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IRNETの目指す道(2005年10月16日)
アイ・アール・ネットも少しずつ収益を上げて、自前で参加メンバーの飲み会など会合の経費や執筆者に若干のお礼を出来るように、収益性を高める努力をし始めます。決算書が完成すれば皆さんに公表する予定です。基本的に全ての収入は皆さんへ還元する予定で考えております。多くの方が喜んでもらえるようなサイト作りを目指しているわけです。未来かたるは基本的にいつまでもボランティア精神で臨む予定ですが、こっちが本業になれるような収入ができれば良いなぁ~とも思っております。そうすれば、より素晴らしい内容になるでしょうに…本来のIRの普及に努められれば幸いだと考えております。
「IR」と言うコトバは良く耳にすると思いますが、意味を良く知らない方が多いと思います。「IR」はINVESTOR RELATIONSと言う頭文字を取ったものです。私は株式投資にあたって、投資家に自己責任の確立が求められるなら、株式を公開している上場企業にも法律や規則で求められた情報開示(有価証券報告書などの公開)の他に、投資家が自己責任で投資するに足りる情報を、包み隠さずに開示する責務があると思います。アカウンタビリティー(説明する責任)の重要性を、株式公開企業の皆様に充分に認識してもらいたいのです。IRNETの役割はそんな分野を、より豊かに出来れば良いなぁ~と考えております。
わが国は明治政府の時代から富国強兵政策を実施し、戦後は豊かな国民生活実現のために、加工貿易政策を実施してきました。その為に、現状の政策は強い企業造りの為に国民生活が犠牲になってきたのです。最近ではアスベスト問題など、業界団体に配慮した政策が実施され、国民の安全が脅かされたのです。古くは水俣病などの嘆かわしい公害問題に揺れた時代もありました。日本村社会から国際社会デビューのグローバル化が進展し、官から民への流れが象徴されるように郵政民営化法案が成立しました。同じように社会の流れは生産者から消費者に向かっているのです。国民が豊かになる、国民の為の政治が求められています。政・官・民の癒着構造は断ち切らねばなりません。
最近の市場の流れを見ると、村上ファンドの出現やライブドア事件を始め、楽天のTBSへの提案など全て時代の流れの一環です。ディー・トレイダー化する市場現象もグローバル化する市場主義の流れの中にあります。ソフトバンクはNTTに挑み、我々に豊かなネット環境を整備してくれ、日本の一時代を築き上げました。微力ながらIRNETもそんな会社にしたいと考えているのです。市場を公正で豊かに土壌にするために、上場企業のIR活動をもっと盛んにする必要性があるのです。ところが多くのネット・トレイダーなどは、株式投資の意義をおろそかにし、儲ける為に目先の欲に振り回されているようにかんじます。
恥ずかしながら、私自身が長い間、同じ経験をしてまいりました。良い情報を求め、色んなグループとの接触を試みたり、いろんな方との人脈を通じ真の情報を求めようと奔走したものです。ところが、本当の情報などないのですね。あるのは自分自身の心の問題だと気付くようになったのです。最近、運用成績が上がったのも、市場での負け組みを返上し、勝ち組に転じたのも、全て本来あるべき自分の姿に気付いたからなのです。カネボウの悲惨な事件が許される背景が、残念ながらわが国、日本に存在するのです。やってはならない地位にあるものが犯罪に加担したのです。しかし中央青山と言う監査法人は、何故か倒産しませんね。おかしな現象です。本物の市場主義なら、全ての顧客は他の監査法人に依頼を移すべきです。ここに日本人の甘さがあります。
IRNETは長い準備期間を経て、少しずつ変化してまいります。日本の市場にIRと言う新しい概念を育てたいと願っております。その為に投資家ご自身が、本物の投資家に育って頂かなければなりません。何故、未来かたるが双日を一貫して取り上げているのか? ダイエーを外し双日に絞った理由はなんなのか? 何故、銀行株だったのか? すべて原点の発想が利益に結び付いているのです。時代の流れは誰にも止められません。市場主義と言うのは本物が育つ仕組みなのです。その為の礎にIRNETはなりたいと考えています。