思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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広がる格差の選択か?(2005年08月21日)

選挙戦を餌にマスコミは賑わいを演じています。先日、今回の選挙の話や靖国のことを書いたら多くのメールを頂きました。いろんな意見があるものです。株の世界と違いこのような一般論を述べると色んな意見が出てきます。相場の世界もそうなのでしょう。株価と言うのは単に数字しか表していませんが、その数字の中には色んな意見が含めれて成り立っているわけで、その意見が将来の事象と異なると訂正されるのでしょう。

戦争前の朝日新聞は戦争を煽る報道をしていました。しかし戦後は一転しています。ただ共産思想は強いですね。所謂、平等と言う考え方です。平等と公平は多少意味が違いますね。日本は過度の平等体制になっているように感じます。この体制は努力しない人間を増殖させています。官僚機構はまさに悪の根源です。何故なら、多くの企業の仕組みも、この仕組みを模倣しているからです。東大法学部を出て財務省に入省し、出世街道を歩みます。確かに省内では争いはあります。問題は戦いに敗れた人間の救済システムが異常な構造をしているのです。

国土交通省の天下り先である日本道路公団など、単に一つの事例に過ぎません。中央の仕組みを地方が真似る。ピラミッドの頂点に官僚機構があるのです。厄介なのが彼らは権力を手にしている事実です。人間の自由な行動を法律や規則で縛っているのです。郵政民営化が何故、必要か? その官僚組織の資金源を断つ役目を担っているからです。次々に増殖する組織を維持できたのは郵便局が集める第二予算の為です。国税のほかに勝手に利用できる予算が存在するから風船のように膨らむ組織を維持できたのです。

この第二予算の根元を叩けば、平等精神を維持できる資金がなくなりますから、小さな政府が実現できます。予算がなくなれば行動を制約するしかないのです。ようやく、戦後の官僚社会主義が崩れるのです。だからこの動きを歓迎し外人投資家は買いを入れているのだろうと考えています。小泉の知恵袋の一つの竹中はアメリカ寄りの政策を実行しています。仮に今度の選挙で自民党が勝つと、効率化社会が促進されますね。

中流家庭と言う言葉がなくなるかもしれません。出来る人は更に所得が増え、能力のない人間は年収200万~300万円の所得に甘んじるしかなくなります。この政策が国民にとって幸せか不幸か分かりませんが、新しいサバイバル時代が来るのでしょう。歴史的に見ると、これほど長く努力しないでも楽な生活が出来る時代はなかったでしょう。若い世代がネットを背景に稼ぎ、株式公開などを通じて新興成金になっています。この人達は時代の先駆者なのでしょう。

考えて下さい。選挙に立候補した堀江氏は1972年生まれですから、32歳かな? 同じ世代で年収200万とか300万の人は多いでしょうね。事例をあげればこういう事でしょうね。格差が開くのです。これまでは北海道の雇用を公共事業投資が救っていましたが、益々、困難になります。選挙ですから、多くの人が、じゃ、郵政省をそのまま残せば良いと思うでしょうが、残念ながらタイムリミットなのです。どっちにしても今の現状の組織を維持できない、だから、多少、ゆとりのあるうちに改革を実行しようとしているのです。

昭和一桁世代は歴史上、類を見ないほど恵まれた世代です。たいした努力もしないのに、年金資金で多くの人が生活を助けてもらい多少の蓄えで、旅行を楽しみ「のほほん」と生活が出来たのです。30代から40代はたいした努力もせずに所得は増え、楽しい労働時代を過ごせました。日本国にとって世界情勢は追い風でしたからね。

ライブドアの堀江氏が選挙に出ると聞いて、僕は空売りじゃないかな? と当初考えましたが、こういう選択肢もあるのか? と最近は思い始めています。僕には勇気がないのかな? 彼のような…
どっちに転んでも会社にとっては知名度が上がるので、大きな宣伝効果を有しているのでしょう。あまり好きになれませんが面白い男ですね。若い人は負けてられないね。勿論、僕も含めもっと頑張らないと…時間があれば、あとで「かたるクラブ」を更新しますが…講演会用の資料も作らなくてはならないし…お約束は出来ませんが。。。