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有言実行(2006年08月20日)
少しおかしいな?
最近、いろんな事をおかしいと感じるようになっています。この現象は僕自身が世間の基準から離れているのかもしれません。どっちがおかしいのか…
私は予てから昭和一桁世代を批判しています。自分の母親の世代ですが、既にその母もいなくなりましたが、生前、母は父が自営業の為に国民年金に入っていたのですが、この掛け金がもったいないと言い、父と喧嘩をしていました。父は潔癖症の為か、この掛け金を払い続けていました。しかし母が年老いて年金をもらう年になると、もらうのは当たり前、今度は年金が少ないと文句を言う始末です。
当たり前のように使う医療保険も同じですね。患者は進んでジェネリック医薬品を使おうとはしませんね。まぁ、これは医者に問題があるのでしょうが…自己負担割合が増えればもっと考えるはずです。同じ効果で値段が違う。多少の難点があっても経済効率の方が優先するのが効率化経済でしょう。延命処置をして危険を犯し寝たきりになるリスクを選ぶか、それとも天命に任せるか?常に選択と結果です。医療機関は自分達の責任で薬品の選択を患者に伝える義務があると思うのですが…日本では未だにその選択が患者ではなく医師が行っています。医者は説明責任があり患者に選択させる義務があると思うのですが…そこまで考えている医者がどの程度いるのか? しかし時代はやがてそうなるでしょう。皆で医療制度を考えないと立ち行かない。案の定、沢井製薬の株価は上がり続けています。
先日、秋田の豪憲君の殺人事件があり畠山容疑者が起訴されましたが、この畠山鈴香容疑者は33歳だそうです。テレビで少し聞いただけですが、自分は何にも悪くない、悪いのは全て世間のせいだ。との被害意識が非常に強い人間だとか…株屋に何年も勤めていると、大概、色んな人間に接します。どうにも理屈を説明しても納得してもらいえない人種はいるものです。よく別れた元旦那が、元妻を追い回す事件や、恋人でも同じような事件が報道されていますが、異常性格者は世の中に居るものですね。
先回書いた駐車違反の「わっか」の出頭率があんなに低い世の中ですから、世の中の半数の人間は、少しどうかしている感覚と思わねばならない世の中なのでしょう。悲しい現実です。脱税するのが当たり前、後を絶たないオレオレ詐欺など…道徳教育はどうなったのでしょうね。守らねばならない決まりはあるはずです。そう考えると効率化社会を望む思想なのですが、昔の日本村社会も素晴らしいなと感じることがよくあります。
何故、人間は誇りを失ったのでしょう。アイデンティティーと言っても良いですね。武士道の世界ではつまらない義理や信条などの為に、死を選び美徳とされましたね。今の世の中であの手の精神を維持している人間がなん人いるのでしょう。自分の親分の為に自分が罪をかぶり黙って死んでいく。そんな人間がゴロゴロ居ました。他人の生活などどうでもいい。自分さえ良ければと言う人間が、ゴロゴロ居る世の中になりました。悲しいな。もう少しサムライ小説でも読んで感化されたほうが良いね。
あの世界は合理的でもなんでもないが、素敵な世界です。自ら腹を切るなんて僕にできるだろうか? 僕が中学生の頃、三島由紀夫が市谷の自衛隊の駐屯地で演説をぶって、自説が受け入れなかったのか? それとも彼が狂っていたのか? 背景は定かではありませんが、割腹自殺をしました。腹きりです。楯の会の隊長?が介錯をしたのですが…あの事件が中学生の僕には印象的で…あの事件後、数冊の三島作品を読みました。彼の背景を調べたことはありませんが、きっと自分の考える理想的な社会と現実の社会のギャップに苦しみ葛藤したのでしょう。株屋と似ていますね。株屋は銘柄の流れを常に考えています。自分の考える流れと現実のギャップにいつも葛藤しているのです。
世の中、真剣に生きていない奴がゴロゴロしていますね。そのくせ、自己主張だけは一人前、自分の給料が低いのは他人のせいだと思っているようです。お金が欲しいなら退社した後の夜にアルバイトで頑張れば良いですよ。昼間OLのお姉ちゃんが夜の銀座でアルバイトをする。素敵な生き方です。OLお姉ちゃんが自己研鑽の為に私費でパソコン教室や英会話教室に通う。良いですね。僕も似たような経験があります。サラリーマンが深夜のガードマンのアルバイトする。なんでも良いのです。自分の給料が低いと愚痴る前に努力をすればいい。自分に実力があると思うなら、もっと別に会社に就職しキャリアを積めばいい。努力もせずに愚痴ばかり、他人依存型の人間が増える社会は何処かおかしいと思うのです。
こんな主張を述べている自分は、有言実行を信条としている自分自身にプレッシャーをかけているのでしょう。常に自分を刺激しないとこの世界で生きてゆけない。人間悲しいもので、他方には「アホらしい。楽した生き方が良いよ。」と囁く自分がいるのです。この囁きに負けたら株屋をやめねばなりません。