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コラム

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如何に政策転換を感じることが出来るか?(2010年10月24日)

実はかたる君、ここ数ヶ月様々なテクニカルデータを用い株価を客観的にみるようにしています。
世界の株価は8月の末、9月にはいると上昇し始めます。この理由は米国の中間選挙へ向けた市場整備の一環でFRBの金融緩和姿勢が影響しているものと思われます。皆さんには直ぐに効果が表れないので実感できないでしょうが、中央銀行の存在は非常に大きいのでしょう。匙加減でいくらでも景況感を変えることが出来ます。何度も述べますが、その意味でこのたびの21年ぶりの日銀の政策転換は劇的なことなのです。しかしこの効果は1年も経てば理解できるような目に見えない麻酔のようなものなのでしょう。

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10月に入ると日本株もようやく反応し始めています。早い銘柄は8月末が底で上昇に転じていますが、多くの銘柄は日銀の変化から反応しています。この政策転換を境に出来高が増え始めているのです。先駆しているのはやはり日経平均株価からですね。225銘柄は先物と関連されていますから反応が早いようです。日経新聞に書いてあるように小型株の反応は悪いですね。完全に人気が離散しています。個人投資家の多くは4月の高値期日を迎え売り切りのようですが、この姿勢は間違っていますね。確実にクロスをして更に買い増しするのが理に適っているのでしょう。

代表的な事例として一つ銘柄紹介をします。日本精工ですね。世界経済の二番底懸念から失速すると思われていましたが、中国の自動車販売の好調さなどを理由に再び上昇波動に入っています。アジア地域の発展の恩恵を受ける銘柄のひとつです。かたる投資は小型株中心なので残念ながら効果が発揮されていません。相場の流れには様々な時期があり現在は先ずは大型資本から安心・安全が優先されます。2003年は金融株でした。しかし様々な理由で挫折しました。言っても仕方ありませんが政策の失敗です。故に国内政策に影響を受けづらい銘柄が物色されています。かたるらしくありませんが…相場環境なので仕方ないのでしょう。面白くありませんね。

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