思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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偏った情報(2006年07月17日)

今朝の東京は雨です。この2日間晴れていて暑かったのです。昨晩は久しぶりに気温が低く、窓を閉めて寝ました。今朝も過しやすい気温ですね。この雨もいいかな? と感じる次第です。昔はその業界の裏事情など、あまり考えませんでした。要するに単純だったのですね。しかし最近は現象の裏に何か意図があるのかを考えるようになりました。一つは裁量行政の加減ですね。何故か、同じ現象でも処分に繋がる場合と繋がらない場合があり、お上の裁量権が存在するように感じるようになりました。鈴木宗雄の事件で捕まった佐藤優と言うノンキャリアの外交官が書いた本に国策逮捕と言う表現があり、地検の担当官がそう述べたと書いてあるそうです。(残念ながら、まだ読んでない。)

日本の歴史から考えれば当然のことですが、僕等以上の年代、まぁ50歳以上かな? …は、所謂、古い世代なのですね。きっと職務に関係がなければ、パソコンなど触りもしないでしょう。携帯電話が登場し何年になるのか? かたる銘柄の背景には材料があり業績の読みがある。
今日の日経新聞にサイバードの支援記事が載っていますね。映画の方じゃないよ。コンテンツサービス市場が拡大しているという記事です。実に39%増です。株にとって一番大切なのは変化率なのです。その増益幅が40%とはすごい数字です。果たして読みどおりソフトバンクの新規参入で接続時間の無限化が実現するかどうか…更なる飛躍に直結します。

ITバブルの頃、ドコモが野村戦略により馬鹿高値を付け大きく上がりましたね。その後、高値の株式の受け皿に、野村戦略ファンドがあり、意図しているのかどうか分かりませんが、昔ながらの大衆を馬鹿にした詐欺行為に等しい行動が、野村戦略ファンドだったように感じていました。僕は単純なほうで、あまり裏事情を考えずに、報道を信じて行動するほうだったからITバブルも見事に引っ掛かっているわけで…

1月にライブドア事件が起こり6ヶ月経ちます。現在の大企業の主導権は先ほど述べた50歳以上のおじさん達に支配されているわけで、この世代交代が新時代の新しい産業(IT)中心に切り替わっているわけです。あと10年ほど経てば、多少、若者の気持ちを理解する役員が誕生し世代が交代します。歴史と言うのは面白いもので、新旧の派閥争いのようなものですね。しかし現状の国策は計画経済の官僚社会主義の人たちが実権を握っているわけで、それにより相場の中身も大きく揺れるのでしょう。ソフトバンクは朝日放送だったか…ライブドアはフジテレビ、楽天はTBSか…メディア改革が不可欠と考えるのは僕らの共通認識ですが、この重要な司令塔は、依然、旧体制派の手の中で管理されています。

総務大臣に移った竹中も苦戦しているようで、新聞を含めた評価を見ると孤軍奮闘しても、焼け石に水のような存在かな? 彼の戦略は嫌いだけれど方向性は理解しているつもりです。その意味で操り人形だったのか? 小泉はマズマズの評価なのでしょう。それが外人投資家の信頼を支えていたのでしょう。公正取引委員会の竹島さんも(年初挨拶で「市場を通じた改革を行っていくことが極めて重要な施策」と述べていますね。)新興派だろうと思いますが、新聞の再販価格制度改革では挫折しています。まぁ、よくやっているほうかな? 官製談合の摘発や民間企業のモラルを変えているから…。出来れば、もう一働きして、是非、再販価格制度の撤廃をお願いしたいものです。

毎日新聞の記者に関連する露鵬の報道を見ていると、必ず、マスメディアの共通意識が働くようです。自分達の取材は許される。露鵬の暴力は悪いですが、その前提となる報道があったようですね。(以前、露鵬を新聞で大きく「露鵬コラ!」との見出しで、愚弄した記事を書いていたようです。)言葉の暴力と言うものもありますから…肉体的にやっつけられるより、精神的にやられたほうがきついですからね。モラルの欠片もない記者が多く育っている事に、危惧を覚えるのは私だけではないでしょう。まさにマスコミこそ官僚社会主義に汚染された腐った果実なのかもしれません。

北朝鮮を非難する声明が出されましたが、日本の過去を見るような思いです。不思議なことですね。同じような四面楚歌の状況に、昔、日本は追い込まれ太平洋戦争に突き進んでいった過去があるのに、今度は北朝鮮を追い込んでいる。横田さんなど拉致被害者の方々には申し訳ないが、あまり騒ぐべきではないですね。それを「かわいそう」と言う感情でマスコミが取り上げるから、世間が軍国主義のような一方的な世論に傾くのです。貧しい生活も豊かな精神状態かもしれない。脱北者の報道ばかりするから、真実が歪められるのかもしれない。真相は分かりません。一方的な報道が歪んだ情報を共有するのです。

株屋の僕はだんだん、嫌な性格になってきたようです。言葉通りに相手の気持ちを捉えられない経験が影響しているのでしょう。ゆえに、裏切らない豊かな自然を感じると、何故か、ホッとするのです。世の中には、自分の思い通りに運ばないことは沢山あります。失敗するから人生は楽しいと、その失敗を楽しむゆとりが欲しいとも思いますが、失敗した当事者には、そんなゆとり等ありませんね。熱くなるほど真剣に行動しているのでしょう。3日間の出場停止が明ける露鵬の奮起が見ものです。