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ピカ一企業の007(2013年05月19日)

ようやく娘夫婦がロンドンへ帰り、我が家の短いイベントも終了しましたね。ここ2週間程度はいつもの生活のリズムではなく変化がありました。義理の息子はシティーで働いておりほとんど残業はしないそうです。それに彼の行動を見ると、今回も1週間以上の休みを取っており、一体どれだけ休めるのでしょうか?まるで日本人の感覚とは大きく違いますね。義理堅く、日本人以上に日本人らしい気質のようです。やはり家族と言うのは、原点で大切な宝物なのでしょう。核家族が定着した現代より、おばあちゃんやおじいちゃんと共に暮らし、世代を超えた家庭環境が、きっと教育にも望ましいのでしょう。昔の日本はそうでしたね。人間が薄っぺらになったのは、この辺りに原因があるのかもしれません。相場など見ると、あまりに短絡的な動きですからね。

さて今日はピカ一の折り紙を与えている007こと、ユビキタス3858の解説ですね。一つはバックボーンです。近年の家電は、ほとんどがリナックスなどのOSにより制御されています。冷蔵庫にエアコン、テレビ、洗濯機など…その機械の動きをコントロールして人間が求める動きをさせるわけですね。この操作を遠隔地からも出来るようにする事が認められたのが今年の4月からです。スマフォも膨大なデータの通信速度を高める為にWiFiを使い別回線で処理し、近距離サービスもスマフォ一台で、何でもできるようになります。今はどの家にも家電の製品ごとにリモコンがあるでしょうが、今後は全てスマフォが代用するようになるでしょう。手元にスマフォが一台あれば、大概の要求を全て成し遂げるようになります。カーナビもスマフォと融合されるのでしょう。農業の遠隔地操作も…色んなことが実用化されます。いつでもどこでも…のユビキタス社会の到来ですね。

その基本的な組み込みソフトに特化しているのが007と言う会社なのでしょう。最初は任天堂向けのゲームにWiFi機能が使われ、今度は村田がスマフォや家電に応用します。007単独と村田との協業は、天と地の差があります。例えばソフト開発です。007は小さな会社で、折角、有望な技術を持っていても応用するためのソフト開発をする技術者が多く居ません。村田は大手企業なので通常の半年体制でしょうが、007はQBを見ていると3年程度掛かっています。つなり時間が1/6に縮まったのでしょう。今回の提携はWiFiだけのモジュール提供ですが、他への広がりが予想されます。これまでの動向を見ていると、QBの開発なども他社と協業し始めていますね。例えばアットマーク社との製品開発から販売はこの5月から開始され、小さな液晶を使った製品に応用されたり、遠隔地操作を可能にする製品に投入されているようです。さらに富士通コンピュータテクノロジーズとの協業では、プリンターからATMなどにも応用できるようですね。此方に仕様などが載っています。

ここでカタルが思うのは、007自体は小さな会社なので開発要員が多く居ませんから、製品開発が遅れます。故に協業活動を通じて製品への応用が始まったばかりなのでしょう。村田は代表的な事例なのでしょう。ビッグデータの処理、活用が言われていますが、007のSQLは多くの実績があります。「DeviceSQL R5.0 は、空間検索機能(最大ROMフットプリント 20KB)を追加し、携帯電話、デジタルカメラ、カーナビ、PNDなどのGPSが搭載された機器向けに、地図情報や地点情報といった2次元(x, y)データおよび3次元(x, y, z)のデータ型のサポート、R*-Treeインデックスを使用し、目的のポイントを高速で検索できます。また、少ないメモリでも効率よく高速に検索する全文検索機能(最大ROMフットプリント 165KB)をサポートしており、機器の中に保存されている複数の文書等の中から目的の文字列を高速に検索することも可能となります。」と説明されています。

分かりますかね。準天頂衛星「みちびき」に代表されるシステムはまもなく4機体制になりGPSの精度が上がると無人機のよる開発が進むようになったり、携帯の位置情報からの情報検索がピンポイントで可能になります。今回、製品化される村田とのWiFiモジュールだけでなく、007の抱える技術はユビキタス社会に欠かすことができない組み込みソフト群で、応用範囲は無限とも思える広がりを秘めています。だから株価100万円は通過点で見えない利益の価値が光るのですね。

それを目先筋が株価の動向に一喜一憂して付和雷同的に動くから、人気が一方通行に走り株価が乱高下します。かたるが1株でも現物で…と願っている主旨から逸脱している参加者が如何に多いのか…まぁ、公開している以上、情報の利用の仕方は勝手ですから、文句を言っても始まりませんが…カタルは本来の株式投資のモデルケースとして007を採り上げている趣旨と、皆さんの行動は少し違うようです。自分で調べてみればいいのです。僕は贔屓目かも知れませんが、どう考えても「ピカ一企業」に映りますね。市場に溢れる銘柄の多くは、上値が限定的な銘柄ばかりです。つまり利益成長は限られています。しかし007は無限とも思える可能性を秘めていますね。今回もモジュールの単価が推測できるのは来年でしょう。ようやくQBの完成品が登場したばかりですからね。僕は技術屋でもなく、株屋ですから株屋的な発想では、明らかに2010年に394000円を付けた外部環境より、一回りも、二回りも、今回の方が外部環境は上ですね。

先日、この水準に届いたのは短期筋の動向のようですが…、株価的にみると将来性を示している動きに感じられます。製品が揃ってきており、4月から経産省が認可したWiFiを応用した家電製品の投入は、これから本番を迎えますね。株価は先日、それを予兆したに過ぎません。会社側が保守的な見通しを示すのは、良く分かります。この時期に村田の協業製品の売上をどの程度織り込むかのデータはない訳ですから…。しかし3年後の中期計画を見れば、前倒しされる実績は充分に予想されます。故に株価が大きく崩れる道理がありません。カタルが手替わりの話を実例から紹介したのは、このような逸材を市場が見逃すはずがないからです。必ず評価されます。このワクワク感は、決して消えませんね。むしろ株価が下がると強くなります。先日、カタルは有言実行に拘り、高値で買い増ししましたが、時間との調整にあったに過ぎないだけの話しでしょう。007が発表している提携などをよく精査してみればいいのです。弱小の町工場のような小さな会社が、富士通や日立のブランド企業と、何故、協業などが出来るのでしょう。村田が、何故、資本提携に踏み込んだのでしょうね。この事実は技術評価が分からないカタルの支えになっていますね。僕にはソフト技術は、残念ながらサッパリです。しかしいくつかの事実から推測すれば間違いなくユビキタス社会に対応している一番手の銘柄なのでしょうね。細かい値動きなど、どうでも良いのですね。無理をしない程度に投資していれば、株価の乱高下に一喜一憂せずに済みます。

ケネディクス程度の銘柄なら、いつでもご用意できます。…とカタルは公言しています。自分でもたいした自信家だと思いますが…、長くカタルのページを読んで頂いていれば、ご理解されるでしょう。確かにいくつかの失敗はあります。今回だって小さな失敗ですがグリーの投資時期を明らかに誤っていますね。ブラウザとアプリの差の認知が無かったのですね。アップルやグーグルに3割取られるとは…アップルが独自に拘る訳ですね。独自のメールアドレスやパスワードを取得させ、世界標準を創り上げたのですから…。3割はどう考えても暴利に見えますが…日本人だからそう感じるのでしょう。しかし、この水準が世界基準なのでしょうね。おそらく今回の村田のモジュールからの利益は、10%にも満たないでしょう。この差を考えると…日本人のソフトに対する認識が、如何に低いか分かりますね。この辺りがインテルなどの世界標準企業が生まれない原因なのでしょうね。折角の逸材の筈のルネサスエレが、倒産の憂き目にあうのはこの認識の差でしょうね。

一度大きく崩れた相場は、修復にどうしても、一定の時間を要するのが普通です。一つだけ早期に新高値を更新するケースはありますが、その可能性は今の所は感じられません。ただ既に20万円以下の株価は固めており、そこを大きく割り込むことはないのでしょう。それは全ての環境が動き出しているからです。この辺の感覚はグラフ化した方が、分かりが良いのでしょう。そのイメージ図が下のものです。ソフト技術の広がりは大きく原材料費は人件費だけですから、売り上げの増加が利益に直結します。故に中期目標は作文だと述べたのですね。007のイメージ図は中期計画の説明資料から抜粋しました。詳しくはこちらからどうぞ…。果たして現実評価はどう動くのか相場展開は、また楽しみになってきましたね。あくまでも無理をしない投資を心掛けてくださいね。

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