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2013年07月28日

クラウド

IRNETを始めて15年程度になります。失われた時代に突入した1998年の時に始めたのです。あの時に証券マンを辞めて新しい分野へ転職するために、技術を磨こうとインターネットに焦点を充て、始めた日記のようなホームページが、何時しかブログと言う呼び名に変わりました。今ではインターネットは、パソコンからスマフォの時代に変わりましたね。様々なサービスが展開され、ドンドン生活が豊かになっていきます。この原動力はソフトバンクのパラソル戦略です。モデムを無料で配るヤフーBBが採用した戦略です。なかなか繋がらないヤフーBBに、当時はヤキモキしたものです。

カタルは自説に「拘り」を持っているようです。それは様々な経験を積んで自分の考え方に裏付けがあるからです。しかし取り組みが未熟な段階からスタートを切る為に、当たることもありますが、途中で流れが変わる場合やカタル自身の認識の間違いなどで、相場にならないことが良くあります。問題はその時に拘り続け、その期待に賭けるか…それとも素直に自説を転換させ、時代の流れに身を任せるかです。時代が正しい選択をするとは限らないのですね。証券マンは、常に日本の政策は正しいとの仮定で物事を考えます。しかし現実は違いました。

この挫折が僕にとって負担でした。自己否定が始まります。失われた時代との戦いはある意味で苦痛でしたね。伸びるはずの相場が、途中で腰折れします。どう考えても買収をして切り売りした方が儲かるのに…。何故か、理論価格を時価が下回る日々が続きました。これだけ株が上がっていると思われるのに…、日本の株式市場は、未だに論理価格を下回ったままです。一例を掲げましょう。カタルが良く採り上げる三菱UFJの純資産価格は801円です。しかも毎年54円の一株利益で14円の配当ですから、40円は内部留保され続けますね。来年は841円、再来年は881円となるのです。何故、628円なのでしょう。配当利回りは2%を超えるのに…0.3%にも満たない定期預金をしている人が、大勢いるのです。何故なのでしょう。

こんなバカな現実が、まかり通る「失われた時代」に挫折感を覚え諦めたのが2010年ですね。お金が回らない時代に呆れましたね。年金ファンドの運用担当者はどうかしていますね。1%にも満たない国債を大量の保有し、金融界みんなで日本国を支えています。痛み分けをしています。パナソニックやソニーシャープは沈み、残されたのは販売網を持ち、海外に事業転換した自動車だけですね。製品は駄目ですが、世界の家電を支える電子部品は価格競争力を維持しています。それは技術躍進の先頭を走っているためですね。新聞を読んでいると、良く分かります。村田の素晴らしさは、常に改善を続けています。TDKも京セラも…。ただこの製品群が、このまま時代を乗り越えられるかどうか…

モノ作りと言う概念を変えなくてはならないように感じています。最も付加価値の高い産業は何か? 人々に感動を与えるものですね。ここに尽きます。人により感動を受ける度合いは違いますし、価値観は大きく変化します。ゴッホの絵に100億円以上の価格が付くこともありますが、あの絵を見て10円でも要らないと言う人も居ますね。これからの時代、変化のスピードが、更に速くなるのでしょう。それはスーパーコンピュータなどの登場により5年、10年と掛かっていた基礎研究が、僅かな時間で出来るようになってきました。更にクラウドの概念の発達ですね。MTIラボの所長に日本人の伊藤譲一さんが抜擢されたのは、人と人を結びつける価値を買われたと言われました。つまり「情報の価値」です。これからの時代は「クラウド」の発展と利用の仕方で、劇的な変化が起こりますね。「アンティキテラ島の機械」の解析は、色んな科学者の発想が生きたと言われています。一つの発明などは、何かがヒントになり解明が進むのでしょう。

アラブの春は、情報の発展により他国の動向がつかめ、個人自らが「情報」(考え方)をネットに投げ入れた石に、世間が反応し、流れになり、やがて時代の「うねり」となり、革命が進行しました。おそらく産業にも同じことが始まっている筈ですね。クラウドサービスを、どう利用し、活用するか…。この覇権を成し遂げる企業が、これからの成長株でしょう。ある意味でソフトバンクは、この流れの中に位置しています。考えてみればソフトバンクがアイパットなどを企業の売り込み、作業効率を大きく変えています。「クラウド」はキーワードの一つになりますね。「クラウド」と言う言葉の概念は、インターネットの背後に隠れた大型コンピュータの情報網と言う解釈が、正しいのかどうか分かりませんが…要するに世界中の人を結びつけるネットワークでしょう。

カタルの書いた原稿にヒントを得て、改良を加えればいいのです。カタルの書いた原稿をヒントに自分の相場観を修正すればいいのですね。昨日の原稿は未完成ですね。明らかに頭の中の考えが見えていません。長期金利が0.8%を下限とするボックスを割れるという事は、日銀のオペが勝っているのでしょう。つまりお金の需要が膨らんでいないことを示しています。規制など何らかの影響により、貸し出しが鈍っているのでしょう。カタルは不動産向け融資が、今後も膨らむと言う予想で、ケネディクスを参考に掲げて相場を解説しています。

もし金利が下がるようなら資金需要が伸びてないので、アベノミクスは失敗するかもしれませんね。逆に大手都市銀行などのアベノミクスへの対応が完了したサインと見れば、相場は、次のステップに移行する筈です。つまり1Qの業績変化に失望した段階から、新しい相場がスタートすると言う見方もあり得ますね。昨日、富士通ゼネラルは為替の損失で一旦は売られましたが、直ぐに買われています。僕は良く調べてないので分からないのですが、為替と言う要因は企業対応により克服できますね。つまり一時的な要素です。良く調べてないので、良い事例と言えるかどうか分かりません。ここで言いたいことは、アベノミクスの停滞感が生まれ始めていました。しかし都市銀行と言う金融機能は、あまり早く時代が急変すると振り落されるのですね。システム移行にはある程度の時間が必要なのです。そういう事を言いたかったのです。

消費税が徐々に…、そうだ、昨日の新聞には、カタルが以前、提唱した1%づつの段階的な引き上げ案が載っていましたね。この意味は消費を刺激し続けるのです。上限を設けずに、プライマリーバランスを実現できるまで、消費税を引き上げればいいのです。弱者救済制度は国民総背番号制の採用で、所得を管理し現金を補助として還付すれば良いですね。米国のフードスタンプのようなものです。農業を自由化させても、この方式が利用できます。お金の流れを一元化させれば、すべて管理が可能になります。まぁ、与太は兎も角、長期金利の低下は、次のステップに移行できる合図との理解とアベノミクスの失敗と言う二つの意味があるのでしょう。

人間は考える動物です。ホンダは自動学習する自動走行カーが、コースを最短時間で回る実験をしたところ、ある時に事故が発生しコースが壊れたそうです。そうしたら時間を短縮できたのですね。だから自動学習するその自動車は、今度はそのコースを壊し、自ら道を切り拓いて走り出したとか…。自動学習するコンピュータの発展は、新しい事象に対し、どう対応するか? 金利が下がるという事は、実態経済の活動が鈍っているという事の表れなので貸し出しを増やすような政策を、更に進行させねばなりません。

秋にも投資減税の政策がスタートするとか言われていますが…どうなるのでしょう。僕は信用創造が、人々に希望を与える必要不可欠の要素なので、最大限に恩恵を受けるケネディクスを参考銘柄に掲げています。不動産向け融資が伸びると、ドンドン利益増大のための投資が増えますね。おそらく一部で2014年問題などのビル需要予測を懸念する人が居るでしょう。しかし日本が元気になると…投資がどんどん増え、世界から人が参加し、東京に新しい拠点を儲けますね。観光業の発展もその効果の中に入ります。現状の条件しか見てないから、予測と言うのは常に狂うのですね。相場と同じです。常に相場観を修正しないとならないのです。新しい事象が生まれると、その現象が次々に周りのものに影響を与えます。カオス理論ですよ。

ケネディクスは1Q、いやあの会社は12月決算なので2Qですね。その2Qを増額させたところから、株価が調整入りを明確にしました。しかしカタルは2003年から2007年の8億から146億円に膨らむ利益成長を念頭に置いているのです。だから今回の僅かなブレは、それほどの下げに繋がらず、何処かの時点で転換し、新高値を目指しますね。0.7%台に落ち込んだ金利は、日銀のオペに引きずられ、更に下がるようでは完全なアベノミクスの失敗になります。ジャブジャブの資金を生かし活用するのが本来の正論の動きですね。カタルが昨日解説した3回目のチャレンジの意味を噛みしめてみると良いのです。

分かりますか?おそらく多くの読者はネット利用の筈です。カタルは証券マンの頭の中を論理的に公開しているつもりです。時代がどの選択をするかは分かりません。事実、過去に何度もカタルはチャレンジして、その度にやられてきました。武富士の時は最高裁の今井判事に…ベンチャーリンクの時も、ダヴィンチの選択も日本の金融システムに…。本来、正常な選択なら株価は伸びていたはずなのです。ITバブルの時は…僅かな年収でしたがそれでも2000万円ラインだったかな? その後の2003年からの時は、1億レベルまで達成しましたね。今回は3日目です。僕は現役を辞めたので、今度は年収を基準には出来ません。今の所、当初投資額から8倍前後をウロウロしています。資金の乏しいカタル君はレバレッジを掛け投資するので、どうしても仕掛けては投げを繰り返しています。要するに転換点が見えないのです。待つのも一つの戦法かも知れませんが…どうかな?

そう言えば、読者からエリオットの波動論の解説ページを紹介して頂きましたね。テクニカル分析は解釈が難しいのですね。日柄とか…、彼らは後講釈だから当たっているように見えるのですね。しかし現実の相場は、後講釈ではないですね。見えない未来に挑戦するのです。株価の波動論は、ある意味でリズムがあります。しかし最近はアルゴリズム投資の影響を受け、瞬時に変化し、その波が目先は間違っていても広がります。このイレギュラーをどう解釈するのでしょう。僕の解説と同じ範疇です。市場の中の一つの考え方に過ぎません。要するに、未来は誰にも分からないから、自分で色んな人の意見を聞き、自らが選択するしかないのです。

投稿者 kataru : 09:23

2013年07月21日

すもう

八百長に関与してないと判決を受けた蒼国来を、大相撲ファンは中国との尖閣問題にも拘らず快く迎えているようです。2年半のブランクのなかで、今日の一番を残し、これまで5勝をあげていますが、14敗と連敗記録を更新している大道に比べれば立派な成績なのでしょう。ロシアではアレクセイ・ナワルニーと言う野党指導者のブロガーに有罪判決が下され、プーチン体制が問われているようです。小さな出来事が、切っ掛けになり様々な展開に発展するカオスは、秩序を乱す現象ですからね…。株屋は経済に関係ない事象も相場論理に組み入れてみるようです。

それにしても今場所は、面白いですね。今場所は新十両の活躍が目立っています。モンゴル出身の青狼に、島根県出身の琴弥山、そうして十両優勝を決めた石川県の遠藤、エジプトの大砂嵐です。十両に返り咲いた芳東は熊本ですが、新十両の4人は個性があり、面白いですね。琴弥山は1999年5月に序の口にデビューして、通算85場所で十両に上がったとか…。この琴弥山は史上4位のスロー出世で今年30歳です。残念ながら今場所は既に9敗と負け越しており再び陥落でしょう。十両以上の関取になると大部屋から個室が与えられ、付け人も付き一人前に評価されるのだそうです。これまで最年少記録は貴花田光司君の17歳2か月で、理事長をしている北の湖もはやく17歳11カ月でした。今でこそ立派に責務を果たしている北の湖も、若い頃はウイスキーをラッパ飲みして、マンガ本を読んでいる少年でした。みんな若い頃はバカをやるものですね。親方のかみさんに手をあげて角界を去った人もいます。

この遠藤は、日大出身でアマチュア横綱、国体横綱と言うタイトルをぶら下げて入門し、この実績から幕下格10枚目からのスタートで、今年3月にデビューしました。10枚目の3月は5勝2敗、3枚目の5月も5勝2敗と連続で勝ち越して十両へ、今場所は千秋楽を残し14勝1敗の好成績です。徳真鵬に敗れました。昨日の大砂嵐との一番は完全な負け戦でしたが天性の機敏さか…、きわどく勝ちを拾いました。その対戦相手のエジプト出身の大砂嵐も好成績で、あと1番を残していますが9勝5敗ですね。もう一人のモンゴルの青狼はカタルが好きだった朝青龍の仲間です。親父さん同士がモンゴル相撲で仲が良く、その縁もあり朝青龍の紹介で相撲界に入ったとか…。こちらは入門から、なかなか芽が出ずに…関取になるまで47場所も掛かっているようです。兎に角、コツコツと実績を積み上げてきた印象です。年齢は24歳ですから琴弥山に比べれば、ずっと…期待できますね。大砂嵐は21歳で、わずか8場所で関取になったので青浪のもたつきを朝青龍が怒るのも無理がありませんね。

昨日は、大一番を前に、白鵬は緊張していましたね。最初の仕切りでつっかけ、二度目は待った、三度目にようやく息を合わせるとは…。横綱も稀勢の里の力量を認めているので心の中で焦りがあったのでしょう。今場所、横綱初挑戦に向かった稀勢の里は、序盤からしきりに余裕がありませんでした。やはり横綱と言う関門にプレッシャーを感じていたのでしょう。スピードが命の日馬富士も、勝ちを意識するので動きが委縮しているようです。このような成績では、引退の話が出てくるのでしょう。相撲界は実力本位で組み合わせも強い者同士が組まれていきます。毎日、調子の悪い者同士や、調子のいい者同士など…星が拮抗している者同士の争いになっています。あの八百長事件があり、相撲に緊張感が生まれているように感じますね。苦労して上がってきた小兵力士のチェコ出身の隆の山は、3歳の時に父を亡くし、母子家庭で育ったのだそうです。体格に恵まれず先場所まで、6場所連続の負け越しで危機にあります。今場所は十両11枚目で、既に負け越し確定で現在まで6勝8敗です。今日、何とか勝っても十両に残れるのかどうか…勝負の世界は厳しいですからね。どうでしょう。

相撲は、あの「しきり」に魅力を感じます。両者の心理状態が表れているように感じるのです。あの独特の緊迫感が魅力の一つです。力士のおかれた家庭環境や関取まで上がってくる過程には様々なパターンがあり、背景を知れば知るほど、興味が増す世界です。現在の実力は角界でおそらくNO1なのでしょう。しかし精神力のひ弱さで、チャンスを逃した稀勢の里は、何故か、北の湖を連想させる憎々しさを感じます。本人はそんなつもりはないのでしょうが…。日本人横綱を期待されている稀勢の里が精神的な壁を克服し、グローバル化に敗れている日本株と同様に、そろそろアベノミクスで復活して欲しいですね。今日は選挙ですね。ぜひ投票に行ってくださいね。8時まで投票できますから…。

昨日と言うか今朝ですが…ゴルフは全英オープンが行われており、松山君は痛恨のペナルティーを科せられました。松山君は6打差の11位、ウッズは2位ですね。好投を続けるヤンキースの黒田は、今日は援軍もあり、なんとか勝利をものにして活躍しています。43歳のリベラが救援に失敗したこともあり、勝利を逃したこともありましたからね。株もそうですが…仕組みを知れば知るほど、奥が深くなっていきスポーツも楽しめます。株式投資はお金がかかっていますからね。僕のように派手さを求めなければ、際を歩む必要はありません。昨年から述べているように、三菱UFJ一本でも充分な成果が得られますね。まだ4ケタになってないのですから…。器は確実に4桁ですよ。十両優勝を果たした遠藤の力量は、どの程度なのでしょうか? 郷土の英雄であり日大の先輩の輪島のように横綱まで行けるのでしょうか? 

株には、それぞれ色んなルールのような、定石も存在します。その動きは人間心理に起因するものが多いようです。「材料出尽くし」などの諺は、相場観を象徴したものの一つですね。相場は「悲観の中で生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感と共に消えていく」と言う表現は、人間心理を突いていますね。どの分野も、知れば知るほど面白くなり、嵌っていきます。株の場合は論理的な動きが背景にありますから、読みは面白いですね。グーグルが、何故、13億ドルも出して、設立が僅か3年のWazeという会社を買収するのでしょう。当初はアップルが5億、フェースブックが10億と提示したとか…。007の「HEMS Pack」も大きく育たないかな…。やはり子供の教育は英語よりプログラミングですね。

世の中の読みも、やはり面白いですね。今日は相撲から遊びました。

投稿者 kataru : 10:52

2013年07月15日

ルビコン川

今日の日経新聞を見ると、カタルが述べていることが書かれていますね。

先ずは1面の「物価考」の特集ではカタルが述べているフリードマンの恒常所得仮説が載っています。希望がなくては、消費は膨らまないのです。その為に重要なことは資産価格なのですね。日本の失われた時代は資産価格の劣化が原因の一つです。これは意図して行われたのではなく、プラザ合意以降、円高阻止の為に過剰流動性を創りだし、銀行の貸し出し管理が出来なかった大蔵省と日銀の管理ミスなのですね。その為にバブルつぶしが始まり、地価を下げたのです。その損失が膨らみ日々の収益を食い続けてきたのです。資産の劣化が毎日生む収益を食べたので、空しい自転車操業が続き、希望が失われました。過去の清算の為に無駄な働きを強いられたわけです。政策責任ですね。元首相の宮澤さんも、しきりに晩年は反省していました。もし彼が最新の経済論文などを読んだり、勉強を怠っていなければ防げたかもしれないのです。

同じく1面には企業の不動産取引の話が掲載されています。カタルが年初から何度も指摘している信用創造の動きですね。ようやくお金が動き出しているのですね。この動きを加速させねばなりません。まだ実際の地価動向はほとんど動いてないのですね。これから消費税が上がり駆け込み需要が期待できますので、実際の統計数字は上がってきますが、数字と言うのは、後で付いてくるのです。株価の動きを見れば分かりますね。007などはまだ期待感のところで動いています。実際の数字が表れる時期をカタルは来年の2月だと考えていますね。株価はその前の段階で期待感から高値を追うのですね。この現象は全てに共通します。恋愛でもそうですね。いきなり結婚したり、子供が出来たりするわけじゃありません。先ずは切っ掛けがあり出会いが生まれ、感情が高ぶり交際が始まりますね。

株の相場も同じなのです。世の中の動きは全て同じですよ。今の日本はこの感情の高ぶりさえ生まれてないのです。ようやく2010年10月に日銀は過去の過ちを認め、政策を転換しましたが…誰も信じてなかったですね。それは包括的金融政策を実行した白川さんの態度が追い込まれた対応だったからですね。そうして黒田さんになり異次元緩和のショック療法ですが…カタルのような人間でさえ、前回と今回の日銀政策会議の対応を見ると、この人は本当にリフレ論者なのかな?…とも思いますね。市場は正直ですよ。株価の数字は指数先行で戻っていますが、売買高はなかなか戻りませんね。リート指数を見ても大きく戻っているとは言えません。グラフを見れば一目瞭然です。

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非常に緩慢な動きでしょう。この原因により狙い通りに、なかなか相場が動かないのですね。政策効果が生まれてない訳です。岩田さんの「逐次ではなく適性との…」認識が市場とのズレを示していますね。米国のSP500は新高値ですね。市場と政策が一体化しています。既に緩和後退を市場は消化したわけですよ。ところが一番強いはずの日本はもたついています。原因はハッキリしていますね。本当は岩田さんの発言は正しいのでしょう。しかし正論を受け入れない市場の状態であるという事です。だから市場の選択は「MUTOH」なのですね。真打が登場せずに前座の流れになっています。自民党の集金システムは健在ですね。僕なんか、私設秘書の実体を知っていますからね。呆れる構図ですよ。

ただもともと今回は二番天井なので…ある程度、想像はしていました。あと2週間程度の時間の中で、期待感をどの程度まで演出できるかどうか…。本日の日経新聞はその事を述べています。今週の株価で、ケネディクスの動きが注目される所以ですね。既に異次元緩和と言う手段を用い、カエサルはルビコン川を渡ったのです。黒田さんは本当に市場原理主義者なのかどうか…地位と言うのは甘い蜜ですからね。冒険はしないものなのです。果たして筋通りの展開を見せるかどうか…焦点は此処にあります。

投稿者 kataru : 08:58

2013年07月14日

株価は語る

昨日はチャート論より時代性が非常に大切だと述べました。例えば株式投資で言うなら、いくら良い個別株を見つけて投資しても、全体の市況が上向きでなければ株は大きく上がりません。この事に似ていますね。いくら優れている会社でも、日本全体の景気が後ろ向きでは企業業績は伸びないのです。ところが両者が一緒の方向性にあるとき、企業業績は大きく伸びますね。株も同じですね。株価全体が上向けば、個別株の値上がり率も高くなります。ITバブルを思い出せばわかりますね。あの時の光通信やソフトバンクの株価は異常な値上がりを示していました。

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しかし株価全体の位置、すなわち過去の動きからの株価が位置している場所でも、ある程度、企業の業績推移が見えます。市場原理とは…株価は企業の実態を表しているものなのです。さて今日はカタルが惚れている007の株価面、チャート面からの解説ですね。まず、この会社は2007年11月に上場された若い会社です。上場時の初値は40万円だったようです。任天堂への組み込みソフトが過剰に評価された株価だったのでしょう。その後、低迷し2010年初めに株価が動意づきます。その時にカタルは、何故、この株だけが上がるのだろう?と疑問を感じ調べたらQBの存在を知ったのですね。当時はまだ10万円に届かずに割れていましたが、買い始めた途端に株価が上昇し、あれよ、あれよという間に394千円まで上昇しました。カタルは直ぐにQBが製品化され、市場に広まると考えていましたが、実際は違いました。このQBが製品化されるのは2013年ですからね。実に3年近く開発に時間を要しています。

カタルは村田との資本提携を聞いて、再び参戦したのが昨年暮れから今年に入ってからです。最初の買いは6万円台でしょう。株価上昇と共に買い続け、最高値は先日、村田との協業第一弾が発表された時に、ストップ高を付けた340500円が最も高い買いです。有言実行のカタル君、「先ずは1株買い、株価が2倍になったら1株買い、そうして村田との発表があったので更に1株買い、次に買い増しするときは黒字化したら買う予定ですね。」実際はもっと株数を持っていますが…、事前に述べたようにカタルは公言した以上、実行するのが筋だと思って生きているので、この言行に従ったまでの話です。しかし、いくら事前に公言していたとは言え、株価が飛んだ時に買うのは、やはり馬鹿でしたね。反省しています。しかしこの考え方は基本的に正しいとも思っています。

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でも最近、再び、ムラムラしてきました。それは株価推移なのですね。この感覚は長年証券マンをやっている人は、分かると思うのですね。通常、素質がない株は、初期波動がこんなに強くなりません。今回の相場の始まりは村田との資本提携が発表される前の株価5万円台がスタート地点です。チャート論の始点は12月10日の52700円ですね。そうして5月13日の394000円で第一上昇波が終了します。つまりおよそ7.5倍の初期波動ですね。この株価波動が第一波だと考えられます。おそらく第二波動はこの7.5倍を最高に6月7日の133200円が基点になるのでしょう。仮に同様の倍率なら株価目標は995840円になります。394000円から下げ幅の倍返しなら654800円が次に目標になり、2倍返しの株価波動なら915600円ですね。本当にそんな株価になるのでしょうか?

最近の株価動向を見ると…6月7日への急落は驚きました。正直に言えば20万円は割れても仕方ないかな?…とも考えていましたが、15万円ラインで止まると思っていました。しかし驚いたのは6月中旬の上昇過程ですね。そうして困難だと思われていた26万の壁を一時的にしろ破ったことです。6月24日に277700円を付けていますね。この株価は最初のストップ安の26万を上回ったのです。通常、駄目な株はこのラインの壁を破れません。しかし折角、関門をクリアしたのに直ぐに休みました。この下げからの買いは実に強力なのです。何故なら6月7日から24日には全体市況は悪かったのですね。その中で逆行高していたのは、明らかに誰かが玉を仕入れているから、あの動きになったのです。故にカタルはてっきり、会社側に近い筋の買いかと勘違いしましたね。そうかもしれませんが…違うかもしれません。今の所はこの筋の狙いは分かりませんね。しかし実弾をかなり保有しているのは間違いないでしょう。

もともとプロ好みの素質がある株は、そう見つかるものではありません。上がる株はある程度、推察は付きます。しかし一流の領域の素質を有している銘柄は、なかなかないものです。カタルが惚れる程ですから…きっと、他にも同調者は居るでしょう。ピジョンも沢井も上がることは分かっているのですね。時代性を見れば明らかですよ。そうして介護のツクイに、食品の味の素やニチレイなどは、年金ファンドの候補銘柄です。でもカタル向きではありません。その理由は派手さがないからです。スター株にはなりませんね。儲かるのでしょうが…高利回りの債券と同じ感覚です。今なら石井久が述べているオーストラリアの国債なども、その範疇かもしれません。日本の円は確実に円安に向かうでしょう。何故なら、ホンダの寄居新工場は国内の生産移転の範疇ですからね。国内生産が復活するわけではありません。日本は電気料金が高く、労働コストも他国と比較すれば負けていますね。このような劣勢を跳ね返す環境になるまで、やはり円安は進むのでしょう。

話しはそれましたが…折角、277700円まで買ったのに…現在は21万円台で低迷しています。ここで玉が手に入るからでしょう。更に実体の業績変化が急激な立ち上がりでないのかもしれません。村田との共同開発のモジュールの組み込みソフトの単価は分かりません。ただ株価を見れば相当に安いのでしょう。もし高ければ、既に反応していて不思議ではありません。家電用品安全法の改正は1月で、この秋に売り上げが立つと思われます。村田のモジュールはおそらくスマフォにも使われているのでしょう。月産2800万よりもっと伸びるはずですね。他のスマフォ対応製品は、増産に追いつかずに追加の増産体制になっていますね。カタルが来年の2月と述べたのは…単価の推測が、可能になるからですね。その時、セグメント別の売り上げを細かく発表するかどうか分かりませんが、少なくとも村田のモジュールへの売り上げの推移は、ある程度、形が見えるとみているからです。故に今年12月までの業績の実体が、来年の2月に発表されますから、この時期に会社側は増額修正をして、黒字化が見える可能性があります。でもこの21万の揉み合いは株価位置が、先日、話したように、前の揉み合いより高い位置で調整していますね。まだ分かりませんが、この株価位置で、株価が崩れずに揉み合いを続ければ続けるほど、期待感が膨らむようになりますね。

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10万円以下で買った人は、この揉み合いで通常は売り、別の株に離れるものなのです。6月7日からの上昇は、全体が弱い相場の中での上昇で、明らかに誰かが買っていますね。通常はあの時期に、株価は上昇しませんからね。あの上げは非常に強いのですよ。全体市況が弱い時に逆行高するような銘柄は、通常、必ず、背景に何か存在するものです。ただまだ慌てて玉を買っている様子もないですから…やはり数字が見えないのでしょうね。25日線が75日線とデットクロスしたのが、27日で、その後、通常は下げるのですが、株価は下げずに現在の株価位置をキープしており、この位置をキープすると仮定すると、再びゴールデンクロスを間もなく迎えます。これは一つの変化日ですが…反応するかどうか…。先週の週足の形は、大幅上伸の後、6月28日の陰線、そうして陽線をはらみ、再び陰線の抱きですが、先週末の株価は216000円でした。つまり28日の215500円の上に位置しており、明らかに売り物がかすれているようにも見えます。

ただ、大きくなるためには、まだ26週線の乖離が大きく、本当は待った方が理想ですね。現在は1週間に6千円ほどの上昇のようです。今の26週線は165338円ですね。あと10週間ほどかかります。あと2か月もすれば非常に綺麗な形で調整を終えることになりますが…。何故か、この「陰の陽の陰」の形は、何かを暗示しているようにも見えており、カタルの心が動き始めてもいるのは事実です。ただ5月17日は大陰線ですから、やはり大事に育て、乖離調整を続けた方が良いようにも感じる次第です。株価も人間も同じですね。休む時は、確り休んだ方が良いのですね。どうせ秋には新高値を目指すわけですから慌てなくても良いようにも感じています。そうすればケネディクスで儲けたお金を、全てぶち込むことが出来るかもしれないし…なんて、勝手な想像が膨らむところですね。

投稿者 kataru : 12:14

2013年07月07日

クラウドサービス

日経産業新聞によれば、「電気用品安全法」の改正は来年の1月となっており、今、家電各社ではその対応製品が続々と開発されていると言います。この意味はスマフォで家電操作が出来るようになる法律の時代対応ですね。いよいよユビキタス時代です。東電はスマートメーターの設置を急ぎ、日本でもエネルギーの効率管理が行われるようになります。近い将来は、自動で人間の体温や寝息から体調を推測し、エアコンが室温や湿度の調整から心地よい風を生む、安らぎを売り物にする製品が生まれます。センサー機能を組み合わせ、効率的なエネルギー管理をするわけですね。

スマート・コミュニティーの意味を、皆さんは良く知らないでしょうが、日本では鉄腕アトムのようなアニメが生まれ、未来志向が強い国民性が生きるのでしょう。この法律の改正によりユビキタス時代が、より一歩近づき、日本の家電業界が復活するかもしれません。やはりカタルには、「007」が非常に有望に見えますね。HEMSという標準技術を活用し「ECHONET Lite」と言う同社が提供するシステムの実用化が始まります。全ての家電に007の技術が使われる日が近いかもしれません。

このようなスマート・グリッドの活用を日本で推し進め、世界に輸出すればいいのですね。システムの構築と輸出の為に、我が国が苦手とする総合力の活用が政治に求められます。MITの伊藤さんの能力ですね。省庁間の派閥争いを超えた調整能力です。既にITSを含め、わが国にはたくさんの未来技術が開発されており、出番を待っています。キャッシュレス社会を、何故、構築しないのか? 日本にはパスモにスイカやエディーと言う優れたお財布携帯の仕組みがありますね。GPS機能とビックデータを組み合わせれば、税務署も警察も大幅に規模を縮小できます。不正のない公正な競争社会が実現できます。この仕組みを欧米に導入しようとするから、権力争いが激化します。だから、まずはアセアンから導入すればいいのですね。アジアの覇権を情報分野で握ることです。

お金の管理が出来れば、後は簡単に的確な政策が実行できます。中国の致命的なミスは、地方が勝手に開発競争をして、全体のバランスを欠いていることです。もしこのような情報管理が的確にできていれば、無駄な投資が省け、効率的な資源の活用が出来ますね。スマート・コミュニティーの話を、度々、カタルが公開し展望しているのは、この分野が必要不可欠な産業で、必ず、時代の流れはこの方向性に向かうのです。最近、007はクラウド・サービスの分野にも、事業展開を図っているように見えます。KDDIは近年、様々な付加価値サービスに力を入れています。ドコモもそうですね。遅れているのはソフトバンクでしょう。ソフトバンクは海外展開に注力していますからね。仕方ないでしょうが…ドコモやKDDIの取り組みは注目されます。

まだ分かりませんが、カタルが目指すソフト産業の拡充を模索している方向性にあります。ソニーにその可能性を見ていたのですが…なかなかソニーは始めませんね。逆にスマフォとテレビなどの垣根が低くなり、情報の一体化が進んでいるようです。ケーブルテレビから図書まで含め、インターネット・サービス(クラウド・サービス)は無限の広がりを秘めています。「いつでもどこでも」のキャッチフレーズが売りのユビキタス社会、最近はこのクラウドに生活の利便性を感じるようになってきましたね。

例えば、英会話の勉強を、インターネットを通じテレビ電話で学習する講師は、人件費が安いフィリピン人が、日本人の会話の相手をするサービスなど…。ドコモはクラウドでパソコンの使い方やスマフォの使い方を指導するサービスを展開したり…。世の中が便利になってきましたね。遠隔地操作でパソコンを操作できるようになっていますからね。カタルのイメージするのは、日本に眠っているソフト資産の活用ですね。NHKは日本国民から受信料を取らなくても、眠っている資産の活用で、その経費が賄えるかもしれませんね。アーカイブの活用をもっと便利にする必要性があります。料理から学習まで、様々な豊富なコンテンツが眠っています。このような情報もビッグデータの活用の範疇に入るのでしょう。何もリアルタイムのインターネット情報だけが、ビッグデータの対象ではないでしょう。勿論、交通の渋滞情報の活用などは大切ですが…。

カタルが最近、感心しているのは、朗読の無料ページが増えてきましたね。「青空朗読」「朗読のページ」などです。勿論、著作権が切れている昔の作品が多いのですが…朗読は上手く楽しめますね。インターネット・ラジオから様々なサービスが提供されています。クラウド・サービスは、世界中の人が参加しているのです。

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007はそんな未来社会を創る一翼を担う会社の一つなのでしょう。株価の解説も、少ししておきましょうか…大切なのは休む株価位置ですね。3月のオレンジの揉み合い、4月の水色の揉み合い、5月の緑の揉み合い、現在は、その3つの揉み合いの上で株価調整をしているように見えますね。「相場は相場に聞け」。先日、発表された村田との協業は第一弾に過ぎないのです。その第一弾の売り上げは、今年後半にも明らかになるでしょう。何度も会社の説明会のビデオを見れば自然に、カタルの馬鹿さ加減が、理解できるようになると思います。今日は七夕ですね。東京は晴れており、久しぶりに織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)は、デートを出来るのかな? 今晩は東の夜空でも眺めてみるかな…。

投稿者 kataru : 09:06