« 後片付け… | 最新の記事 | やはりできないや… »
ユリアンナ・アヴデーエワ(2010年12月05日)
今日はなじみのショパンピアノ協奏曲第一番を聴いていました。既にかたる君は10年以上N響のCプロの定期会員になっており、ようやく音楽が楽しめる段階にきたかどうか…全くの素人なのですが、かみさんが音大のピアノ科を専攻し仕方なく好きでもないクラシックを聴くようになりましたがいいものです。最近、年々、何故か好きになってきました。同じ曲目でも指揮者により演奏の内容が…と言うより雰囲気と言うか全く違うのです。その違いがあるし…今日のようにピアノとオーケストラの掛け合いというか…主張と言うか、なんとなくピアニストも自分の個性があるようで同じ曲でも違うのです。当然、オーケストラによっても響きが違うのでしょう。今日は好きなシャルル・デュトワの指揮でした。彼はすごいね。僕は一番好きです。でもあんまり知りませんが…。驚く事に彼は僕より19歳も年上なのです。…にも拘らず、格好いいのです。一度、帝国ホテルのエレベーターの中で一緒になったことがありますが、兎に角、いい男です。
彼の奥さんであるアルゼンチン出身のマルタ・アルゲリッチは45年前の1965年にショパンコンクールで第一位になりました。丁度、この年に中村紘子が第四位に入賞しました。実に45年ぶりにショパンコンクールで女性のユリアンナ・アヴデーエワが第一位を獲得しました。ロシア出身だそうです。ロシアで想い出すのはスタニスラフ・ブーニンです。1985年のプラザ合意の年に優勝します。その後、彼は亡命するわけです。まだ東西冷戦が続いている時代の話です。ポーランド出身でフランスに長く居たショパンは恵まれていたのでしょう。この一番はベートーベンのように同じ旋律が繰り返され、兎に角、せつない恋の世界を謳っているようで泣けてきます。僕だけかな?この心の高鳴りは…好きですね。
弱冠25歳の彼女は、かみさんは言わせるとすごい。と言いましたが…僕は上手いけれど円熟さと言うかオーケストラとのバランスと言うか…素人の僕にはデュトワが一所懸命に合わせているように聴こえましたね。でも上手いのです。あの強弱のバランスも痺れるものがあります。アンコールも民族的な曲を選んだようです。僕には題名も何も分からないけれど…。彼女があと10年したらまた聴いてみたいです。実は一度だけデュトワのかみさんだったアルゲリッチの演奏も聴いたことがあります。でも覚えていませんね。記憶力が悪いからでしょう。
流石に新しいもの好きに日本人で今日のNHKホールは満員でした。珍しいな。実は最近N響は年寄りが多く若い人が少ないのです。そうして演目にもよりますが人気のない演奏だとかなり空席が目立ちます。今日はチケットが取れずにB席でした。2階席の後ろから2列目です。普段はS席で前の方なのですが…先輩から教えていただきクラシックは音の広がりからいって2階席が良いのだそうです。だから2階の前の方が良いですね。皆さんも是非クラシックを聴いて下さいね。僕の経験からいって10年以上掛かりますね。でも演奏を聞く前にCDなどで事前に何度か聴いてから本番に臨んだ方が二度も三度も楽しめますね。やはり何度か同じ曲を聴くとだんだん味が出てきます。是非、皆さんもクラッシクに足を運んで下さい。
僕はN響に恩もないけれど…なくなると寂しいので…此方からチケットを買って、一度、足を運んで聴いて下さいね。やはり生演奏は違います。