長期チャートを見て…(2012年08月19日)

なんどか…このような感情を抱く場面がこれまでもあったけれど…。
今回はあらゆる点で外部環境が整ってきているようですね。基本はもう株価は下がらない。需給バランスが大きく改善されているようです。もともとお金は金利の高いところに集まるようになっています。ただしリスクがなければ…の話ですが、基本的にお金は保守的なのですね。日経平均株価の長期チャートも非常にきれいな形をしています。ただ2008年10月の6994円は、2003年4月の7603円を割れなかった方が、もっと形は良かったのです。一度、新安値を切ったことで、この4年程度の下値の揉みあいは、更なる安値への準備にも見えますものね。
考えられる下げのシナリオは消費税の引き上げで、更に政策当局のどんぶり勘定が膨らみ日本国債の信認が大きく崩れるシナリオしかありませんね。でも国債が崩れるほど円が劣化すれば、円安になり輸出企業が回帰する可能性があるので、やはり株高しかないでしょう。この場合は、一度、下値を確かめてから上がるのでしょうね。ただ既に益利回りの観点から考えて、株は下げようがありませんね。国債利回りが1%を切ったことは驚きでしたが、それ以上に、少し国債が売られると大騒ぎする現在の市場も驚きです。大手銀行の海外向け融資体制は依然として、グローバル化時代に対応しているとは思えませんね。私が役員なら、海外でバンバン社債を発行し融資に回せばいいのです。大手銀行、1行の融資で国の資金繰りが大きく変化する国はたくさんあります。それくらい日本のGDPの規模は大きいのです。
日本政策投資銀行は、日本のインフラ整備技術を新興国向けに輸出すればいいのですね。簡単ですね。これからミャンマーやベトナムやたくさんの国が社会資本整備をしなくてはなりません。日本は嘗てインフラ整備のやり方が非常にうまく先進国となりました。ブラジルは中国を真似て3兆円の投資を決めましたが、中国は日本を真似ましたね。基本は土地神話です。資産インフレを利用して固定資本形成を増やし、社会基盤を築いてきました。金融創造の力を利用した成長です。基本的に信頼が支える金融拡大は人類の成長にプラスなのです。日本の再生エネルギー政策は、ある意味で未来型の社会基盤整備ですね。ヤマダ電機が群馬県の板倉町で実験する省エネタウンは面白い実験で、出来る事なら協賛企業を増やし、もっと大きく進化させないとなりません。本当は福島の原発汚染地区が面白い実験場になると思っていましたが…。いくつかの未来型の社会基盤づくりが軌道に乗れば、一気に情報を駆使した未来型社会、即ちスマート社会が誕生しますね。だから地方分権なのでしょう。
世界で一番高い買い取り価格の太陽光1キロワット辺り42円は、ある意味で面白い実験ですよ。だって税金の直接投入ではなく消費者が負担するやり方ですね。この考え方はいろんな点で利用できそうです。儲かるから次々に参入企業が現れ参加し、投資が起こっています。残念ながら株式市場は大きく動いていませんが…。やはり地方分権を進化させ予算の権限を地方に移すべきですね。その方が色んな形が表れて、一気に未来都市づくりが進む可能性があります。日本人は物まねが上手く、地方議員は視察と称する旅行が好きです。新しい時代を考えるとワクワクしますね。もう一段の中央銀行による金融緩和があれば一気に走り出すかもしれません。既に米国は走り出しているようにも見えますが…どうなのでしょう。
槍ヶ岳で落雷による死亡者が出たとか…。可哀そうに…山登りも命がけですね。きっと難しい判断なのでしょう。天候は直ぐに急変しますからね。やはり遠くから来れば、多少無理をしても登りたい気持ちがありますからね。株と同じで損切りは出来ないものです。僕が登った時も強風でした。雲がものすごいスピードで駆け抜けていき、青空も覗くのですが…直ぐに太陽は隠れたり…残念ながら周りの山は見えず、遠くに、たぶん野口五郎岳じゃないかな?…が、わずかに見える程度でした。益利回りとかPBRの観点から考え、論理的に不可解な現象は長くは続かないと考えていますが、山と同じで先の話は分からないものです。