尖閣問題から…(2010年11月14日)
僕は最近、日本の問題を考えると、いつもマスメディアの方向性に疑問を感じます。
今回の尖閣諸島の問題について、中国漁船のビデオ映像の漏洩問題で海上保安庁の職員の是非を問う話に終始しています。
しかしこの問題は難しいのです。
歴史的な時間軸を何処に置き領有権を主張するのか?
それとも国の成り立ちを(日本国の出来る過程)海図からみて判断するのか?
まず尖閣諸島の領有問題の本質を考え、沖縄の問題も含め日本と言う国をどう見るのか?
更に、尖閣問題から国防論に発展させ、主義主張を通して行き、戦争まで発展したら、僕らの子供を戦場に送る勇気があるのかどうか?
普天間基地問題も単なる移転ではなく、米軍基地をグァムに移転させるなら、当然、日本は自分たちで守らねばなりません。日米同盟を破棄し自衛隊を日本国軍に格上げさせ徴兵制度の問題を話し合わねばなりません。軍隊を持つのかどうか? 自分達の子供を兵士にさせられるのか? ところが…メディアは子供のような話に終始させ焦点をぼかし視聴率を稼ぐだけしか頭にないようです。
自分たちだけの主張を通す、義務も果たさない議論に終始するメディアの内容だから、日本国民のレベルが低下しますね。経済問題も同じですね。お金は欲しいが経営には口を出すな。少ない配当で我慢しろ。株主に平気で嘘をつく経営者が会社を預かっているのです。だから株価が下がっても知らんぷりです。

上の地図は御馴染みの絵ですが…
航空写真でみると大陸棚の様相が分かり中国の主張も頷けます。大陸棚の主張が正しいなら…韓国と争っている竹島はどうでしょう? これは日本に帰属しますね。中国は日本を支持しなくてはなりません。更に北方四島はどうかな? これは誰が考えても日本の領土ですね。でも大陸棚はソ連とも繋がっています。




沖縄も独立国と言う見方もありますね。でも…国家が主張する国境と言う概念は正しいのでしょうか? まもなく情報は共有化され言葉の壁も低下し、経済はどんどんグローバル化しています。経済界では国際会計基準が整備され、国際比較が容易なように金融庁は「XBRL」と言うシステムを導入しています。これで容易に国際比較も可能になり国家の概念が消えます。中国は米国債の割合を減らし直接、資源開発に乗り出していますね。会社の株式を買っています。円高だ、ドル安だと騒いでいる昔の考え方はおかしいな。
僕は株屋として、証券マンのプライドで株を買うものだと思ってきましたが…経営者に裏切られ、株式の本質を守るべき法律を司る最高裁に裏切られました。金融規制は仲間を縛る悪法で人間としての行動を制約しています。悲しい事に喰えない証券会社は自らルールを曲げて増資合戦を演出し、更には日本を捨てて海外に向う始末です。悲しいことです。日本人が日本を愛せない時代ですね。複雑な心境で株屋を辞める事にしましたが…お客さまの心情を考えると…裏切り行為のような罪悪感に苛まされます。でもギリギリまで我慢したのです。
今回の海上保安庁の職員は「国民は知る権利がある」と言っているそうです。
国家機密に絡み内部告発を奨励する法律が小泉・竹中内閣の時に誕生しました。おそらくゼネコン汚職などを念頭に置いた法律でしょうが…政府は悪い事はしないと言う事で、このケースは除外されているので、法律の改正が問われています。しかし内部告発を誘導するこのような法律は、共産党的な考え方ですね。国民がスパイになって互いに監視し合う。まるで中国の文化大革命的な発想です。検察や警察などの組織の意義はどうなるのでしょう。行き過ぎた安心・安全思考が行動を制約していると考えています。仲間を裏切るような告発を奨励する考え方はおかしいと思っています。そんな法律を作るなら、もっと小学生の時に道徳教育に力を入れるべきでしょう。昔の「修身」のような…僕は知りませんが、多くの人は年を取ってからも、あの教育方針は正しいと思っているようです。
メディアのプロジューサーは、もっと自分達の主張を掘り下げて考え、国民に問う姿勢にすべきでしょう。面白くないですね。茶化すようなレベルの番組ばかりで…。