思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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疲れました。(2007年10月07日)

今日は一日中、お勉強です。
ビスタニュースの原稿を書くために、成長株の勉強をしていました。企業が成長する為には、売れる商品やサービスを提供する必要があります。故に成長には売上の伸びが大切です。BRICs関連銘柄のように、単価が上がることがあります。例えば、原油や金などの価格です。もともと1バーレルや1トンの産出費用はそう大きな変化はありません。人件費や掘削機械の単価がいきなり2倍や3倍になることはありません。ところが市況価格は需要により2倍、3倍に価格が上昇します。天候などの異常気象や一時的な需要が背景にあるわけですが、今回の市況価格の上昇は、少し事情が違います。

市場経済に新規の共産圏の人達のGDPが上昇し、購買力が出てきた為に豊かな生活を求め、資源価格が上昇しました。しかし市場原理は上手くしたものです。資源は無限ではありません。よって市場価格が上昇すると購買力が減ります。当たり前の市場原理ですね。そうでしょう。誰だって素晴らしいマンションを購入したいけれど、5億円もしたら購買者は限られます。車の価格も同様です。現在は低価格車の開発競争が演じられていますね。軽自動車ではなくもっと安い価格の需要車が求められています。価格は30万円から50万円です。しかし単価競争をすれば利益は出ません。軽自動車は売れますが粗利は低いですね。ところが一台1000万円もする車は需要は少ないですが儲けは大きいのです。故にトヨタはレクサスブランドを育て始めました。今度は低価格車です。

話を戻します。
BRICsの需要の高まりを受け、資源価格は上がってきましたが、今度は穀物価格が上がっています。明らかに戦略的な動きを感じます。そろそろ成長を続けてきたBIRCsの調整が始まると思っています。今は世界経済の端境期です。先進国と発展途上国の争いかな?そのような見方が正しいかどうか…少しルールを無視したロシアの行動、具体的にはサハリンなどへの利権争いですね。カザフスタンもその傾向を強めています。私は市場原理はバランスが取れた原理だと信じています。故に揺り戻しが生じると、本能的に感じています。だからBRICs銘柄に警告を発しています。所詮、インフラ整備の成長が続く道理がありません。何故なら、高い技術力を必要としない為に容易に真似ができます。

そこで成長力を主眼にビスタニュースで潜在的な成長株探しを10時間もかけて実施したのです。故に疲れたのです。証券マンも大変です。自分で納得できないものは薦められません。故に勉強が必要で…今日は疲れました。明日はお休みの予定です。お休みなさい。