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豊かさとは…?(2013年01月13日)
昨日は株式教室で「株の売り場」のテクニカル面の解説を少ししました。まぁ、さわり程度の感触ですが…すべてを理解してもらおうとも思っていませんし、僕のキャリアを理解するのは、所詮は無理なのです。だって僕はこれまで30年から学生時代も含めれば40年くらいの歳月を、株価の動きを読むために捧げてきたようなものですから…。もし自分の人生の中で、正しく基礎を伝授してくれる人がいたなら、僕が経験してきた様々な失敗を犯さずに時間が節約できたことでしょう。でも残念ながら小さな証券会社では教育制度も限られますし、先輩の経験則の伝授は限られた範囲でしか伝わりません。学校の教科書のように整理されていれば効率的で良いのですが…なかなか株の世界は奥が深く難しいのです。経済学だけでは理解出来ませんし、数学や言語能力…など様々な基礎知識がないと成功できない仕組みになっています。
今日は考え方の論理のなかで先日、NHKの番組を見ていたら、これは素晴らしいヒントだな…と感じたのでご紹介しておきます。その番組の様相はこちらです。どうぞ…。僕も原稿を書く為にもう一度、聴いたのですが最後の方が切れている様で…? 最終部分は此方から、補完しました。マット•リドレーって、分かりやすく現代社会を解説していますね。
このプレゼンと言うか、授業の中で僕が何度か解説しているリカードの比較優位論の話が登場していますね。この授業は分業化により進化するスピードが速くなっていると述べていますが、人類の進化は近年、非常に早くなっています。携帯電話を見れば分かります。先日、「京」の話をしました。コンピュータが発達し、今まで考えられなかった生産方式などが生まれる事でしょう。どんどん進化は早くなりますよ。もう直ぐ、ロボットが人間社会に共存しますからね。日本はこの分野の研究開発に、もっと傾斜すべきでしょう。自動車産業やファナックなどの工作機械部門は世界トップで、膨大な需要は世界中に存在し、少子化と言うキーワードを強みに生かせますからね。製造ラインではファナックの他にも安川など、沢山の産業の基盤が存在しています。先日、グーグルが自走式の自動車開発をしており世界トップ水準だと述べました。勿論、トヨタも取り組んでいますよ。しかし要は、やはり頭脳部分ですね。カーナビの進化に期待しています。ツガミは汎用品開発で中国の成長により、一時、人気になりましたが、所詮はファナックに敵いません。まぁ段々、話がそれますから、この辺にしないと…。
既に先程紹介したビデオを見ているとすれば、皆さんはそろそろ限界に近い筈ですから、簡潔に話を進めなければなりません。産業革命が始まった英国では、国民一人あたりのGDP、所得を倍増するのに150年の歳月がかかったと言います。ところが米国では倍増するのに僅か30年だったとか…。更に近年、中国やインドでは、その「何分の一」かの時間で達成したと言います。アベノミックスもそうですが、今の日本はこの成長力を加速させようとしています。故に株価も上がっているのですが…。
昨日の1月12日の日経夕刊には、東大名誉教授の月尾嘉雄さんが「豊かさのV字回復」と題してのレポートが掲載されています。私の話を理解するためには読んでみて頂きたいものです。この記事には、挫折者のヒントも隠されています。「経済のV字回復」から「社会のV字回復」を述べられています。豊かさとは、一人あたりのGDPを増やす事が、本当に幸せなのかという問いですね。豊かさとは何か?と言う命題です。
昨日は新潟に帰る為に久しぶりに東京駅に行きました。ついにあの古くなった鉄鋼ビルも解体されていましたね。更に昔、僕が通っていた和光証券が入っていたビルも解体されていました。きっとビルを新しく建てるのでしょう。東京駅は昔の駅舎を残し現代風に変えましたが、日本ではまだまだ使えるビルを、古くなると壊して新しくしますね。古くなった配管や空調などを取り換え半永久的に使える芸術的な価値を有する建物は残せないのでしょうか? アントニ・ガウディのような…。更に現代ではロンドンのシティー周辺の街並みは味がありますね。ラグビーボールのような建物やロイズの建物など…。
何故か、自民党が目指しているアベノミックスは、方向性が少し違うように感じているのは僕だけの現象でしょうか?