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コラム

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墓参り(2005年08月14日)

かたるは田舎にとんぼ返りの墓参りに行って来ました。昨日の夕方に東京を出て、先ほど帰ってきました。最近はETCの普及の為か渋滞があまりひどくないように感じます。長岡に向かう時は、通常と同じような時間でした。高速道路を時速150kmで飛ばせるほど空いていたのです。首都高速が多少混んでいる程度でした。帰りは時速100kmぐらいかな? 練馬の出口はいつものように混んで渋滞です。

地震で倒れた墓のひどいものは修復が済んでいました。かみさんの家の墓が、やはり地震で落ちて欠けていましたが、墓やさんが忙しいのか? 来年、直す事にしたようです。高速道路は通行できるのですが、やはり、波打っている様子を感じました。まだ地震の後遺症が残っているようです。家の灯篭の石を上げてくれるように頼んであるのですが、小さな工事は後回しされているようで、庭に石が落ちたままでした。今年の長岡花火は盛大だったようで、中でも大型スターマインを同時に6箇所かな? …で打ち上げたフェニックスと言う花火の評判が良かったようです。不死鳥か…

災害復興は現状復帰が任務らしく、国は莫大な予算をインフラ整備に使うようです。三宅島などの噴火で、三宅島のインフラ復旧も大変な予算が使われたと聞きました。現在、1600人ほどが帰島されているそうですが、なんと現状復帰に800億円も掛かったという話しを耳にしました。800/1600=なんと一人辺り5000万円ですね。三宅島の方が、今後一生掛けても払いきれないお金を使って社会基盤を復旧させたのです。この話を聞いて、日本は一体どれくらいのお金をこれまで使って、この国の形を造ってきたのだろうか?…と考えました。私達は先人が苦労して作った社会基盤の上で生活をさせて頂いている訳で、税金を払うのは当たり前だな。と思った次第です。

うちのおふくろは今年75歳になりました。私を苦労して育ててくれましたが、考え方は嫌いです。同じ年代のかみさんのおふくろさんのお父さんは職業軍人で戦死したのですが、今でも、遺族である娘に軍人年金が支給されているのです。年間40万とか…大盤振る舞いの政府ですね。連れ合いが貰うのは分かりますが、遺族がもらえるのです。この昭和一桁世代は、幸せな時代を生きています。自分で払った年金額の8倍だったかな?…の支給を受け、何より素晴らしいのは、高度成長時代と言う、良き時代に働けたということです。努力さえすれば夢が叶ったのです。それでも彼らは文句を言っています。年金が少なくて喰えない。他人依存型精神ですね。

ここまで政府が面倒を見てくれる国家体制が他にあるのでしょうか? 所得が低ければ、税金を払わずにすみますし、安い家賃で住むところも用意してくれます。働けなく所得もなければ、生活保護を受けて生きていくことも出来ます。先ほどのインフラ整備の話しも採算を度外視に、生活基盤を造る制度があるのです。しかし日本人の多くは、それに感謝もしてない。当たり前だと思い、それでも足りないと文句を言っている。このまやかし体制が限界に来ていることを、誰もが感じて居ます。しかし、その深刻さは、誰もが真剣に考えていないのです。

民主党は毎年、予算を減らしていきプライマリーバランスを成し遂げるとマニフェストに盛りました。郵便局は公社にするのだそうです。私は政権交代が不可欠だと、予てから主張してきました。より良い社会体制構築には変化が不可欠で、その為に現状維持からの脱却では、新しい時代に対応できないと思っていました。何しろ15年も体制転換が出来なかったのです。しかし2003年に日本は変わりましたね。大銀行を見捨てたのです。官が民を裏切った。政治家も豹変しました。色々考えましたが、今回は自民党に投票しようと思っています。公社より眉唾でも民間の方が良いと思っています。

なにより、今回、重要な事は一つの政策に民意が問われているということです。これまで日本人は決断をしてこなかったのです。全て先送り、争いが起こると折衷案で処理をする。喧嘩両成敗の感覚ですね。しかし時には白黒をはっきりさせなくては、ならない時もあるのです。他の政策の話しとか…小泉政権の審判は?とか…色んな意見はあるでしょうが、今回の解散は郵政民営化の民意を問う為の解散だと言っている訳です。多少、戦略に乗せられている自分を感じますが、こう言われると、効率化、フェアの社会構築を目指す、かたるの心情からすれば、自民党に投票するのでしょうね。