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コラム

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心の揺れ(2013年06月23日)

人間心理とは不思議なものです。世界的なスポーツ大会において、実力が拮抗していると思われる組み合わせでも、ゲームが一方的な展開になることが良くあります。バレーボールや卓球、テニスなどは良くそのような光景が見られます。何故、このような一方的な展開になるのでしょう。前評判では実力が拮抗しているのに…。きっと、試合中の精神面が大きく影響していると思われます。この精神状態の変化が上手く出ていたのが、今回のサッカーです。コンフェデレーションズカップでは、ブラジルとは0-3で、イタリアは3-4、そうして今朝、行われたメキシコは1―2でした。ブラジル戦は完敗でした。良いところがあまりなく、一方的に世界の壁を思い知らされた試合でしたが、イタリア戦も同じような展開かと思われましたが、善戦しましたね。イタリア戦は意外な展開でしたが、メキシコ戦はあまり良いところはなかったようです。ここで注目されるのは、イタリア戦なのですが…、ブラジル戦での結果を受け日本に対しイタリアに油断があり、日本はブラジル戦の雪辱のイメージが強かったのでしょうね。この精神面が試合結果に繋がったのでしょう。それに引き替え、今朝のメキシコ戦は、日本選手のモチベーションは、イタリア戦に比べ低いように感じられました。

きっと微妙な心の揺れ具合が、結果に結びつくのでしょう。人間とは不思議な動物ですね。最近、タイガーウッズは復調してきましたね。あの離婚騒動の時から、叩かれ大きく落ち込んでいました。普通の人間は、そのまま圏外に去りますが…流石ですね。世界のトップと言うのは強靭な精神力が要求されるのですね。自分自身の生活を思うと、如何に自分自身が精神的に弱いか、よく分かります。何故、トップに立てないのか? それはやはり努力が足りないからですね。寝る間を惜しみ、全力投球で戦ってないからです。人間と言うのは…余程の精神力がないと、レベルアップが出来ないものなのでしょう。イチローはマズマズの成績を残せましたが、決して世界のトップと言う訳ではありません。松井や松坂に至っては、2流の領域ですね。ダルビッシュは、どうかな? これからですね。果たして、一流の評価を勝ち得るのかどうか…。遼君は残念ながら、そろそろ賞味期限切れですね。プロの世界は厳しいですね。センスと実力の関係も面白ものです。遼君などはセンスがあるように感じましたが…、だから人気になりCMに使って貰えるわけです。

この目に見えない内面の心の動きが、現れるのが株価です。金曜日は、ほぼ予想通り米国株安にも拘わらずに、日本株は切り返してきました。金曜日の原稿を書いていた時は、本当は寄り安…と考えていましたが、実際は違いましたね。あの日の実感としては、10時ごろから10時半ごろかな? 僕が原稿をアップするときは、まだ200円以上安かったですからね。このような動きは、調整が一巡したサインになります。多くの投資家が米国株安を見て、一段安を感じていたのに…、虎視眈々と新規参入を狙っている筋は、売り物が薄れている所に、打診買いを入れ始めるわけですが…。だんだん買えなくなると、徐々に買う株数を増やし始めます。実はカタル君も、これまでは打診程度で分けて買っていましたが、徐々に株数を増やし始めています。まだ確認が取れた訳ではありませんが、概ね、下値を固め始めたようですね。

自分の欲と恐怖心に戦う心理は、新興株ほどよく表れます。カタルは一貫して007を薦めていますが、当初の6万円台は見向きもされず、株価が上がってくると徐々に参加者が増え始めてきました。でも最初の買い増しをした時は、おっかなビックリだったのです。確か…記憶によれば158000円前後の買い増しだったと思いますね。その後の買い増しは4月の下旬の20万を前にした攻防ですが…あまり怖さを感じなかったのですね。それは時間の経過があるからですね。その時は上がると言う、確信に近いものがありました。案の定、株価は急騰し始めますが…村田との提携が発表されたのは、事前予想通りで資本提携からそろそろ6か月近いので、何か出ると思っていました。問題はここです。340500円と言う村田の提携後の株価を買った時は、恐くてこわくて…思わず、ヒェ~と叫び声を上げたほどです。本当は怖い時は、恐怖を感じたものは、勝者になる筈なのですが…。

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その後、企業業績の発表で、参加者は改めて現実を確認させられ、再び恐怖が甦ったのですね。故に26万円のストップ安です。もし業績変化のタイミングが近いなら、一発目のストップ安で、止まる筈なのですが…残念ながら、手が入りませんでしたね。この動きは、おそらく業績の変化率が読めないのでしょう。あるいは仕掛け筋の意向通りなのでしょう。カタルは一度、このストップ安を買っています。2回に分けて翌日も…、演出の可能性に賭けていました。でも実際は違いましたね。20万円の揉み合いで下落が止まればラッキーとあの時は考えており、実際はさらなる下落も想定はしていました。しかし僕は、買い増した株価位置の15万程度までしか、下値を見てなかったのです。仕方なしに、このラインが切れたので、ここでリスクヘッジの為に建玉を減らしています。26万で買い14万台かな?…で、損切りをしているのです。トホホ。セオリー通りの2段下げで、株価は止まり、現在は反転を始めています。

これは想定している動きですね。それならば…、何故、14万で売ったのか? 単純な理屈なのです。全ての信用分を現物に出来る資金余裕が無かったので、現引きできない分を売ったのですね。鍵足チャートなどで見ると、既に買い転換しています。しかし、ここから買い増すには、まだ勇気が必要ですね。むしろ、この株価なら26万の玉が、回転し始めてからで充分でしょう。5月15日、5月16日の玉が回転し始めなければ、つまり16日の265000円が、分岐点の攻防と思われます。ただ、ここ数日のチャートの形は素晴らしい動きを見せています。全体が売りに押されても、直ぐに買いが入りますからね。

さて007は分割を発表しました。何故でしょう。
当初、友達から電話で、そうして読者からメールを貰い分割の発表を知りました。人間と言うのは、色んな想像をする物です。その幻想を元に行動を決めますからね。最初に、この話を聞いた時は…単純に、何故、このタイミングで発表なのか? しかも10月との事ですね。かなり先のことを、今発表する理由は…。会社側の意図を読もうと考えたら、流動性の増加ですね。日々の1万株の商いは多く、この会社の発行済み株式総数の10%を超えます。しかも値動きが人気で大きく動く様子で、明らかに実態を上回る人気が存在します。まるで遼君のようです。実力が具わってないのに、期待感で買われています。素質があるからですね。株価が大きく動くことは、流動性がないからですね。分割すればよりスムーズな値動きに繋がる可能性が生まれます。それが狙いかな?と考えました。

更に…ひょっとすれば、契約の単価が高く業績が激変する可能性も考えました。現在の中期計画が正しいとすれば、村田との契約単価は1円にも満たずに数十銭なのでしょう。カタルはDRAMがCPUに変化すると、価格が100倍にもなるので…1円でも安いと考えています。この単価が10円なら…えっ!!33億となり、一気に一株利益が激増し、株価が100万200万と言う、希少銘柄になることを会社側が危惧し、分割を早めに発表したのではないか?との…妄想が頭をよぎりましたね。ひょっとすると…、村田やルネサスへ搭載される価格は…なんて、思ったのです。メールにもそのような幻想も書き返信しましたが…。

詳しく会社発表の資料をみると…、東証が売買単位を統一させようと指導しているためでしょう。多くの売買単位が実在しており、トラブルの元になっています。単純な発注ミスがあったりして事故になっていますから、本来は統一させるべきなのですね。1000株単位に一本化すれば良いのです。どうも東証は100株と1000株に移行させるようですね。

発表文によれば、売買単位も100株に変更されるようで、単位株の実質的な意味は変わりません。本来、分割や併合では株価の価値は変わりませんからね。流動性の供給と言う狙いでもないようです。しかし人間と言うのは、面白い動物ですね。一つの変化を与えると、様々な連想が働き、想像を膨らませます。でも村田の発表から一連のここでの材料の出し方などを見ると、かなり作為的な仕掛けを連想しますね。なにしろ394000円から133200円ですからね。この意味は、どういう意味でしょうね。僕らが、あまりに早い段階から仕掛けていたので、あとで007の価値を知った連中の仕掛けかも知れませんからね。この下げは買うための演出かも知れないし…。ただそれならば、材料も出さずに一気に持ち上げても良さそうにも感じますね。その方が玉は集まる筈…。こんなところで値固めが長いと、信頼感がドンドン増幅されますね。ただでさえ期待感が高い銘柄です。

全体が弱い中でのこの動きは2010年の春を連想させます。あの時は、まったく買うものが無かったのですね。最初007に惹かれたのは値動きでした。10万円に届かない時に、何故、強いのか、最初は不思議だったのですね。そうして調べたら…QBに魅せられたのです。あれから3年を経て、ようやく、眉唾か…と諦めていたQBが製品化され、一連の提携など…。何と言っても東大とのコラボなどは、ユビキタス社会の入り口銘柄に相応しい地位にあるようにも感じますね。会社側も日々、変化していますからね。時代の流れが非常に需要で、妄想は膨らむばかりです。しかしカタルは手痛い失敗を、ベンチャリでも犯しています。だからレポートでは現物で1株に拘っているのですね。どうせ6万なら、なくなっても良いわけです。パチンコで負ける金額ですよ。現在の株価は24万ですから、チョッピリ手痛い出費という所でしょう。でも多くの人にとって、笑って見過ごせる程度の金額の筈です。

本物なら、叩かれても、叩かれても、ダンダン強く逞しく育って行くものですからね。やがて世間が認める一流のレッテルを獲得できるのです。ビートルズの最初の切っ掛けは、たった1枚のバック演奏のレコードから始まったのです。あの時にブライアンが、キャバーン・クラブに出かけて行かなかったら、世界に羽ばたけなかったのですね。ココ・シャネルは、自分の価値観を信じ、行動を貫いたから、今の世界的なシャネル・ブランドが生まれたのです。僕らは、今、ビートルズの熱狂するあの少女であり、その帽子は何処で買ったの?と聞いているおばさん的な存在です。末永く、育つのを陰で見守ってあげるスポンサーになってあげたいと願っています。たった1株でも参加者になれば、それでいいのですね。ドリーム・チケットのユビキタス。