グランビル(2006年12月02日)
株価を見る上で、二つの見方があります。
一つは企業の業績に主眼を置いたファンダメンタル分析と、もう一つは過去の株価の動きから将来を予測するテクニカル分析です。今日はチャートを勉強してみましょう。
チャート(罫線)は「市場はすべてを知っている」と言う効率的市場仮説をもとに、考えられた分析方法です。
基本的に株価の動きを見る場合、トレンド・ライン(傾向線)が非常に重要になります。企業業績は2年、3年のスパンで動くものでしょう。そこで株価も200日移動平均線と言う期間の長いもので株価動向を探るものをご紹介しましょう。今日は米国のジョセフ・グランビルの法則をご紹介しましょう。
彼は1960年代、ウォール街のハットン・デイリー・マーケット・ワイヤー通信社の記者であった時に、いろいろな投資テクニック理論を唱え始めたそうです。日本では『グランビルの投資法則』という本の中で紹介されたのが始まりと言われています。
買いのパターン
1.移動平均線が下降を続けた後に、横ばい、もしくは上向きかけている状態で、価格が移動平均線を上回った時。
2.移動平均線が上昇している時に、価格が移動平均線を下回った場合。
3.価格が上昇基調の移動平均線の上にあり、移動平均線に向って下降してきたが、移動平均線を割り込むことなく再度上昇に転じた場合。
4.価格が下降しつつある移動平均線から、相場が大きくかけ離れて下落した場合(短期的自律反発)。
売りのパターン
5.移動平均線が長期上昇の後で横ばい、もしくは下降を開始した状態で、価格が移動平均線を下回った時。
6.移動平均線が下降している時に、価格が移動平均線を上回った時。
7.価格が下降基調の移動平均線の下にあり、移動平均線に向って上昇してきたが、移動平均線を通り抜けることなく再度下降に転じた場合。
8.価格が上昇しつつある移動平均線から、相場が大きくかけ離れて上昇した場合(短期的修正)。

結果論は誰もが言えますが、現段階での判断はどうかと言えば、なかなか難しいのです。一つ言えるのは、200日移動平均線を株価が下から上へ突き抜けるパターンは失敗が少ないようです。
