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カタル銘柄と投資法(2013年04月14日)
昨日は「デフレ・ボトム・ポケット」と言う長い「失われた時代」の最終章の話しを展開しました。本日のニュースは金が下がり、JPモルガンは空前の利益を上げ始めていますね。二つのニュースは結びつくのですが…お分かり頂けるでしょうか? そうです。世界の金融秩序が回復するので、利息を生まない金の価値は失われ、基軸通貨の価値が増すわけですね。先日、GSEの回復の話をしましたが、同じ流れです。基本的にカタルは時代の潮流を観ながら銘柄選別をしているつもりです。故に時間の長い株価上昇が見込まれると考えてもらって良いでしょう。例えば、このホームページを始めた直後に選択した記念すべき第一号のカタル銘柄は「日揮」でした。記憶によれば、1998年の暮れにホームページ「株式市場 日本を考える」がスタートし、日揮の推奨は1999年の春の筈ですね。ホームページの狙いは、株式市場を通じて日本のあり方を考えてほしいと願って始めたホームページです。故に当初は、政策批判が多く、官僚に対する批判も多くありました。最近はずいぶん減っていますが…。

この時期に打ち出した最初のカタル銘柄が当時、経営危機に陥っている日揮でした。見込み違いの受注を抱え、多額の損失を抱えたのでしたが…カタルは原油価格の上昇を見て、日揮は立ち直ると判断し推奨したのでしたね。ただ残念ながら、推奨は1年早く証券マンとしては失格の部類でした。何故なら、1年も早いと時間が開く為に気持ちの維持が出来ず、株価が復活してきて、利食いになるとヤレヤレと売りたくなり、買い増しする気持ちなど、全然、起きないからです。しかし結果は…このチャートのようになりました。1999年ですから、今まで持っている人が居るとすると…株価で8.8倍です。当時の推奨は300円前後と記憶していましたが、当時の読者の人から最近メールを頂いたら推奨価格は250円前後との記述がありました。まぁ、どちらが正しいか…調べれば分かりますが、面倒ですから300円にして、14年で8.8倍ですね。かなり優秀な投資成果ですね。年率20%近いのかな?
最近では話題によく登場させるJトラストは、群を抜いていますね。流石に最安値ではカタルは推奨していませんが、300円台に買っていることは事実です。その後、分割をしましたから、株価は150円台という事でしょうが…かなりの成果です。一方、危ない銘柄ばかり取り上げている訳ではありません。カタルのお気に入り銘柄に、ピジョンがあります。覚えて居られるでしょうか? 今でも、持っているのかな? 在庫整理でもたつく前、たしかデンマークの年金基金だったと思いますが…大量に買っており、その後、在庫調整の失敗から株価は大きく下がりましたね。中国事業の在庫管理の失敗です。澤井製薬は何度も登場していたはずです。カタルはゾロ薬の公認派でしたからね。一度、お医者さんから「ジェネリックは、そんなに伸びないよ。」…とメールを頂いたことがありました。何しろプロパーの力が、昔は違いましたからね。最近は時代の流れもあり、澤井も力を付けたので売り込み部隊も、きっと増員されているのでしょう。お医者さんは基本的にセールスに弱いですから…大手の製薬会社が強いのはプロパーとの関係ですね。昔から澤井の株価は高かったのですが、最近は一段と株価は高くなりましたね。

僕は現在、まともな企業なら、やはり、まもなく設備投資の循環の流れが始まりますから、ファナックの株が一押しです。まだ景気循環から見て、早いのでカタルはまだ取り上げていませんが、ゲンコツロボットなどの画像をホームページで紹介したこともあります。お気に入りの銘柄の一つです。でもカタルは、年金ファンドのマネージャーじゃありませんから…。長く手数料を追求する証券マンだったので、安全より目先の値上がりを重視してきました。それに多少の値上がりでは手数料が抜けないので、ドラスティックに値上がりする株を、常に探しているのですね。もう少しお金持ちになれば、僕だって博打は避け、やはりピジョンに、沢井やファナックなどの優良株にしますね。そうそう時々、この優良株の中でも、思わぬ落とし穴があるもので…オリックスと言う株が倒産の危機にあったことがありましたね。その時にカタルは1万円以下の株ではないと…大推奨をしてタイミングが早かったために、追証になったりして苦労した思い出があります。この銘柄をタイミングよく捉えたのは…、流石…小手川君でしたね。個人で大量に買い大儲けしたのでしょう。彼は今でも株を持っているのでしょうか? 僕はタイミング悪く、どちらかと言えば銘柄は当たったけれど、苦労した思い出があります。しかしオリックスはこれからですね。どちらかと言えば、米国型金融に近い存在なので、これからもっと上がるでしょう。別にカタルはボロ株ばかり、推奨している訳ではありません。
今回、打ち出した「アーク」7873を調べたら、意外な事実が判明し株高への確信を更に深めました。そうそう金曜日の記述に数字の間違いがありましたから、訂正しました。2006年の営業キャッシュの金額が違っていましたから訂正しました。まぁ、大勢に影響はありませんが…。追って、この話は今日の市況の載せるつもりです。カタルの場合、証券マン当時の癖で…調べる前に買うのが、癖になっていますね。今回だって、僕はクロトンの行動を読み間違っています。あの緩和策を聴いて…真っ先にカタルストックの銘柄の中から、アークを選択したのです。あの日の寄り付きは184円だったかな? その翌日は180円だったのですね。そうしてレポートに書くから9日も1000株買って、レポートに書いたから…と思い、みんなの気持ちになる為に、ストップ高の株価で指値をして買い、更にその翌日も、その次も連日、買っています。僅かずつですが…。だんだん調べたら調べるほど、よく見えてくるのです。今は、確実に上がると思い始めていますから…困った性格ですね。トホホ…。
でも、やはり007には遠く及ばないと思います。日揮で示したように…15年の歳月が流れますが…5年、10年と末永く持っていたら、どうなるでしょう。本当に日本を代表するトヨタやパナソニックのような会社に、育つかもしれませんね。息子がプログラマーなら、就職に薦めたい会社です。残念ながら息子は倒産寸前の会社に就職しましたが…もう立ち直ったから、彼は良い人生経験をしましたね。
最近になって日経新聞はROEの話を、時々書くようになっています。この考え方を世の中に一般化させねばなりません。だからカタルはグリーやDENAを支持しています。日本人は付加価値の大きな企業を育てねばならないからです。新成長戦略の銘柄の中から組立ソフトを選び、カタルは007に夢を抱いています。だから株価が緩んだから、皆さんは1株でも良いから、現物で買ってくださいね。そうしてもう一株、買値が2倍になったら買ってください。20万円で買った人は、40万円になったらまた買います。売りじゃないですよ。更に、村田との協業事業が発表されたら1株買い、黒字になったら1株買ってください。下がる場合は想定していませんが仮に下がったら、またカタルは必ずフォローします。事実、この銘柄は2010年の春に20万円前後で大量に持っている筈です。故に先日、株価が6万円台の時に同じ金額で買って欲しいとフォローしています。もし実行しているなら、既に大幅な利益になっている筈ですね。お客様の中で、資金の少ない人は、最初に買った20万円の分を利食いしても良いでしょう。それでも残った株数は、3倍になっている筈です。資金のある人は持続で、更に買い場を探します。
何故、カタルが、今日はロングランの期間の長い話をしたのか?多くの人はネット証券の戦略に踊らされているからですね。それは投資方針として間違っていると思います。株式投資の神髄は、企業の成長と共に儲けるのが筋ですね。そうなると売買は少なくなり、自然に長期保有になります。カタルは、故に007を現物で買って欲しいと願っているのですね。最初から3年や、5年ぐらいを念頭に掲げ、ヤフーの事例を引き合いに出したのです。こんな銘柄は珍しいのです。20万程度のお金が、いきなり数百万円にはなりません。しかし時間を掛ければ100万円は通過点と述べています。それは企業の成長を見れば、分かりますね。組立ソフトは非常に付加価値が高い産業です。先進国の新産業戦略に、特に日本のような少子高齢化の国には、絶対に必要な産業ですね。これからどんどんソフト技術の価値は高まります。ハードよりソフトです。基本的には…。
しかし頭のいい人間が、そう存在するわけでもなく普通の人も食えねばなりませんから、「先進国の回帰」で製造業が復権すると…、金型のアークが脚光を浴びます。本当は金曜日の日経新聞の一面に自動車産業の増産記事が載っており、株価は高いかな?と考えていましたが…、今の市場には人が居ませんね。情けなくなる位に、証券マンらしい人が居なくなりました。だって製造業が復権し、自動車産業の増産が始まれば、当然、製品を作る為に、金型が大量に必要になります。生き残った中小企業は、僅かなのですよ。当然、注文は殺到しますね。
ただ金融相場の中盤で、まだ若干選択が早いかもしれません。これは早いだけの話です。既に新成長分野の政策が求められ、円安が進んでいますから、実際の成果として、製造業もまもなく物色が、始まりますよ。最初は金融株ですが…。だってカタルは当初から、金融相場の第一ステージの終了は、三菱UFJの700円台と述べていますが…もう指呼の間です。まぁ、のんびりやりましょうね。20年以上、見捨てられた証券界の復活です。末永くカタルのページを、毎日読めば、何れ一緒にお金持ちになりましょう。そうしてみんなで一杯やりましょうね。