思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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秋の夜長…(2005年10月23日)

相場観の話しは「かたるクラブ」にて、後で書こうと思います。東京は青空と夕焼けに包まれています。昨日はブツブツの軽井沢の別荘によばれ一泊してきました。彼の作ったけんちん汁がおいしくて…料理は上手いが彼の価値観はやはり変わっている。僕とは随分違うように思います。この時期の軽井沢は寒く、朝、見晴台まで行ってきたのですが、天気は良く紅葉も素晴らしいのですが、風が冷たいのです。浅間山が雪に包まれて富士山のように綺麗でした。後で知ったのですが初冠雪だそうです。昨日の軽井沢はカミナリがなって雨が降っていたようなのですが…今朝はすっかり晴れ渡っていました。庭にリスが走っていたり…暖かな陽だまりは心地よい安らぎの空間で、木立の間からの木漏れ陽とやさしい森の匂いは僕らをそっと包んでくれるのです。素敵な時間の流れですね。昨夜、まきを燃やした暖炉の炎には安らぎを感じました。あぁ、早く僕も別荘が欲しいな。残念ながら、デジカメを持っていかなかったから、この感情はなかなか伝えられないね。久しぶりに自然に触れ、ホッとしている次第です。

明日からまた数字との戦いの日が続きますね。テレビは見なかったので野球もなんにも知りません。ブツブツの話しではあと3年間、株は高いと思っているようです。そうして出来れば、天井を付けるその時に証券マンを辞めたいと言っていました。みんな、それぞれいろんな事を考えているようです。今、ニュースで菊花賞のVTRを見ました。すごいね。ディープインパクトと言う馬は…こういうスターが生まれると市場と言うのは盛り上がるものなのですね。最近、馬券を買ったことがない僕も名前を知る存在なのですから、すごい人気なのでしょう。株式市場も同じなのです。人気株が生まれ、その人気株が全体の市場水準を決めていくのですね。例えば住金の一株利益が30円だとすると、株価が400円で13倍ですが、株価が500円になればPER16倍になります。このまま上がり続け800円になるとPER26倍になります。

…にも拘らず新日鉄の一株利益が50円だとして、株価が500円で居続けることはありませんね。住金がPER26倍なら新日鉄はPER20倍程度まで買っても良い。との比較感が生まれます。かくして新日鉄が株価1000円になります。そうなると新日鉄がPER20倍なら、もっと成長力のある会社はPER30倍だという事になり、次々に連鎖反応が市場で巻き起こります。鉄鋼株は市況産業なので、鉄鋼相場に業績は影響を受けます。だからあまりPERを高く買うことは出来ません。しかし巨大設備が必要な装置産業で莫大な投下資本を必要としますから、インフレの社会になれば有利になりますね。逆にデフレの社会になると物の価格が下がるので、性能が良くなった最新設備が安く買え、同じような装置を作っても安いコストで生産効率も上がるわけです。最近の物価傾向などを見ると、大型資本の株が上がる理由の一端に、このような解釈もあるのでしょう。

石油価格が上がったといって悪いことばかりではありませんね。代替エネルギー開発の技術開発が進み人類の能力が上がります。戦争もある意味では技術革新の場でもありました。市場主義と言うのは、ある意味で効率的なところに資金提供をする場なのですね。株式市場はその必要な所に資金を提供するのです。ここに株で儲けるヒントがあるのです。人々が欲しがるものに資金が流れるのです。需給はある意味で上手くできています。欲しい人と要らない人とのバランス感覚に値段が付けられています。ホリエモンが宇宙旅行の分野にお金を投じようとする行為は、一見、馬鹿げているようにも見えますが、ある意味で人間の進歩に役立っているのかもしれません。生きたお金を使う。お金は何の為に使うのか? 考えさせられますね。

ボケッと休日を過す時間も大切ですが、秋の夜長をいろんな奴と語らうのも、自分自身に栄養を与える事になります。最近、飲む機会が多くなった「かたる君」のおなかの周りにも、少しずつ脂肪の栄養が付いてきました。あぁ、自己管理の難しさを自覚します。同じ栄養でも頭は良いけれど、お腹は…何とかならないかなぁ~。ダイエットは女の子だけの専売特許ではないようです。