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統計値(騰落レシオ)(2006年06月10日)

多くの投資家の皆さんが大きな損失を抱えがっくりしている事でしょうが…こんな時にもっと勉強して頑張れば、この次は更に大きく儲けられるかもしれませんからね。失敗の原因を考え次回のチャンスに繋げれば良いだけの話です。失ったお金を考え、過去の自分の行動を悔いても始まりません。何処に敗因があったのか? 次回から如何すれば良いか? 次の下げには捕まらぬように、対処すればいいだけの話です。相場は上下し常に変動しています。下がれば買うチャンスが到来し、上がれば売るチャンスが到来する。

今日は近年珍しい統計値を示した騰落レシオについて考えて見ましょう。(実は5月13日にも取り上げています。)今回の54と言う数字は近年ない数字だということが、下のグラフから分かります。非常に大きな下落局面だったのです。予兆は様々なことがありました。後の祭りですが、ライブドアショックから、損保・生保への処分を始め、中央監査法人への処分、アイフルの処分、そうして村上ファンドと続くわけです。一連の処分は金融庁からの案件が多く、与謝野が大臣になってから行われたものです。

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しかし、それぞれに役人の言い分があり、予防処置から事後型の結果処分に行政が変わったものだと思われ、厳正な法的な対応は当たり前のものともいえます。しかし相場論からみれば、高値圏の株価位置で、自由な空気を好む株式市場にとって規制強化とも見られる当局の対応や世界の金利推移を見れば、下げて当たり前の相場環境だったのでしょうね。結果論は誰にでも簡単に解説ができますね。私は個別株物色で相場の大きな下落はなく、調整局面を迎えられるとの読みだったので、ある程度の下げは頭にありましたが…正直、ここまで、きつい下げになるとは…

今日は株式教室の統計のはなしです。移動平均線と言う指数は有名ですね。日足の場合は25日線や75日線を用い、週足の場合は13週線や26週線を用いるケースが多いですね。その平均移動線より当日の株価との乖離を比べ、下げすぎているとか、上げすぎているとか…過去の統計値から推察するのです。僕が好んで用いている相場の体温計的な役目に騰落レシオと言う指数を見ています。この計算方法は過去25日間の値上がり銘柄数の合計を、過去25日間の値下がり銘柄数の合計で割った数字です。

仮に過去25日間の値上がり銘柄数が800×25で、値下がりが800×25と同数なら、騰落レシオは丁度100になります。100を基準に上に行けば値上がり銘柄が多い日が続いた事になり、100を下回ると値下がり銘柄が続いた事になります。騰落レシオの54と言う数字は560値上がりの1040の値下がりぐらいの比率が続いた事になります。来週の月曜日に仮に値下がりの方が多いと減数の関係で更に数字が悪化します。25日前の5月8日の値上がり銘柄数は977で値下がり銘柄は613ですからね。

今後は減数の関係で、値下がり銘柄数が多くても、騰落レシオは改善することがあります。日々の統計値を見るには、減数を知る為には此方のサイトが値上がり銘柄と値下がり銘柄数の表示があり、自分で計算したり記入しなくても便利ですね。なお数字そのものは此方のサイトがこれまでの経過も分かり便利です。しかし所詮は統計値ですから、必ず、今回が大底だとも言えません。まぁ、しかし統計値は重要で概ね当たるものです。

月曜日から弱気になる必要はありませんね。強気で対処すれば良いのです。しかし追証が掛かるような人は維持率を改善させる努力が必要でしょう。他にもたくさんの統計値がありますが、自分なりにそれらの指数をみて相場展開を組み立てるのが良いのでしょう。