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五倫五常(2012年09月17日)

国民感情とは不思議なものですね。尖閣諸島の国有化で20億円と言いますが、海洋資源などを含め、経済的な価値はどれくらいになるのでしょう。一度、政府は資源の埋蔵量などの予測を踏まえ、正確な経済的な価値を示せばいいのです。竹島も同様です。勿論、北方領土を含め経済的な価値を予測して合理的に行動を起こすべきだろうと考えています。

日中関係を一時的な感情で損なう経済的な価値と、島の経済的な価値を比べてみる必要があると思います。悪戯に国民感情を煽る報道姿勢も、どうかと思います。面子か…。困ったプライド意識と言うか…軍備の増強を踏まえ、徴兵制度の復活なども合理的に計算する必要がありますね。意見対立の解消は、最後は武力衝突でしょう。やるなら徴兵制度の復活から自前の軍隊を持つことですね。軍事費のGDP1%とかの水準ではなく10%程度ぐらいまで持って行けば、ある程度の軍備は整えられるでしょう。中途半端な外交勝利などあり得ないですね。国民教育も必要です。

コウノトリの大気圏への再突入の映像を見ても、有人衛星へのデータを集めるためには、まだまだ資金が不足していますね。有人飛行は米国、ロシア、中国の3国だけです。自前で打ち上げる技術がなければ、戦争など、とても出来ませんね。第一歩の行動は最終予測までして、勝算があるなら初めて行動に移せるのですね。太平洋戦争のように途中で講和に持ち込むシナリオでは、とても、とても…現実的な対応ではありません。

目先の人気取りの為に、政治的なパフォーマンスをするなんて…前原さんにしても、野田さんにしても現実的な政治家ではないのでしょう。それとも中国漁船が来たら日米の軍隊が駆け付け拿捕するのでしょうか? 日米同盟の行使を米国は同意したのでしょうかね。最低限の行動の裏付けもなく行動を起こす事が問題ですね。東京都知事に煽られ面倒な問題を抱えたものですね。何処かで幕引きにしたいのでしょうが…。今の中国との関係を見れば、事前に国有化の根回しをしてないのでしょう。私が首相なら東京都知事の行動からみて国有化は仕方ないでしょうが、事前に中国側と相談して行動に移すべきでしたね。そうでなければ「戦略的互恵関係」など築けません。中国も首脳部が変わる難しい時期ですからね。この分では米国への事前の根回しも…してないのではないかな?それとも…今のかたちが事前のシナリオなのでしょうか?

物事の考え方は、このようにあらゆるパターンを想像しながら考えていきます。株の動きも同様ですね。FRBが9月のこの時期に緩和策を実施することは、大統領選の時期から見ても既成に事実だったのでしょう。僕は一度、米国株を下げてからの発動だと考えていましたが高値圏での発動は新展開を模索する動きなのでしょう。この新展開とは2006年からの金融危機の終了のシナリオなのでしょうね。これがメイン・シナリオです。既にGSEの前倒し処理を発表しており、FRBは雇用指数を前面に押し上げた意義は非常に大きいと思います。だって雇用は経済活動の最終コーナーですからね。つまり新興国の成長が一段落し、新興国から先進国へのお金の流れを演出しているのでしょう。こう考えるのが最も自然ですね。インフレにすれば一人あたりのGDPの低い新興国は苦労しますね。中国へのけん制でもあります。

それにしても中国人の考え方は日本人とは違うようですね。
その意味で昨日のネットサーフィンで有意義でした。江戸時代の学者でしょうが山鹿素行と言う人の存在を知ったことは…。あのユーチューブは解説されていた中朝事実は自分で読まなければなりませんが、要するに日本は天皇を中心に長い期間統一されてきたが、中国は歴代の王朝は度々変わっている。日本人は天皇を貴び君臣の儀を在していると説き、儒教の教えの「五倫五常」の精神に由来した考え方を基礎にしているのでしょう。この考え方の元は日本書紀にある「天壌無窮の神勅」に起因します。まぁ歴史的な裏付けが存在し、日本国民はひたすらこれを守り信じて頑張っている国民で、中国人のようにコロコロと心変わりする人種と違うという事でしょうかね?

人は生きていると様々な悩みを抱え判断に迷いますが、「子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」と孔子の論語があるそうで、「知者は(正しい知識を備えているので)判断に迷う事はない。仁者は(正しい行いを心がけているので)悩む事はない。勇者は(正しい時にのみ力を用いるので)恐れる事はない。」という事だそうです。基礎的な原理原則を守っていれば、自ずと自然に生き方が見えてくるという事なのでしょう。五倫五常と言う儒教の考え方は、人として常に踏み守るべき道徳のことで「五倫」は基本的な人間関係を規律する五つの徳目で、父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信。「五常」は仁・義・礼・智・信の五つで人が常に守る行動の規範ですね。剣道の袴には二本のひだがあり、この教えを伝えたものだそうだとか…。

それにしても…、戦後教育を受けたカタル君は、このような基本的な道徳概念がなかったのですね。この年になっていろいろ考えるものです。ある意味で戦前の教育システムは、いろんな点で優れていたのかもしれません。日本村論理と市場原理主義の考え方はいろんな点で対立しますが…楽天の英語公用語に反発する自分が心に存在し、一方で日本村社会にも矛盾を感じているわけで複雑な心境ですね。だから空売りに嫌悪感を抱き悩んでいたのでしょうが…このジレンマは困った心境ですね。でもようやく…しばらくは良い投資環境が続きそうです。無期限の緩和処置は期待インフレ率を大きく高める効果がありますね。だって結果が出るまで続くのですからね。裁量的な処置の日銀の緩和策ではなく、公正なルールの市場原理に基づく遠大なスケールの実験は続くのです。