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ベンチャーリンクを考える(2006年05月03日)

今日はお休みです。皆さんはGWでお出かけだと思いますが…
以前、ベンチャーリンクを買う根拠を書くとのお約束ですが、残念ながら時間が取れないので簡単な解説に留めます。普通は事前に下準備をして、疑問点の多くをIR担当にぶつけ、整理してからレポートを書くのですが…、既にかたるの主力銘柄になってきており、確りと勉強をしておく必要もあるかと思い、短時間ですが考えて見ました。

過去に、何故ベンチャーリンクが、株価1万円台まで買われたのか?

…当時の状況はパン屋さんの「サンマルク」、北前そばの高田屋、とり鉄の「タコスシステム」、牛角、鳥でん、居酒屋の土間土間などの「レインズインターナショナル」(レックス・ホールディング)などのブランドが主流で収益を上げておりました。ここでベンチャーリンクの展開力をレックスの業績から見てください。下の業績を伸ばす原動力はベンチャーリンクの力によります。

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何故、これらの無名だった企業形態が全国展開できたのか?

…ベンチャーリンクの源泉である中小企業オーナーを中心とする集まりであるBLP(ビジネスリンクパートナー)の存在があったからです。もともとベンチャーリンクは中小企業への情報提供の会社だったのです。地域金融機関を巻き込んで様々なビジネス情報を提供していました。その集まりが11万7千社あるそうです。この組織が生きており、副業のために儲かるビジネスを探し、地域でそれぞれのFCを開業したのです。故にサンマルク、タコスシステム、レインズなどのブランドを、一気に全国展開する事に成功したのですね。

何故、株価は急落したか?

ベンチャーリンクに経営指導料をむしり取られると利益率が下がりますから、ある程度、全国展開された時点で、サンマルクなど、それぞれのブランド提供会社が独立しだしたのです。自前で経営指導などをすると言い出したのですね。故にベンチャーリンクの収益モデルが崩れ、収益が減少しだしました。その拡大した余剰人員の整理、更には未開店の加盟料の補償など、様々な問題を抱え業績が急速に悪化し、株価は153円まで売られたのです。

何故、株価が反転し上がり始めたか?

当時のベンチャーリンクは、かなりの借金をしており、赤字になったので銀行は融資を回収し始めました。仕方なく、その資金手当てに小林さんをはじめ経営者は増資に奔走します。流石、本物の経営者は違います。第三者割当増資で見事に経営危機を乗り切りました。故に、今でもこの会社は借金がありません。2003年は非常に厳しい年で、お金の価値が現在の10倍も20倍も違うのでしょう。みずほ銀行が倒産すると言われた年に資金手当てしたのです。この意義は非常に高い評価です。加えて、この増資に際し、小林氏自ら多額の出資に応じています。410円、273円などで…

リストラと同時に新規ブランド開発もしなくてはなりません。信用力のなくなったベンチャーリンクは、これまでの反省から自前のブランドを育成するようになります。現在、展開されている多くのブランドは子会社での展開です。今度は全国展開に成功しても裏切りに合いません。ここで重要な事の一つは、金融危機が改善され積極的な融資姿勢に銀行が変化したことです。もう一つは金融庁が中小企業の支援のために、銀行へ経営指導をするように求めていることです。このような環境変化は、ベンチャーリンクのビジネスモデルに追い風が吹いています。

「7つの習慣」は教育弊害を是正するプログラムです。基本的な行動パターンを学ぶ内容で、学習塾と言うより道徳塾のようなイメージなのでしょう。幼稚園児を対称にする「3つの習慣」も同じコンセプトなのでしょう。近年の日本の教育システムは少しおかしいのです。基本的な道徳意識の育成ができてないから、勉強は出来ない、更に大人になっても犯罪に走るのでしょう。この「7つの習慣」と言う本を読みますと、人間生活の基本的な概念を説いていますね。今、普通の塾で平行して商品提供しているようです。

更に三代目茂増はスーパーや酒屋など豊富な品揃えで小さなサイドビジネス展開をしているようです。最近、注目されているのがカーブスの存在です。既にこのカーブスブランドは世界展開された確立されたビジネスモデルです。全世界で9000店舗を展開し、400万人が会員と言う実力を要しているビジネスモデルです。予約も好調のようで第一次募集枠を既に取りやめる盛況振りです。第二次募集は8月から開始すると言っています。この5月には33店舗が開業するそうです。会社情報によれば50店舗態勢へ準備しているとのこと。

さて、ここで一部のブランドであるカーブスについて考えて見ました。
会員料金など、僕は分かりませんが、普通のジムは1万円前後ですが、たぶん格安システムで5000円ぐらいだと思われます。カーブスのホームページから推測すると、モデル店の戸越、都立は400人前後、町田は250人前後の集客になっている様子です。

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仮に1ヶ月25店舗の展開で、1店舗辺り200人の集客だとすると、5000円で月間100万円の売上です。年間では1200万円ですね。25店舗で合計3億円になります。3、6、9、…30、33、36億円と、1年間、このペースで出店し続けると、1年後の年商は234億円になりますね。すごい展開力です。ベンチャーリンクの売上は160億円前後です。数字のマジックはありますが、私が惚れ込んでいる理由の一端が、確認できると思います。カーブスの設備投資は、ほとんど掛からずトレイナーの人件費のみでしょう。人件費が月間25万だとすれば、粗益率の高さは容易に想像され、出店ラッシュが予想されます。

昔のように現段階で株価1万円などと言うつもりはありませんが、これから開発される未知のブランドなども、これまでの実績同様に全国展開できる力を有しているのです。故にかたるは小型版のセブンイレブンとお客様に説明しております。そのような成長力を充分備えている会社だと思っているのです。現段階では利益水準が低く買いにくいでしょう。しかし時間の経過と共にFC展開力が増し、収益が積みあがっていく構造になっているのです。松下がテレビを売っても、1度、テレビを買ったユーザーは通常平均7年間は買いませんね。ところが、ベンチャーリンクのビジネスモデルは、毎月徐々に売上が増え継続的に収入が得られるのです。

現在、一番力が入っている株として取り組み始めた理由が、お分かりいただけると思います。細かい目先のお金は良いのです。株をもっと余計集めることを専念し、目先の小さな利益は無視して、しばらく持っていたいものですね。少なくとも3年程度は放っておいたら、50万円がいくらになるのでしょうか? 無限に、限りなく成長するベンチャリンクに、賭けてみたいのです。