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2013年06月30日

キャデラック・レコードとマリーザ・モンチ

今日の日経新聞には中国のシャドー・バンキング・システムの話が掲載されていますが、こんな数字は推測なのですよ。一部のユダヤ系投資家が自分の思惑の為にメディアを利用して騒ぎを大きくします。日本の場合もそうでしたね。日本人は自分で考える事をしないイワシ民族、故に与えられた情報を吟味もせずに鵜呑みにします。インターネットのブログの記事を正しいと信じてそれを頼りに行動します。しかし誰が書いているかも分かりませんし、自分で検証しなくてはなりません。実は日経新聞やNHKなどの報道も正しく裏を取っているかどうかも定かではありません。カタルは実際に何度も新聞やテレビの報道に騙され続けてきました。情報とは自分で判断して、その情報をどうやって利用するか?

一般的に統計資料は正しいと信じられていますが、この数字も時代に合わないこともありますし、そもそもGDP統計などいい加減な部分がありますね。誤差を時代に合わせて修正しようと試みますが、時代の進化も早く数字が正しいかどうかも分かりませんね。テレビの価格を始め、商品の賞味期限のサイクルが非常に短くなっています。今の時代はユビキタス時代に入り便利なグッズが毎日のように誕生しています。クラウド・サービスの発展はアイディアの共有を示しており時間軸を大きく変えていますね。大新聞を通じ餌付けをして躍らすのはワーテルローの戦いで見せたロスチャイルド家のネイサンのとった行動の仕組みに似ています。市場原理の応用でしょう。

実際は当時、情報をいち早く知る為に鳩を用いており、ネイサンはワーテルローでイギリス軍が勝利したことを知りながら…「ナポレオンが勝った」と嘘を宣伝して、自ら持っている国債を慌てて売り、更に空売りをするのです。そうして、それとなくイギリスが負けたとの嘘の情報を市場に流し、賛同者を集め市場が一気に弱気に傾き国債が暴落すると、静かに買いに回り全ての玉を買戻し、更に目一杯に国債を買って正しい情報が来る翌朝を待つのですね。そうしてナポレオンが敗れたことを知るイギリスの一般人は、今度は暴落した国債を買戻し国債が急騰すると、売りに回りネイサンは大儲けして、今日のロスチャイルド家の礎を築いたと言われています。

普通の人はナポレオンが負けたと知れば、イギリス国債を買うだけにしますが、買うために自ら演出をして周りをだましてから買う辺りが市場経済の仕組みをよく知っていますね。イスラム金融の世界でも、利息を取るのは卑しい行為だとされ、わざわざ別の取引を行って利息を払う形を取っていますが、そもそも金貸しなどの金融業は、誰もやり手が居らず嫌われる商売でした。だから儲けが大きいのですね。このような海千山千の強者が揃う金融の世界で、敗戦からロボット生産の為の義務教育を受けてきた、考えないイワシ民族の日本人は勝てませんね。儒教の道徳観が潜在意識にはありますから…。

別に日経新聞の報道が嘘だとは言っていません。実態は誰にも分からないのです。事実は地方政府役人のよる共産党の出世競争ですね。その為にGDPを高めようとしたり、さらには私欲を満たすために、必要のない投資をどんどんして実績を誇張しています。その結果、空家の住宅が並んだりしているようです。一時、中国では建設ラッシュの為に、鉄が不足していました。その為に皆が一斉に高炉を建設し小さな非効率の工場が沢山出来て、鉄鉱石や石炭が不足し輸入が異常に膨らんでいました。そうして不定期船の運賃が急騰しBHP BillitonやVale、Rio Tintoなどの資源会社が大儲けしました。日本の商社の利益も同じ構造です。計画性のない無秩序な行動が無駄を生みましたね。日本の土地バブルの発生はプラザ合意からの流れの一環で、指導者が馬鹿だったのですね。市場と言うものを知りませんでしたね。踊りました。しかし中国は違いますね。熾烈な競争を勝ち上がってきた優秀な指導者が多いですよ。鄧小平などは華麗なる変身を見せています。毛沢東の異常な権力抗争から逃れた、周恩来の行動は鄧小平を生みますね。日本よりずっと優秀でしょう。日経新聞の書き方は非常に一方的な観測記事を基にしています。だいたい実態が何処にあるか分かりません。沈める力がある中央政府が自ら演出している訳ですから…記事のような内容ではない筈ですね。見識が疑われる書き方だと感じた次第です。失われた時代は、このようにしてメディアが創造した結果ですね。

さて今日は違う話をしようと思っていました。日曜日ですからね。映画の「キャデラック・レコード」と言う話です。この映画は実話をもとにされ、1950年代のシカゴを中心とする米国の音楽の状況をよく表しています。伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマですね。映画に登場するシカゴ・ブルースの父と称されるマディ・ウォーターズから影響を受け、ローリング・ストーンズが誕生したそうです。その舞台裏の背景を描いた映画で、面白かったのです。ビートルズが誕生する少し前の時代の話で、この後にエルビス・プレスリーなども生まれます。歴史の背景は面白いものです。

まぁ、彼らの曲ではないですが…マリーザ・モンチの曲は何度聴いても好きなので…彼女の歌声の中からいくつか紹介して…今日は幕にしましょう。

最初はハファエル・ハベーロのギターで「クライ・ミー・ア・リバー」です。






2曲目はカバキーニョ(4弦の小型ギターのような楽器)やクイーカ(太鼓の皮に付けた棒をこすって音を出す楽器)の演奏もブラジルらしく良いですね。






「パウリーニョ・ダ・ヴィオラ」の作品で、彼の作品を本人の伴奏で歌っている有名な曲「Danca da Solidao(孤独のダンス)」はお気に入りの曲です。






セザリア・エヴォラとのデュオでMar Azul(青い海)」はセザリアの曲で本人のボーカルがメインです。






投稿者 kataru : 08:38

2013年06月23日

心の揺れ

人間心理とは不思議なものです。世界的なスポーツ大会において、実力が拮抗していると思われる組み合わせでも、ゲームが一方的な展開になることが良くあります。バレーボールや卓球、テニスなどは良くそのような光景が見られます。何故、このような一方的な展開になるのでしょう。前評判では実力が拮抗しているのに…。きっと、試合中の精神面が大きく影響していると思われます。この精神状態の変化が上手く出ていたのが、今回のサッカーです。コンフェデレーションズカップでは、ブラジルとは0-3で、イタリアは3-4、そうして今朝、行われたメキシコは1―2でした。ブラジル戦は完敗でした。良いところがあまりなく、一方的に世界の壁を思い知らされた試合でしたが、イタリア戦も同じような展開かと思われましたが、善戦しましたね。イタリア戦は意外な展開でしたが、メキシコ戦はあまり良いところはなかったようです。ここで注目されるのは、イタリア戦なのですが…、ブラジル戦での結果を受け日本に対しイタリアに油断があり、日本はブラジル戦の雪辱のイメージが強かったのでしょうね。この精神面が試合結果に繋がったのでしょう。それに引き替え、今朝のメキシコ戦は、日本選手のモチベーションは、イタリア戦に比べ低いように感じられました。

きっと微妙な心の揺れ具合が、結果に結びつくのでしょう。人間とは不思議な動物ですね。最近、タイガーウッズは復調してきましたね。あの離婚騒動の時から、叩かれ大きく落ち込んでいました。普通の人間は、そのまま圏外に去りますが…流石ですね。世界のトップと言うのは強靭な精神力が要求されるのですね。自分自身の生活を思うと、如何に自分自身が精神的に弱いか、よく分かります。何故、トップに立てないのか? それはやはり努力が足りないからですね。寝る間を惜しみ、全力投球で戦ってないからです。人間と言うのは…余程の精神力がないと、レベルアップが出来ないものなのでしょう。イチローはマズマズの成績を残せましたが、決して世界のトップと言う訳ではありません。松井や松坂に至っては、2流の領域ですね。ダルビッシュは、どうかな? これからですね。果たして、一流の評価を勝ち得るのかどうか…。遼君は残念ながら、そろそろ賞味期限切れですね。プロの世界は厳しいですね。センスと実力の関係も面白ものです。遼君などはセンスがあるように感じましたが…、だから人気になりCMに使って貰えるわけです。

この目に見えない内面の心の動きが、現れるのが株価です。金曜日は、ほぼ予想通り米国株安にも拘わらずに、日本株は切り返してきました。金曜日の原稿を書いていた時は、本当は寄り安…と考えていましたが、実際は違いましたね。あの日の実感としては、10時ごろから10時半ごろかな? 僕が原稿をアップするときは、まだ200円以上安かったですからね。このような動きは、調整が一巡したサインになります。多くの投資家が米国株安を見て、一段安を感じていたのに…、虎視眈々と新規参入を狙っている筋は、売り物が薄れている所に、打診買いを入れ始めるわけですが…。だんだん買えなくなると、徐々に買う株数を増やし始めます。実はカタル君も、これまでは打診程度で分けて買っていましたが、徐々に株数を増やし始めています。まだ確認が取れた訳ではありませんが、概ね、下値を固め始めたようですね。

自分の欲と恐怖心に戦う心理は、新興株ほどよく表れます。カタルは一貫して007を薦めていますが、当初の6万円台は見向きもされず、株価が上がってくると徐々に参加者が増え始めてきました。でも最初の買い増しをした時は、おっかなビックリだったのです。確か…記憶によれば158000円前後の買い増しだったと思いますね。その後の買い増しは4月の下旬の20万を前にした攻防ですが…あまり怖さを感じなかったのですね。それは時間の経過があるからですね。その時は上がると言う、確信に近いものがありました。案の定、株価は急騰し始めますが…村田との提携が発表されたのは、事前予想通りで資本提携からそろそろ6か月近いので、何か出ると思っていました。問題はここです。340500円と言う村田の提携後の株価を買った時は、恐くてこわくて…思わず、ヒェ~と叫び声を上げたほどです。本当は怖い時は、恐怖を感じたものは、勝者になる筈なのですが…。

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その後、企業業績の発表で、参加者は改めて現実を確認させられ、再び恐怖が甦ったのですね。故に26万円のストップ安です。もし業績変化のタイミングが近いなら、一発目のストップ安で、止まる筈なのですが…残念ながら、手が入りませんでしたね。この動きは、おそらく業績の変化率が読めないのでしょう。あるいは仕掛け筋の意向通りなのでしょう。カタルは一度、このストップ安を買っています。2回に分けて翌日も…、演出の可能性に賭けていました。でも実際は違いましたね。20万円の揉み合いで下落が止まればラッキーとあの時は考えており、実際はさらなる下落も想定はしていました。しかし僕は、買い増した株価位置の15万程度までしか、下値を見てなかったのです。仕方なしに、このラインが切れたので、ここでリスクヘッジの為に建玉を減らしています。26万で買い14万台かな?…で、損切りをしているのです。トホホ。セオリー通りの2段下げで、株価は止まり、現在は反転を始めています。

これは想定している動きですね。それならば…、何故、14万で売ったのか? 単純な理屈なのです。全ての信用分を現物に出来る資金余裕が無かったので、現引きできない分を売ったのですね。鍵足チャートなどで見ると、既に買い転換しています。しかし、ここから買い増すには、まだ勇気が必要ですね。むしろ、この株価なら26万の玉が、回転し始めてからで充分でしょう。5月15日、5月16日の玉が回転し始めなければ、つまり16日の265000円が、分岐点の攻防と思われます。ただ、ここ数日のチャートの形は素晴らしい動きを見せています。全体が売りに押されても、直ぐに買いが入りますからね。

さて007は分割を発表しました。何故でしょう。
当初、友達から電話で、そうして読者からメールを貰い分割の発表を知りました。人間と言うのは、色んな想像をする物です。その幻想を元に行動を決めますからね。最初に、この話を聞いた時は…単純に、何故、このタイミングで発表なのか? しかも10月との事ですね。かなり先のことを、今発表する理由は…。会社側の意図を読もうと考えたら、流動性の増加ですね。日々の1万株の商いは多く、この会社の発行済み株式総数の10%を超えます。しかも値動きが人気で大きく動く様子で、明らかに実態を上回る人気が存在します。まるで遼君のようです。実力が具わってないのに、期待感で買われています。素質があるからですね。株価が大きく動くことは、流動性がないからですね。分割すればよりスムーズな値動きに繋がる可能性が生まれます。それが狙いかな?と考えました。

更に…ひょっとすれば、契約の単価が高く業績が激変する可能性も考えました。現在の中期計画が正しいとすれば、村田との契約単価は1円にも満たずに数十銭なのでしょう。カタルはDRAMがCPUに変化すると、価格が100倍にもなるので…1円でも安いと考えています。この単価が10円なら…えっ!!33億となり、一気に一株利益が激増し、株価が100万200万と言う、希少銘柄になることを会社側が危惧し、分割を早めに発表したのではないか?との…妄想が頭をよぎりましたね。ひょっとすると…、村田やルネサスへ搭載される価格は…なんて、思ったのです。メールにもそのような幻想も書き返信しましたが…。

詳しく会社発表の資料をみると…、東証が売買単位を統一させようと指導しているためでしょう。多くの売買単位が実在しており、トラブルの元になっています。単純な発注ミスがあったりして事故になっていますから、本来は統一させるべきなのですね。1000株単位に一本化すれば良いのです。どうも東証は100株と1000株に移行させるようですね。

発表文によれば、売買単位も100株に変更されるようで、単位株の実質的な意味は変わりません。本来、分割や併合では株価の価値は変わりませんからね。流動性の供給と言う狙いでもないようです。しかし人間と言うのは、面白い動物ですね。一つの変化を与えると、様々な連想が働き、想像を膨らませます。でも村田の発表から一連のここでの材料の出し方などを見ると、かなり作為的な仕掛けを連想しますね。なにしろ394000円から133200円ですからね。この意味は、どういう意味でしょうね。僕らが、あまりに早い段階から仕掛けていたので、あとで007の価値を知った連中の仕掛けかも知れませんからね。この下げは買うための演出かも知れないし…。ただそれならば、材料も出さずに一気に持ち上げても良さそうにも感じますね。その方が玉は集まる筈…。こんなところで値固めが長いと、信頼感がドンドン増幅されますね。ただでさえ期待感が高い銘柄です。

全体が弱い中でのこの動きは2010年の春を連想させます。あの時は、まったく買うものが無かったのですね。最初007に惹かれたのは値動きでした。10万円に届かない時に、何故、強いのか、最初は不思議だったのですね。そうして調べたら…QBに魅せられたのです。あれから3年を経て、ようやく、眉唾か…と諦めていたQBが製品化され、一連の提携など…。何と言っても東大とのコラボなどは、ユビキタス社会の入り口銘柄に相応しい地位にあるようにも感じますね。会社側も日々、変化していますからね。時代の流れが非常に需要で、妄想は膨らむばかりです。しかしカタルは手痛い失敗を、ベンチャリでも犯しています。だからレポートでは現物で1株に拘っているのですね。どうせ6万なら、なくなっても良いわけです。パチンコで負ける金額ですよ。現在の株価は24万ですから、チョッピリ手痛い出費という所でしょう。でも多くの人にとって、笑って見過ごせる程度の金額の筈です。

本物なら、叩かれても、叩かれても、ダンダン強く逞しく育って行くものですからね。やがて世間が認める一流のレッテルを獲得できるのです。ビートルズの最初の切っ掛けは、たった1枚のバック演奏のレコードから始まったのです。あの時にブライアンが、キャバーン・クラブに出かけて行かなかったら、世界に羽ばたけなかったのですね。ココ・シャネルは、自分の価値観を信じ、行動を貫いたから、今の世界的なシャネル・ブランドが生まれたのです。僕らは、今、ビートルズの熱狂するあの少女であり、その帽子は何処で買ったの?と聞いているおばさん的な存在です。末永く、育つのを陰で見守ってあげるスポンサーになってあげたいと願っています。たった1株でも参加者になれば、それでいいのですね。ドリーム・チケットのユビキタス。

投稿者 kataru : 12:24

2013年06月16日

早まる進化のスピード

今更ながらに、インターネットの利便性を感じている所です。株屋と言うのは技術的な評価が分からないと「未来の利益」が読めずに、苦労します。カタルは昔、日経産業新聞の記事を鵜呑みにし、痛い目に遭いました。日本ケミファと言う会社が、続々と新薬を登場させると言う観測記事が、連日掲載されていました。4日間程度だったと記憶しています。記者も日本ケミファのIR担当者から、取材しての内容なのでしょうが…。きっとウラを取らずに掲載したのでしょう。全ての新薬の市場規模が、過大に評価され掲載されていたのです。カタルもお客様に薦める以上、記者と同様に会社側のIR担当者に記事を読んでの疑問をぶつけ回答を求め、大丈夫だと判断してお客様に薦めたのですが…。一時は人気になったのですが、期待通りに株価が上昇しなかったのですね。買い始め、しばらく経ってから、おかしいな…。と感じ始め、当時、勤めていた証券会社の担当アナリストの電話をし、詳しく教えて貰ったら…理由が判明します。

その中の新薬の一つの血圧降下剤ですが、アナリストが言うには「その種類の市場規模はいくら位で、患者数や日本ケミファのプロパーの数からすれば、絶対にその数字には届かず、せいぜい売れても数億円でしょう。」…と応えていました。新聞では数十億の市場規模となっていたのです。一ケタ違っていましたね。血圧を下げる仕組みがいくつかあり、例えばカルシウム拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素阻害薬など数種類のパターンがあり、尚且つ、その仕組みのグループには幾つかの製薬会社各社から薬が発売されており、プロパーの数に比例して薬が販売されており、既に実績が確立されていると言うのです。知識とは、こんなものですね。素人のレベルと専門家では雲泥の差があります。

カタルは新聞記事を信じたばかりに大きな失敗を犯しました。日経新聞の観測記事に引っかかったことも、良くあります。会社側の数字が発表される前に、日経新聞は良く観測記事を掲載します。あれはミツミ電機でした。好業績を掲載しているのに…、なかなか高値を抜けないのです。不思議だな…と思っていましたが…。記事掲載の2日後に、実際の数字が会社側から発表されると、その後、ミツミは2日間連続でストップ安を演じます。過大な日経新聞の業績予測記事が原因でした。

記憶に新しいのはシャープの増資観測記事でしょう。川重と同じで内紛があったのですね。だから取材ルートにより、記事が変わるのです。あれは毎日新聞が最初でしたかね。日経も盛んに、増資に焦点を充てた記事を掲載していましたね。しかし現実は先に延びています。おそらくお金は欲しいのでしょうが…それほど切迫はしてないのでしょう。IGZOの活躍で工場の稼働率も上がり始めているのでしょうね。既にアップルやサムソンの新型機への対応が始まっているのでしょう。それにLG電子の有機ELは、厳密な意味で有機ELではなく、なかなか量産によるコストの壁は破れないようです。既に10年以上の歳月が流れますね。カタルが惚れていたトッキの製造機械は、幻ですね。結局、キャノンが買収しましたが…。

皆さんは、此方の記事を読むと、予測の難しさが分かるかと思います。半導体を製造するために様々な機械設備があり、ステッパーの話が掲載され、日本人の気質が効率を落としていると言うレポートが掲載されています。ボーイングとエアバスの戦いのような構図ですね。エアバスはボーイングに性能面で劣りますが、パイロットの育成などの総合コストで勝っていると言われており、間もなくボーイングを抜き去る勢いがあります。知識的な背景がないと、カタルの記事はなかなか分かり辛いと思いますが…。

ここで言いたいのは、新聞やテレビなどの情報は、自分で価値を判断しなくてはなりません。鵜呑みにしては駄目なのですね。日本人は戦後の画一化教育により、ロボット化されています。数学の問題を解くのも例題通りに解答を導くことを教わってきました。しかし現実の解は、様々なアプローチにより解を導くことが出来ます。インターネットの記事は精査されておらず、テレビや新聞に比べると格段に精度が落ちます。その反面、多様性がありますね。情報も使い方次第なのです。

さて「スマート・コミュニティー」(未来社会)の到来の意味は、非常に曖昧で分かり辛いと思います。カタルは「情報」の生活活用だと…根底にあるものを考えて解釈しています。スマートグリッド、スマートテレビ、スマートメーター、スマートアグリなど…情報を活用するのですね。近年、センサー機能が発達し、様々な情報がデータに置き換わりコンピュータ上に眠っています。そのデータを活用することで、効率的な社会が構築されます。

分かりやすい事例を述べれば、本州四国連絡橋などは代表事例かな? むかしは、フェリーの発着時刻があり、乗り降りの手間を入れて非効率な時間を使っていましたが、今では海が荒れても好きな時に、自分の判断で四国や本州に行けますね。もし川に橋が在ったら…わざわざ遠回りして2時間も3時間もかけて迂回しなくても、あっという間に対岸に到達できます。交通の渋滞情報を活用することで、瞬時にカーナビが目的地への時間を割り出し、的確に空いている道路を教えてくれれば…、僕らは有効に時間を活用することが出来ます。手術室にロボットさえあれば、東京の名医が、離島の患者を村の診療所で直す事も出来ますね。血液の診断も同じです。マザーコンピュタさえあれば、遠隔地で採血された血液の分析データを送れば、様々な診断の可能性をスーパーコンピュータが教えてくれるようになります。「スマート・コミュニティー」、ユビキタス時代の到来ですね。

私が川重やシャープの内紛に触れたのは、取材している記者も、当事者(経営者)も、未来が分からないのですね。その中で株屋は見えない利益を予測します。だから「時代の方向性」が、如何に大切か、分かるかと思います。007が発表したウェザーニュースと東大の実験は、気象観測情報「ソラテナ」を使ったものですが、現在の技術は子供の遊び道具程度のものなのでしょう。業績にも現在は寄与しません。しかしこの技術革新はスマート・コミュニティーの発展に繋がっており、スマートアグリにもやがて応用できます。農家の悩みは、的確な温度や水分の調整などの管理なのですね。分かりますかね? 技術の広がり具合が…。カタルが007を長く、支持し続けている理由は、社名が示すようにユビキタス時代の象徴的な企業だからですね。何故、インターネットが便利かと言えば、「IEEE1888」などの知らないことを、簡単に調べる事が出来ます。ただ信頼性は低いですよ。

世の中の理論は、命題なのですね。何時だったか忘れていましたが、NHKではポアンカレ予想の特集をしていました。1904年にフランスの数学者のアンリ・ポアンカレが提起した謎ですね。世界中の数学者が、一生を掛けて謎に挑んでいます。ポアンカレ予想とは…「宇宙の中の任意の一点から長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻って来たとする。ロケットがどんな軌道を描いた場合でもロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できるようであれば、宇宙の形は概ね球体である(ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのではないか、というのが(3次元)ポアンカレ予想の主張である。」だそうです。

何故、数学界のノーベル賞であるフィールズ賞などの話しを持ち出したかと言えば、進歩と言う本質は、仮説の中で成り立っているのです。行動とは…仮説を元にして研究して確証が得られたら、活用できるのですね。最近は素粒子の加速器の話しなどが話題になっていますが、あれは仮説を実証しようとしているのですね。発明と言う世界は、最初は、閃きと言う空想なのです。時代の流れが必要としていれば、人間はそれを創ろうとします。有機ELもやがて一般化するでしょう。壁掛けテレビも一般化しますよ。2009年に誕生したスマフォは、ユビキタス時代のスピード進化をドンドン早めています。昔なら夢に過ぎなかった技術が、あっという間に、一気に華が開く時代なのですね。

アンティキテラ島の機械の解明は、インターネット時代だから解決できたのですね。世界中の様々な学者が独自のヒントを公開することで、一人の発想が、あっという間に世界に広がるのですね。まだ20歳代の若い名古屋大学の三宅ふささんが、西暦774-775年に宇宙線が増加していたと言う発見は、瞬く間に世界中の研究者の命題になりました。誰かがインターネットの世界に、石を投げ込むと…、あっという間に、その波紋は世界に広がります。しかも双方向なのですね。時代の進化が早まる筈ですね。おそらく相場のスピード変化も、同じ原理なのでしょう。カタルは昨日、運動エネルギーの話をしました。質量と速さの2乗が運動エネルギーの源なのですね。つまりベクトルの世界の話です。相場とベクトルの話は実に面白いのですが、長くなるから今日は止めましょう。

とりとめない話題に、皆さんは感じるものがあったでしょうか?

投稿者 kataru : 09:53

2013年06月09日

政策は市場経済に適応したのか…

皆さんの動揺が伝わってくるようで…市場原理主義の性格をもっと知っておいた方が良いのでしょう。最近、民主党の海江田さんが安倍さんに『1人当たり国民総所得を10年後に150万円以上増やすとの目標について「非常に誤解を招く、あえて勘違いを狙った表現だ。総所得だから企業のもうけも入っている。言葉のマジックで国民に誤解を与えることはやめてほしい」と批判した。また、株式市場の乱高下に関し「どう感じているのか、首相の直接の言葉を聞きたい」と強調。衆院予算委員会の集中審議を与党が拒んでいることに触れ、「安倍さんを隠していると感じざるを得ない」とけん制した。』と報道されています。安倍さんがアベノミクスの成果として、円安と株高を述べたことに対し、最近の市場の動揺を焦点に、選挙戦への発言をしています。

へぇ~。日本の政治家も株価の動きを議論の対象にするようになったのか…と感心しました。日銀総裁だった三重野さんは、株や土地が下がっても経済に影響はないと述べた時代から20年ぐらいが経過し、ようやくグローバル環境下に、システムが移行し始めたようにも感じています。「株価は全てを知っている」この効率的市場仮説の考え方は、市場経済下では命題になっており、過去の事例では概ね正しいのでしょう。世界恐慌を反省の糧として、金融危機の動揺を鎮めるために、FRBは量的緩和政策を実施し株価を支えました。資産価格が劣化すると、国際会計基準では減損会計を実行しなくてはなりません。株価や土地などの資産価格の現実化を、会計上で反映させます。工場や機械設備も、買収した会社の「のれん代」も含め、会計に反映させるのですね。例えば日本航空のジャンボ機(747-400)は、実に1671億円の評価損を問われました。基本的に飛行機の減価償却費は毎年計上するのですが、時代の変遷で陳腐化し市場価値がなくなっても、日本航空は会計上の減損会計をせずに投資家を騙していました。シャープが最近、市場から問われた動きは、工場の稼働率の問題です。稼働率が落ちれば、工場の減損会計を会計事務所から求められるわけです。そうすると数千億円もかけて建設した工場の価値が失われますね。グリーにも買収した会社の価値が、果たして正しかったかどうか…会計士により、意見が分かれるのでしょう。計画通り進んでないと、常にのれん代の処理の仕方も問題になってきます。まぁ、極端な話、昨日まで価値があった品物が、ある日突然価値を失う訳ですね。馬券のような存在だと言う考え方です。

日本は長い期間、デフレ経済を続けてきました。理由はバブル期の処理ですね。昨日、掲げたダヴィンチの創業が1998年という事は、その時期に我が国の地価が収益還元法価格になったわけです。つまり金利水準を考えて地価を買って投資しても採算利回りになったわけです。ダヴィンチの金子さんは非常に優秀で、外資から資金導入をして日本の不良債権物件の中から、投資利回りに合う物件を安値で買ってきたのですね。大手銀行が不良債権処理を急ぐあまり、市価の1/2や1/3で投げ売りした物件を買って、収益を上げてきました。ところが拡大し続けるはずのタイミングが、不幸にも逆風に変わり上場廃止に追い込まれました。アベノミクスが成功するならダヴィンチは再上場するのでしょう。

ながなが昨日の続きを書いていますが、政治家が市場原理主義に沿った考え方をするなら日本は大丈夫ですね。市場は常に政策を監視しています。今回は為替の変動にも拘らず、自動車などの生産が日本に回帰しない現実を、安倍政権に示しており、同時に財政問題の片手不足を、市場は問うているのでしょう。参考に本日の日経新聞の「製造業は国内に戻るか」11面や、12面の「日立は復活したか」の記事は面白かったです。ハードではなくソフトなのですね。キャノンが成長したのはプリンターを安く販売し、インクや保守などのランニングコストで儲けを出す仕組みを構築したことですね。しかし最近、インクもネットで安い海外ものを買う事が出来るようになりました。この考え方は携帯電話会社の高い収益性もそうですね。一度、インフラを構築すれば、後は全て儲けです。

カタルが昨日、ケネディクスを掲げた意味をお分かりいただけますね。健全な経済では資産効果は非常に重要なのです。日本の製造業にとって、安い電力や生産を支える物流環境、更に生産を支える町工場などの仕組みが非常に重要なのですが、長年のデフレ環境で製造業の基盤が失われていますね。だからきっと失われた製造業の回帰を目指すには、遅すぎたのでしょう。アークの動きは、その事を示唆しているのかもしれません。そうなるとホンダの伊藤さんが述べているビックデータの活用が、ITS(高度交通システム)の利用と絡み、先進国に相応しい方向性を示しています。ユビキタス社会への対応ですね。日本は高度な物流システムが存在し、宅急便のネット管理など素晴らしいですね。自分が送った品物が、何時頃に着くかも分かりますし、今、どこにあるかもわかります。最近では、バスの現在位置情報などを、スマフォで観る事が出来ますね。バス停で待つ時間がなくなります。

人間の行動時間が、より効率的になれば、新興国の人件費に対抗できるようになります。先日、三菱電機の冷蔵庫の製氷機が壊れ、電話したら翌日に修理に来てくれ、尚且つ、修理費は無料でした。何故かな? きっとリコールの対象製造品だったのかもしれません。しかし迅速なこのような対応が、ウリになるなら日本製品は世界で売れますね。その意味で最近のドコモのスマフォの使い方を教えてくれる遠隔サービスは、面白いアイディアです。採算に乗せられるかどうか分かりませんが、通話料の定量性なども打ち出し、日本は進化を続けますね。捨てたものじゃありません。確かに、東芝のテレビの4K対応などは必要な技術でしょうが、同時に本日の東レの増田さんの発言は、重要です。「技術に勝っても顧客に支持されて富を生まなければ、本当のイノベーションではない」この発言は、東レは必ずコマツのような推移を歩むと言う証にも感じられます。今はまだ早いのでしょうが…来年にはコマツのような相場が期待できるかもしれませんね。

メールが多くなっていますが、ドル平均法投資の意味や、自分の力量の考え方、更に株は株価を買うのではないのですね。相場観より投資術を磨かないと株式投資では儲かりませんよ。自分の技量を知ることですね。メールを拝見していると、どうも心配です。…と言っても、カタルもまだ会得しているとは言えませんが、最近、カタルはこの事に気付いたのですね。基本はお休みなのです。何度も申し上げていますが難しい時期ですよ。今考えられる最善策は「ケネディクス」4321なのですが、黒田さんは本当に市場原理主義者なのか?異次元緩和は期待を超えましたが…果たして、本物かどうかの真価を市場から問われています。新興株の2段下げは、ある意味で容認です。相場のエリオットの波動論からすれば、当たり前の動きです。一般株の2段下げも予想され、黒田さんの対応が重要になりますね。しかし基本は、株は株価で買うものではなく、時間概念で投資判断をすべきなのでしょうね。きっと…ある意味で決算発表が転機になったアノマリーの現実は、予想されていたもので、当然なのです。果たして期待通り収益が出てくるのかどうか…。秋になれば分かり始めますね。早くからカタルは、マツダは最高利益水準を買っており、秋までお休みトヨタも同じだと述べていました。しかし現実は期待感が強く、その後も株価は上昇しましたね。

007はもう心配をする株価水準ではありませんが、時間概念が不足していますね。僕は前から述べているように、来年の2月になれば裏付けが見え始めると考えています。しかし小型株なので、ある日突然、始まることもあります。2010年の時は、全体相場は全く、駄目相場だったのですが、あっという間に、株価は5倍程度になったのですね。時代の技術革新の進歩は速く、特にユビキタス社会が到来し始めており、ホンダの伊藤さんに発言にあるように、ビッグデータの活用が問われています。何も大型のスーパーコンピュタなど必要ないはずですね。スマフォに組み込むソフトはSQLでも充分なはずです。村田と協業したという事は、3年の開発が、半年になるのでしょう。第一弾が5月なら、次は11月頃かな?とも考えています。やはりいつまでも、僕の中ではピカ一の存在に変わりありません。

投稿者 kataru : 11:00

2013年06月02日

調整波動の見所

今日は調整1週間を経過し、新興株は2週間ですが…、基本的にあと1週間程度は揺れますね。目先筋の動揺が収まるのに2週間程度の時間を要します。つまり今週は目先筋にとって弱い場面が買い場になります。ただカタルの基本構想は、秋までお休みですね。仮に6月に二番天井を目指しても、天井は高くなく鞘取りに過ぎないからです。どっちにしても昨年11月から、株は上がったわけで基本的に暫くはお休みです。この休みの形がどうなるか? この休みも、なんとか…商売にしようと苦労するのが、プロの領域です。駄目なことが分かっていながら、敢えて挑むわけですね。相場環境は良ければ、いくつかの銘柄は活躍し、かえって動きやすくなります。相場全体が上がるより、焦点が絞られるので儲かるケースがあります。

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ここ数年は駄目だったのですが…昔は、全体が休んでも、仕手材料株がよく賑わったものです。この時期の調整期は、誰もが儲かる総体的に上がる相場とは違い、資本力の乏しい中小の証券マンが活躍する場面でしたね。むしろ相場としては、此方の局面の方が面白いのです。全体相場が上がるときは、およそ100銘柄程度が日替わりで賑わっており、総花的な相場になりますが、調整局面では一気に人気株は1/10程度になります。カタルが米国住宅市況に業績動向が左右される好業績が期待できる株としてユニデンのアドバルーンを上げたのは、相場の力を観察するためですね。市場は日経新聞の3Dプリンターの群栄化学に人気が集まりましたね。あの日の朝、新聞を読んで群栄だな…と考えていました。通常は素材の利益率は高いからですね。しかし駄目なのでしょうね。儲かれば大手が参入し競争が激化するし、それに今の段階では3Dプリンターなど、一般化しませんね。限られたマニアだけで大衆化する商品ではありません。故に偽物相場なのですが…それを分かって、敢えてババ抜きに挑む辺りが相場妙味なのでしょう。

皆さんは商売ではないから、参加する必要はないのです。必ず、やられるのを承知で挑むのは現役証券マンで充分でしょう。しかしユニデンは確実に利益が見込まれるから違うのです。何れ4ケタ相場に向かうのですが…、それは今日の日経新聞にもヒントが載っていましたね。ケースシラー住宅価格指数の推移を見れば、容易にユニデンの業績が改善するのがお分かり頂けますね。新築をすれば新しい家具や電化製品、当然、電話も売れますね。この環境に向け、準備を整えているユニデンは、既に賃金が上がる中国から生産設備をベトナムに移転させ、競争に勝てるからですね。過去のユニデンの業績のピークである金融バブル期の水準を見れば分かります。一株利益が100円水準に乗るかどうかは現時点では分かりませんが、50円程度は容易に想像の範囲で、故に純資産価格水準を回復するのは当たり前ですね。問題は藤本さんと言う癖のある経営者なので、仕手筋がこの機会を利用しない筈はないのです。多くの人が業績だけを気にしますが、株が上がるかどうかは、仕掛け人の存在が重要なのですね。そうして相場環境と株価の値動きの癖が、人気度を決めます。仕手材料株は単純に儲かりません。筋が巧妙に手筋を変えて来るからです。だからプロ好みの値動きが演出されます。カタルがこの時期に、この株を選んだ理由は様々なのですが、昔のような仕手材料株が賑わう環境になるかどうか…非常に興味がある訳です。一つの実験なのですね。

この時期には、グリーも選択される可能性があるのですね。売り手の存在があり、どっちにしても時代背景を考えれば、時間の問題で今の株価はリスクが少ないからですね。東電と似たようなものですね。失敗した時にも大丈夫だと言う銘柄は、そんなに数がないはずです。仕手材料株が賑わう環境を、実は当初からカタルは考えていました。だから11月の時点に、あの3銘柄を選択したのですね。絶対の自信は金融株だけだったのですが、あの時期には、一抹の不安もあり保険を掛けたのですね。その保険料を払わらされたのが、グリーでした。この辺の感覚はプロの領域で素人の皆さんに理解できるかどうか…。

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多くの銘柄、特に小型株は短期に調整が終わりますが、大型株ほど調整に時間が掛かります。この理屈は説明しなくても分かりますね。参加者が大型株ほど多いからですよ。どちらかと言えば、人気株の中でも大型に近いシャープやアイフルでも良いのですが…山手線論理の話ですよ。通常はこの程度の調整期間が必要です。その2銘柄のチャートを参考に掲げておきます。

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カタルの相場見通しは、基本的にお休み相場ですが、仕手材料株が賑わえるかどうか…。あるいは調整をする本筋の金融株の株価動向に、非常に興味を抱いています。目先は6月の第1週目が買い場になる可能性が高いからですね。株価は大きく上がりませんが、下がりもしないと思っています。むしろ参議院選挙を控え、二番天井と言うか…強含みの調整波動になる可能性もありますね。金曜日に米国株が金融出口論で下げているようですから、明日の月曜日は安いのでしょうが、目先はむしろ買い場になる可能性が高いでしょう。三菱UFJの株価の位置なども興味があります。あとは日銀が長期金利を、上手くコントロールできるかどうか…。メディアは住宅金利の固定化と変動化の話題を報じていますが…本物の成長期に移管する可能性は非常に高いのです。(ただ現在は変動金利の選択の方が良いのではないかな? 急激に金利は上昇しない筈です。)

それは「失われた時代」と呼ばれる時間が、日本に味方しています。米国より日本の方が環境に恵まれています。安倍政権は思った以上に上手くやっていますね。あとはメディアの誘導の仕方です。今日の日経新聞はビッグデータの話が一面でした。日本の基礎構想をスマート・コミュニティーの方向性に持って行くことが出来れば、日本は3%なんてもんじゃなく7%程度の経済成長が実現できるでしょう。この未来の話は、まだ早いので今日は省きますが…捨てたものではないのですね。興味のある人は産業革命の時代推移を調べて置くと良いですね。

今日は調整波動の見所を、いくつか書きました。「相場は相場に聞け」と言う市場経済論理の話しをしているのですね。官房長官がアベノミクスに対する副作用問題の話を持ち出すあたり、なかなかで捨てたものではないのです。分かるかな…鏡の話しなのですが…。この様な表現のニュアンスで、僕の想像の一部分を感じられる程度になれば、あなたも一人前の部類でしょう。調整局面には、それなりの見所が満載されているのです。この休み方をよく観察することが、未来の儲けに繋がるのですね。だから、しぶとく相場を観察しないと儲けられないのですよ。お互いに頑張りましょうね。

投稿者 kataru : 11:38