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雪の東京(2011年02月11日)
今日の東京は珍しく朝から、終日、雪でしたね。降り方は小降りになりましたが、今も雪がちらついています。今日は休日ですが渋谷までN響を聴いてきました。今日はチョン・ミョンフン氏の指揮で「マーラー/交響曲 第3番」でした。結構、人気が高い人ですね。彼の指揮はこれまで2度ほど聴いている筈です。クラシックと言うのは、何度も聴かないと味が出てこないと言うか…分かりませんね。聴けば聴くほど、だんだん奥が深くなると言うか…耳に馴染んでくるようです。最近、妻が働くようになり、NHKの「朝ドラ」を二度ほど観ます。朝は僕一人で見るのですが…。夜、妻が観るので、一緒にまた観るのですが、ドラマと言うのも、二度、観ると別な面を感じるのです。
1回目には気付かなかったセリフの意味合いや、役者のしぐさが深みを増してくれます。ただやはりドラマだから…学芸会のような三文芝居のような面も現れます。実に面白いものです。人生、通いなれた道でも、毎日違った景色が見れるように…自分の心の置き所によっても違った見方になるものです。
実験とはいえ、最近、空売りをするようになりましたが、あれほど毛嫌いしていた空売りですが…最近は違和感がなくなってきました。証券マン当時は、空売りには罪悪感が常に付きまといました。日本を売るようで日本国民の姿でない…とか、証券マンが売りを仕掛けるようでは、誰が日本を支えるのか?…とか、こんな観念に囚われていたわけです。故に国策批判に走ったわけですが…今は社会的な不満は消えました。そりゃ、今でも社会体制が不健全だと考えますが、僕が思っているような危惧を、世間一般の人は抱いていないわけです。
先日の名古屋での選挙の投票率の低さはなんでしょう?
日本国民は何も考えていませんね。政治家が政争に明け暮れる時代ですから、末端の国民は何も考えないのでしょう。ただみんな、漠然と不安は抱いているのでしょうが、自らの手で何とか世の中を変えようとは思ってないようです。
ただチェニジアやエジプトでは閉塞感が極まり、世情を揺るがしていますが…GDPが3万台の日本はまだ食えますからね。多少、原油価格が上がっても、小麦価格が上がってもインフレだとは騒いでいません。ただエンゲル係数の高いGDPの低い国では死活問題だから政情が揺れるわけです。
市場原理が働かない株価に危機感を抱いた株屋は何人居るのでしょうか?
まぁ、日本国債が格下げされても、所詮は経常収支が黒字で自前の資金ですから、円安・物価高の悪魔のシナリオの幕は、なかなかおりません。この閉塞感はどんな形で変化するのでしょうね。日立のような企業は、まだ余裕があります。しかし作っても赤字計上のテレビ業界はどうでしょうか? 何故、新しい付加価値を求めないのでしょうか? 3Dなどの技術的な付加価値ではないですね。最後は文化ですよ。だからネット・テレビの情報の付加価値を前面に訴える社会システムを構築すれば、世界の覇権を握れます。総務省もここに経営資源を投じるように指導する役人が居ないのでしょうか?
まぁ、こんな風に幻想は膨らみますが…最近は別の時間を求めている自分が居るわけで、不思議な空間の中で時間を送っています。