東京マラソン(2007年02月18日)

初の東京マラソンはいろんな意味で話題を振り撒いている様子。僕らの仲間もマラソンが好きな人がいるが、僕はランニングハイと言う現象を味わった事がないし、走る事が楽しいとも思わない。むしろ走る事は苦しみかな? 昔、部活の頃、先輩にしごかれて、苦しかった思い出が残る。僕のマンションのベランダから佃大橋が見え、今も市民ランナーが走っている。2時間09分台がトップランナーの優勝タイムで日本人のトップは11分台とか…
先ほどテレビを見ていたら、格差社会を問題にしていた。自民党は底上げ政策で成長を加速し全体の水準を上げようとする政策、一方、民主党はその前に弱者の救済を求めているようで、正社員と派遣などの非正社員の生涯賃金格差は1億7千万円と述べていた。本当かどうか? (何処の推計数字なのか出所は明らかにしてないが…)

確かに、上記のグラフを見ても分かるように、年々、契約社員、派遣社員や請負社員、パートなどの雇用が増えていることがわかります。しかし実態は、正社員数は3333万人の1984年と、2005年の3333万人は全く同数で、パート、アルバイトや契約社員数などの雇用数が604万人から1591万人に増え、その為に正社員の割合数字が84.7%から67.7%へ低下し、一方、非正社員数の割合が15.3%から32.3%に伸びたのですね。
何か、正社員が減って非正社員が増え、所得格差が生じているという発想は恣意的にマスコミが誘導しているのではないでしょうか? 統計資料を調べていると、よくそのような誘導記事にめぐり合います。この実態も%を調べるとそう見えますが、実際の正社員は減っていませんね。むしろ雇用者数全体が伸びています。企業は足りない人材をパートや派遣などのよって補っているとの見方が正しいのでしょう。
パート、派遣などの社員と正社員の給料格差がつくのは当たり前です。企業は厚生年金や労働保険料を負担していますから、生涯賃金格差を比較すれば、それだけで大きな開きが出ます。実際の格差の拡大は本当に大きいのか? 疑わしいのです。僕らは意図している情報に踊らされているのではないでしょうか? 株屋を何年もやっていると、いつもだまされるので、だんだん慎重になり、昔は日経新聞の報道は正しいと思っていましたが、そうじゃない事実を度重なって経験すると、自分が調べないといけないと思うようになってきましたね。その一例は決算発表なのでよく出くわします。如何に世間一般の観測はいい加減なものか良く分かります。さて続きは「IRNETのSNS」で…今日はこの辺で