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2007年12月22日

チャート研究(初動波動)

今日から少しチャートの見方を勉強してみましょう。皆さんは好きですからね。僕より余程上手く見分けられる人も大勢居られると思いますが、かたる流のチャートの勉強をしてみようと思います。実は私もずいぶん長い期間、罫線の勉強にはまりました。しかし最近はトレンドを見ることはありますが、どちらかと言えば業績重視で6:4程度か、7:3程度の比率でチャートを考えています。しかしテクニカル分析はある意味で有効ですね。

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今日は上の日経平均株価の月足を用いて長いスパンの流れを見てみようと思います。基本的に一番大切なのは全体のデッサンです。基本的な方向性が分かるかどうか?非常に重要ですね。

1989年12月に大天井を打ち1992年8月までAのトレンド(急角度)で株価が下がり、その時点から2000年までがボックス相場でした。このAの下降トレンドの初期波動は強いですね。4ヶ月連続の陰線で38921円から29584円の23.98%も下げています。反発はたった1ヶ月で、その後、再び4ヶ月の下落です。この調整は長くきついだろうと予測されますね。事実、あれから10年以上株価は低迷します。2003年ですからね。底入れが…

1のボックス相場で注目されるのは2000年4月の大陰線です。この陰線がボックスを破る原点になっています。僅か2ヶ月で20327円から16332円まで19.65%の下げを演じています。このように初動波動はチャートを考える上で非常に重要です。最初の下げが大きいほど、下降波動は強く大きくなります。この4月の基点から2003年の4月まで3年間、基本的に下げていますね。トレンドBです。

続いて2003年の4月の7603円で底打ちをして、最初の波動は実に4ヶ月連続で上げ続けるのです。上昇波動Cのラインは強く長いですね。この波動は7804円から10343円まで、実に32.53%の上昇波動を初期に示すのです。2004年から2005年にかけ、揉み合いはありましたが今年の2月まで基本的に上昇しました。

現在はトレンドが変化する可能性があります。2003年から上昇してきたトレレンドCは2007年に2月に高値18300円を付け、6月に高値トライをしましたが、惜しくも18297円まで僅か3円足りませんでした。その後、7月、8月と連続で下落し2ヶ月間の揉み合いを経て、再び11月、今のところ12月と陰線を引いています。

ただ私は現在、状況が悪化しているにも拘らず、最悪、ボックス相場かな?と考えている理由の一つは7月の18139円から16569円と2ヶ月連続で、僅かに8.65%の下落率に留まったことも理由の一つですね。今のところ、昨年6月の14045円を下回っていません。まぁ仮に、一時的、かつ若干なら、この水準を下回っても問題はないと思います。

故に現在はボックス相場の確率が一番高く、二番目は上昇波動に再び入る可能性も残されているかな?…と思っています。ただ24ヶ月移動平均線を下回っていますから、上昇トレンドは苦しいかな? そんな株価イメージですね。残念ながら日本株は2のボックスが以前の1のボックス比べ幅が小さいですね。躍動感に欠けているように見えますが、私はこの意味を次の上昇トレンドに向かうための試練かな?とも考えている次第です。

果たして来年に繋がる波動はどうなるのか?12月の相場は陰線なのでしょうか?12月の始まりは15747円でした。さて大納会の株価はいくらで終るのでしょうか?上昇波動堅持なら、陰線でないほうが良いですね。できれば16000円台なら…

来年からビスタニュースでクイズ形式の株式教室を開催したいと思っています。このような例題を掲げ、その後、問題を幾つか用意をして、会員の皆さんと考えながら学ぶスタイルを考えています。例えば、初動波動なので…下のチャートのその後はどうなるか?

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問題の回答を求め、正解かどうか…判定し、解答をします。
だんだん実践的な形を取り上げて、一緒に考えて見たいと思っています。


投稿者 kataru : 16:22 | コメント (0)

2007年12月15日

利益の質

今日は利益の質について考えて見たいと思います。
株式投資は一株利益の多い会社の株価が上がるわけです。しかし上場企業には様々な業種があります。電力・ガスなどの公共企業から、飛行機や資源などの商社まで幅広い企業が活躍しています。実は、同じ一株利益でも「利益の質」は様々です。お金に色はありませんが、一時的な性質の利益と、継続性がある利益の違いはあります。

継続性のある利益とは…食品などはその代表でしょう。牛乳を飲む人は毎日飲むでしょうし、チョコレートを食べる人は1週間に1回は食べるかもしれませんね。コーヒーを飲む人はどうでしょう? 多くの人は食の好みは決まっていますね。故に、食品会社の利益は代表的に質が高そうですね。あるいは携帯電話を使う人は、ほぼ毎日使いますね。携帯電話会社の利益の質も高そうです。

一時的な利益とは…土地などの売却利益や子会社の売却利益などは、毎年、あるものではありませんね。あるいは、最近のように…金価格が上がると住友鉱山の掘り出している金は高く売れますね。掘削費用は大きく変わりませんね。しかし相場が下がると…このような利益は相場により変動しますから、あまり利益の質が高いとは言えませんね。損失も同じです。火災などの事故などによる損失は一時的な損失ですね。故に大きな損でもあまり株価への影響はないものです。先日の柏崎地震のリケンなどの株価はそう下がっていません。

継続性があり、その利益が積み重ねになる。一度利用すると、継続的に利益が落ちる。そのような利益は質が高い利益です。逆に1回限りの利益は質が低いのです。このように利益の質によりPERの評価が大きく変わります。

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最後に株価が高い会社を見ると、必ず、売上高に対する利益率が高いものです。売上の30%、40%が利益とか…任天堂などはその一例です。ネット企業も粗益率が高いですね。このような例は独占的なシェアを持った企業に多い現象です。マイクロソフトやインテルなどもそうでしょう。競争相手が居ないのは強みですね。誰も真似ができない利益。

一方、多くの製造業は過当競争のために低い粗利益に甘んじています。代表的なのは半導体かな? 液晶テレビなども売れているのに儲かりませんね。販売店網の戦略の為か車の業界は、競争はありますが比較的に安定した利益率を誇っています。競争力のある部品メーカーも儲かっていますね。

株価を考える上で、損益分岐点の位置を念頭に考えると良いですね。企業は損益分岐点売上高を超えてくると急激に利益が生まれるものです。このような段階で、利益の質が高く、急成長できる企業が大化け銘柄となります。下の会社のような利益成長の高い企業を探し早めに投資すれば利益が得られる訳ですね。(グラフは単独のもの)実例は、今、話題のDENAです。

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投稿者 kataru : 18:50 | コメント (0)

2007年12月08日

PSR

今日はPSRについて考えて見ます。
企業の評価は色んな捉え方があり難しいですね。会社には土地や建物、機械などの財産があります。そのような有形資産の他に、その会社が必要な経営資源を使い、将来、生み出す価値と言うのがあります。『ブランド』と言う価値は計り知れません。何年もかかり、ようやく消費者の信頼を勝ち取った価格ですね。どうやって会社の企業価値を計るのでしょうか? 株価には色んな考え方がありますね。市場で評価される株価が理解できれば良いですね。そうすれば大金持ちになりますね。しかしこの尺度と言うのは難しいのです。

例えば、同じ会社の株式尺度、例えば一般的なPERにしても環境によって大きく変わります。信用買い残を見ると分かりますね。この2年間の間にもずいぶん上下があります。最近のピークは2006年2月で5兆9836億円ありました。それが最近では3兆1479億円まで減っています。実に2兆8357億円も減ったのです。約5割ですね。人気がなくなれば需給関係が悪くなりますから、いくら割安を強調しても無駄ですね。おそらく最終的な価値は配当利回りになるのでしょう。実は株式にはもう一つの価値があります。解散価値とよばれる純資産ですね。会社を解散し、帳簿上は全ての資産を売却し負債を返済すれば純資産は残ります。

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私が異常に新日鐵の三村さんの批判や、TBS、ブルドック事件を、とやかく言うのは、いくら株価が適正価格になっても、TOBなどの手法を用いて経営権を奪う手段がなくなると、正常な市場倫理が働かないからです。最近の兆候は、折角、20年近く時間をかけて持合い株を整理してきたのに、馬鹿な経営者の判断により社会が逆行していますね。市場原理が働く環境にしておかないと、株式市場は機能しなくなります。PBR1倍以下の会社がゴロゴロしています。このような会社の経営者は失格です。会社の財産を有効に活用してないのです。効率経営を実施し営業効率を上げるとPBRの尺度も2倍、3倍と上がって行きます。PBR1倍以下の会社がTOBに遭い経営者が変わることは、従業員にとっても株主にとっても良いのです。

三協精機と言う、昔、オルゴールを製作していた会社が経営不振に陥り日本電産に買収されました。そうして今では立派に事業を行い社員の人も喜んでいますね。このケースは友好的な買収でしたが、それでも当初は反対がありました。日本人は…変化を嫌いますね。PBR1倍以下になれば買収されるから、一所懸命に利益を上げて経営しようとするのが市場原理ですね。そのタガが外れます。TBSは大幅な減益になりますが、どう井上さんは判断されているのでしょう。貴重な経営資源(お金)を使い株式持合いを実施し、無駄にお金を使った責任はどうなるのでしょうか? 私が新日鐵の三村さんが行っている経営に異を唱えるのはご理解頂けると思います。経営者はまっとうに勝負すべきですね。

さて、今日はこのPBRのほかにPSRと言う耳慣れない指標を紹介します。ただ残念ながら一般的でないのは、全ての業種に使えないのですね。使えるのはケース・バイ・ケースなのです。故に一般化してないのでしょう。しかし成長業で売上が伸びているのに、成長を重視するあまり利益が、一時的に、おろそかになる場合があります。大規模な設備投資をしたりM&Aによって企業買収したり…そのような時には有効な指標だと考えています。売上が大きいのに…利益が上がらない。

PSRで割安な業種に商社などが上がってきますが、商社は品物を大量に右から左に動かす商売ですからね。だから売り上げの基準がおかしいのでしょう。銀行のように経常収益にすべきかな?と考えますが…薄利多売の業種には使えませんが、しかし考え方は面白く、私はこのPSRを基準に株価を考える事が良くあります。PSR=Price to Sales Ratioとは時価総額を年間売上高で割ったものです。

考えて下さい。通常は売上の10%が営業利益になるとすると、実効税率を50%にすれば、利益は5%になりますね。PER20倍が正常な基準だとすると、売上高と時価総額は同じになります。PSR1倍、これが一つの基準だろうと私は考えています。

例えば任天堂です。2007.3の売上は9665億34百万円、最終利益は1742億90百万円ですね。株式時価総額は9兆5909億91百万円です。なんとPSRは9.92倍です。先ほどPSR1倍が基準と言いましたが、高い効率化によって市場から高い評価を受けていることがうかがえます。PERは55.0倍です。(有価証券報告書には一株利益が1362円になっていますが、約1376万株の自社株買いを実施しており、その分の考え方が違う為。実際は償却しない限り一株利益は希薄化されるはずです。ヤフーのなどの指標はPER49.6倍になっていますね。)非常に効率的な経営をしている為に、高い評価を市場で受けています。良い会社ですが、既に市場は適正な評価を下しているのでしょう。

一方、日立製作所の連結売上は10兆2479億03百万円、最終利益は赤字で、株式時価総額は2兆7483億91百万円です。PSRの評価は0.27倍です。非常に低い評価ですね。通常は時価総額が10兆円ほど、あっても良いわけです。このような企業は買収され経営者が変わるべきです。同じ重電でも三菱電機は売上が3兆8557億45百万円で最終利益が1230億80百万円です。株式時価総額は2兆7355億35百万円ですね。PSRは0.71倍です。効率的な三菱電機は評価されていますね。それでも三菱電機もまだまだ半人前ですね。

このPSRが一般的でない理由は…日本の幅広い構造がありますね。大企業にはあまり使えません。日本の企業の生い立ちは「村本位社会」から「会社本位社会」に移行した為に、売上を無理して増やそうとした時代が長かったからですね。その為に効率を無視した売上が増えたのでしょう。今、起こっている市場主義原理は、売上の拡大より効率化を求める動きです。昔は日立の株価が、三菱電機のはるか上にありました。しかし現在は完全に逆転しています。この理由は、三菱電機は効率経営に転換しましたが、日立は依然、昔の経営スタイルなのでしょう。過去の実績に甘え構造改革を実施していない会社です。まるで日本のように…日立など買収され経営者が変わったほうが、従業員も良いし日本のためにもなります。無駄に資源を利用している会社(経営者)は撤退すべきです。本来の市場原理はこのような非効率の経営者を淘汰する為にあるのでしょう。

PSRは本来、小さな成長企業の尺度に利用されるといいます。
ヤフーはどうでしょうか?
ヤフーの連結売上は2125億52百万円で最終利益は579億63百万円しかありません。ところが株式時価総額は3兆2178億94百万円もあります。PSR15.13倍PERは55.5倍ですね。楽天は売上が2032億71百万円、最終利益は27億02百万円、時価総額は7348億48百万円です。PSRは3.62倍です。PER268.2倍。まぁ、特別損失計上なのでPERはあてにできませんが…今、人気株のDENAはどうでしょうか?売上が僅か141億81百万円最終利益は25億39百万円です。ところが時価総額は3712億52百万円ですね。PSRは26.18倍PERは146.2倍ですね。まぁ、前期を基準に書いているから、こういう不思議な計算結果が生まれるのでしょう。

実はここまで書いて、後半の原稿は削除しようかと思いました。しかし僕が原稿を書くにあたって色々調べて、文章にあった内容のサンプルを提示している過程も理解しておくと良いですね。故に今日はこのまま載せます。分かりますかね? 日経新聞の記者も同じような作業をしているのです。自分の意見に都合の良い作文をするということです。僕ら日本人は活字になると、何でも信じる傾向があります。そうして日経新聞、朝日新聞、読売新聞やNHKなどの大企業は、嘘を報道しないと思っていますが、実は裏では作為的に、ある意図を持って作文されたり、映像が捏造とまで言いませんが、作為的に創作されているのでしょう。故に最後は自分で考え、自分で決断をしないと駄目だということですね。やはり株式市場は難しいのです。こう表現すると、いやらしい感じがしますが、創作は芸術かも知れませんね。事実を美しく分かりやすく解説する…。

実は私もある意図があって、PSRと言う指標の話を書こうと思いました。先日、サイバードが上場廃止になりINDEXを代わりに…と言いましたが、INDEXにも可能性があるのでPSRを紹介したのです。連結売上は1298億20百万円で最終利益は158億40百万円の赤字です。株式時価総額は770億88百万円しかありません。PSRは0.59倍です。私の狙いは明白ですね。まともな経営になれば…と考えています。故にハイリスクなのですが…新興株を考える場合、一時的な損失ならばPSRと言う尺度は有益だと私は考えます。本当はもっと作為的に書こうかとも思ったのですが…
この辺の微妙な表現をよく理解して下さい。プロが書く「会社レポート」も、かなり作為的に作られています。同じ数字を使ったグラフでも、たてと横の割合を変えるとずいぶん印象が代わるものです。(チャートなど)我々、市場参加者は、作者の隠れた意図を読む姿勢も必要なのでしょう。

今日は中途半端ですがPSRの基本的な考え方は、理解できると思います。売上がガンガン伸びる企業のPSRは割高でも良いのですね。指標は相場環境によって、価値が変わることも念頭に置いておかなければなりません。

投稿者 kataru : 21:29 | コメント (0)

2007年12月01日

何処まで戻るか?

先週の株式教室では主なBRICs銘柄の業績などを検証しました。
アメリカはすごいですね。日本は住専処理の時に躓き、その後、未曾有の大不況に突入しました。山一證券の倒産などから、最後は大手銀行の公的資金が注入されるまで、事態を悪化させた政策責任を日本は誰もとっていませんね。サブプライム問題は昨年に問題の深刻さに気付いたと言われています。そうして今年の春には外資系金融機関は、他国に盛んにアプローチしたそうです。幸い、バブル処理の後遺症が残るわが国は余裕がなかったのが幸いし、損失はほとんどありません。緊急利下げなどアメリカの対応はすばやいですね。金融政策は、1年後に表れると言われています。そうして今朝の日経新聞では、サブプライム向け融資金利上昇分の棚上げです。

このような処置を受け、ようやく下げ波動から反発場面を迎えたようです。しかし現状では、戻り売りの可能性が高いですね。そこで今日はテクニカル面から人気株の戻り水準を探ってみたいと思います。通常、株式市場では『半値戻しは全値戻し』と言いますから、私の相場観では1/3戻しが限界点かな?と考えていますが…高値で持っている人は、下値を買ってなければ、損切りを迫られる事と、考えています。しかし辛うじて来春以降に、新高値を目指すシナリオが皆無とは言いません。目は薄いでしょうが残っているのでしょう。でもあまり期待をしないほうが良いでしょう。年初から予測していたシナリオがようやく進行しているようです。

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テクニカル面から見て、通常は1/3戻しでしょうね。ここでは新日鐵を例に7/23に高値964円を付けた後、一貫して下がっています。8/17には700円丁度の安値を付けました。その後、株価は反発して10/4に872円を付けます。そうして11/22に安値の596円を付けます。964―596=368円の半分が184円ですから、半値戻しは780円ですね。この1/3が122円ですから718円が1/3戻しになります。このチャートでは黄金分割も用いていまが、通常は1/3戻しから1/2戻しの間に留まるのが普通です。信用買い残の大きな銘柄(人気株)は戻りが鈍くなります。既に二銘柄が1/3戻しを達成しました。

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投稿者 kataru : 15:21 | コメント (0)