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関連付け(2005年10月02日)
最近、株の初心者が多く市場に参入している感じです。だから一方的な展開になるのでしょうね。昔なら大手証券のプロのディーラーが力を持っていて、適度にガス抜きをするのですが、勢いを止める為の手段がなくなってしまった感じです。自由化とはこういうことなのでしょうね。わが国のシステムは急速にアメリカ化しています。まぁ、云わばグローバルスタンダード相場と言うやつでしょうか? だから自分のことは自分で守れ!と言うことなのでしょう。昔は箸の上げ下ろしまで指図される構図が世の中に溢れていました。
しかし一方では、グローバル化を模索する監督官庁の姿も見えます。例えば金融庁ですね。自由化を推進すれば、その隙を狙った犯罪が起こりやすくなります。その為にルールを厳格にし、枠の運用を絶対化するわけです。金融庁はその役目を責務と考えUFJ政策が実行されたわけです。その為に三菱とUFJの統合が10月の予定から1月にずれ込みました。証券界ではなかなか株式営業を再開しませんでした。大手証券マンから銘柄を推奨する発言を聞かなくなった方も多いようです。まるで株を薦めるのが悪いことのように…一方で資産運用の為の一任契約型の富豪向け資産運用を拡大させています。
と言うことは、情報管理が大変重要になってきます。素人が自ら株式投資をするより、投資信託を買うようになるのでしょう。株式投資は非常に難しいのです。常に与えられる条件が変化し、その変化度合いの相場への反応を予測し、行動に移さなくてはなりませんから、一般の人がそれだけの努力をするのかどうか…。他に仕事を抱え勉強をする時間などあるのでしょうか?優秀な人間に資産の運用を任せたほうが楽ですね。しかし問題はこの優秀な人間が何処に居るのか探すのは難しい。だから大きな組織に頼る事になるのでしょう。残念ながらわが国では優秀な資産運用者が育ってないから、当たる確率は非常に低くなります。
私が新規のお客様を取らないのは面倒だからです。現在、証券界ではコンプライアンスが非常に重要視されています。連絡が付かなくては株の売り買いも出来ないし、お客様が私の営業スタンスを理解してなければならないのです。と言うのも、お客様の意思で、お客様の要望で、私がお客様の指示で、注文を発注するルールになっています。実際は私がお客様に何故、双日が上がるのか説明し納得していただいて注文を受けているのですが、私の採用している売買手法をお客様が完全に理解しなくてはなりません。そうしないとお客様の意思になりませんからね。ここを当局は突いてくるわけです。
私の売買手法は長年磨かれたもので多少変っています。だから同じ銘柄を手掛けながらもタイミングが違うと運用成績が変るのです。事実、同じように運用しているのに拘らず、成績にばらつきがあります。面倒な仕事です。自分で株の売り買いをやってみれば良い。そうすれば理解できますよ。そのような訳で新規のお客様の応募は多いのですが、お断りさせて頂いているのです。ありがたい話しですが、これまで何人か、折角、一緒にやっているのに上手く行かずに、去っていった方も居られます。だから余程の覚悟がないと駄目なのです。ホームページを読んでいただければ、私の考えは理解できますよ。やっている銘柄も発表している通りです。ただ、このサイトは銘柄を推奨するサイトではありません。だから双日しか今のところ取り上げてないですよね。毎日、双日だから退屈だし…面白くない。
本を出した為か何人かの読者の方からメールを時々貰います。初めてなのですが何処から勉強したら良いですか? これから毎日読んでいれば、その内に力が付くと思います。継続は力なのです。株の勉強をしたければ、TOPページから以前のホームページに飛び、株式教室を金次郎が書いていますから、それを読めば良いでしょう。時代は少し前ですが、基本的に変わりません。
今日の記事に邦人を含むバリ島のテロで、何人の人が相場と関連付けましたか?石油価格の高騰が生んだ悲劇ですね。イスラム教はどうしようもないですね。インドネシアの一人当たりのGDPはおよそ710ドルだそうです。中国より多少低いのです。中国はこの資料によると960ドルになっています。私がこの事を引き合いに出している意味が理解できますか?早く皆さんも成長して下さいね。さて今日はこれから「かたるクラブ」でお約束のVの材料とGの話しを中心に相場論を書く予定です。