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休みも必要(2006年07月01日)
今日は遅くなったので、簡単に終わりたいと思います。
テクニカル分析にはチャートの波動などを考えるものが多いのですが、私は形より出来高を重視するべきだと思っています。そうして他には市場参加者の心理状態を考えるのは信用残の推移を見るのも必要かと思います。それらを総合して株価の先行きを考えるのですが…
今日は代表的な人気株、ソフトバンクに付いて考え、学ぶものはあるかどうか? 考えたいと思っています。このチャートの期間にソフトバンクを投資対象にする時期は二度ありました。一度は2003年の4月。もう一つは2005年の8月ですね。両方のケースに共通しているのは、出来高が減っており人気が離散している時に、急激に出来高が膨らみ、ゴールデンクロスなどのサインがチャート上に現れ、13週線と26週線の上方乖離がドンドン広がり、信用買い残が増え始める初期段階での投資は非常に効率が良いようです。

ここからは分かることは、充分な人気離散時期がないと、大きな相場が形成されないということですね。人気株になるための素質の一つに、それまでの人気の低迷があります。長い期間、相場が休む必要があるのでしょう。出来高が落ち込む期間と言うのは、休む為の必須条件なのでしょう。大相場への移行は出来高に表れるようです。少ない出来高と大きな出来高が調和して、初めて相場は形成されます。当初は人気株、故に、ドンドン毎週のように信用買い残は、増えます。出来高が膨らみ、信用買い残が増える2週目~3週目は、買いに歩があるようです。
やがて大きく上がった相場は業績の裏付けが取れなければ、人気が離散します。株価は大きく動かないのに、信用の買い残は増えも減りもせずに、株価の上値は重いこの段階では、あまり株価は下がりません。この高値保ち合い相場での買いは要注意です。多くの場合は、ここから下がるのです。ところが人間は過去の株価を忘れられずに、下がったので買おうとしますが、実は、ここは売りの急所になります。双日の631円で終った5月9日の4100万株の出来高は、今から思えば売り場だったのですね。
基本は株価波動期間の長さは非常に重要なシグナルになるようです。値動きが重くなり、株価の位置が高値圏内なら、先ず売るのが正解なのでしょう。株価位置と滞空時間、そうして出来高と信用残を合わせて、読むような力量が必要になりますね。基本的な個別チャートの形も大切ですが、それ以上に大切なのは、株価の向き(上昇しているのか、下降しているのか?)。同時に、その流れの期間が非常に重要なシグナルになります。
現在は年末年始に仕掛けた信用期日が到来しています。ここで重要な事は、充分な下げの休養が必要だということです。薄商いで人気が離散し、時間が長く経過した株が、ある日突然、人気になり出来高が大きく膨らんだから、注目されると良いですね。かたる銘柄の中では業績の見通しは、なかなか立たないのですが、下げの期間が充分で、狙われそうな株はたくさんありますね。相場になる前は薄商いになるのが道理です。下げの期間が長く、充分に株価が下げているものに注意を払いましょうね。