?と考えていますが…高値で持っている人は、下値を買ってなければ、損切りを迫られる事と、考えています。しかし辛うじて来春以降に、新高値を目指すシナリオが皆無とは言いません。目は薄いでしょうが残っているのでしょう。でもあまり期待をしないほうが良いでしょう。年初から予測していたシナリオがようやく進行しているようです。

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テクニカル面から見て、通常は1/3戻しでしょうね。ここでは新日鐵を例に7/23に高値964円を付けた後、一貫して下がっています。8/17には700円丁度の安値を付けました。その後、株価は反発して10/4に872円を付けます。そうして11/22に安値の596円を付けます。964―596=368円の半分が184円ですから、半値戻しは780円ですね。この1/3が122円ですから718円が1/3戻しになります。このチャートでは黄金分割も用いていまが、通常は1/3戻しから1/2戻しの間に留まるのが普通です。信用買い残の大きな銘柄(人気株)は戻りが鈍くなります。既に二銘柄が1/3戻しを達成しました。

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